「気」の種類

2015年6月30日

漢方の基礎

「気」の種類

「気」のつく言葉はたくさんあります。元気、やる気、気分、気になる、気を使う、気をつけて…など日常的に使用する言葉ばかりです。東洋医学では「気」を機能によって4つに分類します。

 (1)元気

「元気があれば、何でも出来る!」と叫ぶ方もいらっしゃいますが、元気は気の中でももっとも重要な気です。

元気は生まれる際に両親から受け継いだ生命活動の源です。生まれた後は、水穀の精微(食事など)によって継続的に補充されます。そのため、元気を充実させるためには、食事が重要になります。

元気が充実すると、臓器や組織が活発に働き健康が保たれ、病邪が侵入しづらくなります。元気がもともと不足していたり、心身の消耗によって元気の作用が衰えると、病邪に侵入されやすく、病になりやすくなります。

(2)宗気

肺から吸入した気と、脾胃が飲食物から生成した水穀の気が結合し胸中に集められます。肺の呼吸作用と、血液の循環に関係し、上焦(心、肺)の機能を支えます。発声や呼吸の強弱、気血の運行に関わる手足の温度や運動能力、視聴覚、感覚器官、脈拍の強さに関係します。そのため、宗気が不足すると、呼吸が浅くなり、声に力がなくなります。

(3)営気

脾胃が飲食物から生成した水穀の精微からなり、血と共に流れ、全身に栄養を供給しています。営気は血の重要な組成部分でもあり、営と血には密接な関係があります。そのため「営血」とも呼ばれています。営気が不足すると、血液が不足し、全身の臓腑組織は栄養不足に陥り、生理機能が減退します。

(4)衛気

衛という字のとおり、衛気には外邪から体を守る働きがあります。また体を温める温煦作用があります。そのため、衛気が不足すると、外邪が侵入しやすくなり、体温が低下し免疫力が下がります。

営気が後天の気から得られる陰性の気といわれるのに対して、衛気は後天の気から得られる陽気といわれます。陰は内側で、陽は外側です。衛気は体表を覆い、体外から侵入する邪気から身体を守り、臓腑、肌肉、皮膚を温め、汗腺の開閉により、体温を調節します。

 

このように、気は全身に分布しています。気は、生まれたときに両親から受け継いだもの、飲食物、自然界からの清気からなります。そのため、気を充実させるためには、腎、脾、肺が正常であることが大切です。そのなかでも脾が重要だと言われています。


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執筆者 星 知美
漢方みず堂漢方専門相談員

心が変わると身体も変わります。
それを日々感じます。
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