「水」とは

2015年8月18日

漢方の基礎

「水」とは

 「水」について

気・血・水の「水」は「津液」とも呼ばれます。

津液は、体内の全ての正常な水液の総称で、体液、汗、唾液、胃液、尿、涙、リンパ液などを言います。

津液は水穀の精微(飲食物からの栄養物質)の水液の部分ででき、脾で生成されます。

血と共に脈管内を循環し、脈管外にも浸み出して組織・器官・臓腑を潤します。

津液が不足し、肺が乾燥すると、咳、皮膚の乾燥、胃が乾燥すると、口渇がおこり、腸が乾燥すると、便秘になります。

なぜ津液が不足するのでしょうか?

津液は水です。

水を熱すると蒸発するように、津液も、体内に余分な熱があると不足していきます。

また、津液は脾で生成されるので、疲れ、ストレスなどにより脾の機能が低下したり、津液の元となる飲食物の量が少ない事でも不足します。

汗、下痢、嘔吐などにより、身体の水分が排出されることによっても津液は不足します。

津液が多すぎるとどうなるのでしょうか?

津液が正常に代謝されず、余分な水として体内にある状態を水滞といいます。

水滞が頭にあらわれると、めまい・頭痛、手・足にあらわれると、むくみ・関節痛、皮膚にあらわれると、アレルギー・アトピー・鼻炎、胃腸にあらわれると、吐き気・下痢など、といった症状が起こります。

水ですのでお天気によって症状が左右されることが多いです。

鼻水や下痢は、体内にある余分な水分を出そうとしていますので、ある意味、正常な働きと言えます。

水は1日2L飲んだ方がいい?

水は1日2L飲んだ方がいい。という健康法がありますが、人はそれぞれ、水分を代謝できる能力が異なります。

代謝能力が低い人が、2L飲むと…。

身体に余分な水が溜まり様々な症状があらわれます。

アレルギーや鼻水でお悩みの方は無理やり水分を取らずに、「喉が渇いた時に飲む」ことにすると症状が和らぐ場合があります。

ご自分のお身体の声に耳を澄ますと適量ってわかってくるものだと思います。

 

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執筆者 星 知美
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