卵子も老化する

2015年6月9日

不妊症の原因と漢方

卵子も老化する

卵子も老化する

NHKクローズアップ現代という番組で、以前、不妊症の原因の半分近くは「卵子の劣化」という内容のものが放送されたことがあるそうです。

体外受精をすれば誰もが赤ちゃんを授かれるというわけではないことは、前のトピック「数字からみる体外受精、漢方は併用するべきか?」でも触れました。

日本産科婦人科学会をはじめとする学会、医療機関の妊娠率などのデータは全て年齢別になっていますし、年齢が高くなれば、妊娠率は下がり、流産率は上がります。

歳を重ねていくことで、妊孕性といわれる妊娠の可能性は低下します。

その理由の一つが、卵子の劣化なのです。

卵子のもとになる細胞は生まれた時にすでにあって、ずっと保存されているものですので、身体と同じように加齢の影響を受けます。

この記事を書きながら、いろんなデータと向き合っている私自身も、高齢出産といわれる年齢を超えました。妊娠・出産のことを考えると、ずしり、ずしり、と心に重石が乗りそうになるのを必死で追い払っています!

  • 西洋医学では「卵の質」はお手上げ?

NHKの番組はかなりオーバーだと思いますが、現在の不妊治療において、「卵の質」が鍵になるのは間違いありません。

現代医学では、たくさんの卵子をとることができます。内膜を厚くすることも、卵管のつまりを解消する事もできます。

ただ、卵の質そのものを上げる治療は現在のところありません。

アシステッドハッチングや透明帯の除去などの技術(劣化により硬くなった透明帯という卵子の膜にスリットを入れたり、除去したりする技術)は着床率はあげますが、遺伝子情報のイレギュラー(染色体異常など)はどうすることもできず、その後の流産率は減りません。

若い人の卵子の遺伝子情報(核)を抜き、自分の核と入れ替えるという方法が、現在研究されているようですが、倫理的な問題が大きすぎて、実現は難しいような気がします。(遺伝情報が混じる可能性が否定できないとのことで、お母さんがふたり!?みたいなことになりかねません…)

また、若いときに卵子だけを凍結保存するという技術もありますが、受精卵の凍結と違い、未受精卵は凍結に弱く、蘇生率がかなり低いのが現状で、若い卵子があるから絶対大丈夫!ともいきません。

  • 卵子の老化の原因

西洋医学的には、劣化というのは体のサビで、その原因としては「酸化ストレス」や「糖化ストレス」とも言われています。

漢方では、老化は「腎」からおこります。親から受け継いだエネルギーをためておくところで、妊娠・出産などと非常に深い関わりがあります。

腎のエネルギーを使用しながら日々生きていますので、そのエネルギーが少なくなったり、質が悪くなると、「老化」していくのです。

老化には個人差があります!

五体満足に生まれてきても、その使い方によって、老化のスピードは大きく違ってきます。

食事は健康的ですか?運動はしていますか?睡眠は毎日十分にとっていますか?心はいつも和やかですか?

睡眠時間は5時間。運動する時間なんてないし、食事もインスタントのものばかり。しかも、いつも心にゆとりがない!

親から立派な身体をもらって生まれてきても、そんな状態は、高級外車に質の悪いガソリンを入れて休みなく走らせているようなものです。

 

次回は実際にどうすれば劣化を抑制することができるのかをお話します!

 

漢方みず堂ホームページ:「不妊症と漢方」~妊娠しやすいカラダ作り~

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執筆者 田頭 哉子
漢方みず堂漢方専門相談員
漢方に出会って、考え方や人生観がとても良い方向へ変わりました。
病院やメーカーで勤務していたこともあって、西洋医学と中医学の両面から感じることもたくさんあります。
私自身もずっと漢方をのんでおり、その実体験からや(すごく元気になりました!)、お客様との出会いから学んだことなど、少しでも皆さんの健康と幸せのためにお役にたてる情報をお伝えしていきます!
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