認知症の漢方は抑肝散だけではない!

2015年7月9日

認知症と漢方

認知症の漢方は抑肝散だけではない!

一躍有名になった抑肝散(よくかんさん)

日本人の寿命はどんどん長くなり、それと共に認知症の人数も急増してきました。

認知症が増えたというよりは、認知症になるまで生きられるようになってきたという表現のほうがいいかもしれません。

ここ数年で漢方が脚光を浴びるようになってきた立て役者には2つの漢方があると思います。

一つはインフルエンザで有名になった麻黄湯(まおうとう)、そしてもう一つは認知症の周辺症状に有効な抑肝散(よくかんさん)です。

抑肝散(よくかんさん)はどんな薬?

認知症になると、妄想・幻覚・暴力・徘徊・睡眠障害・抑うつ・うわごと・ふらつきなどの周辺症状が見られます。これらの周辺症状を抑えるのに目を見張る効果があるということで抑肝散は有名になりました。

一昔前、抑肝散と言えば「疳の虫(かんのむし)」の薬でした!

効能を見てみると【虚弱な体質で神経が高ぶるものの神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(疳の虫)】とあります。

飲み方を見ると、「子母同服」とあり、お母さんの子供への影響が大きいことも昔から言われていたようで、とても漢方的で納得がいきます。

話がそれましたが、より専門的な解説をすると、抑肝散は体の中に起きた風を鎮める漢方です。

漢方では「肝」はストレスや自律神経と深い関わりがあり、「肝」のバランスを崩すと、体の中に風が生じます。風なのでフワフワと上の方に舞い上がり、めまい・頭痛・興奮などが起こり、そういった症状が急に変化しやすいという特徴があります。

抑肝散の他にも色々ある

認知症の周辺症状に有効な漢方は他にもあります。

胃腸が弱い、驚きやすい、食欲不振、夢を多く見る:加味温胆湯(かみうんたんとう)

血圧が高い、頭痛、目の充血、感情が急に高ぶる:釣藤散(ちょうとうさん)

抑うつ、イライラ、便秘気味、落ち着きがない:柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

出ている症状や自分の体質に合った漢方を飲めば、より効果が上がると思います。

認知症予防の漢方にも注目を!

周辺症状の改善には一定の評価をいただいた漢方薬ですが、ぜひ根本的な認知症にならない予防の漢方にも注目して頂きたいと思います。

いわゆる老化現象であるからには「腎」を強くしておくことは最大の予防になります。六味地黄丸や八味地黄丸など、65歳以上の方にはぜひぜひ予防のために飲んで頂きたい漢方です。

認知症になっても、ある程度進行を遅らせることが可能だと思います。実際に寝たきりだった方が体を動かすことができるようになったりといった改善例も多くいただいています。

現在の、男性の健康寿命は70歳、平均寿命は79歳。女性の健康寿命は73歳、平均寿命は86歳。(健康寿命とは、日常生活に制限のない期間のこと)

健康寿命を1年延ばすことができたら・・・・その1年はご本人にとってもご家族にとっても代えがたい1年ではないでしょうか?

 

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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。
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