朝方早く目覚める時に飲む漢方

2015年8月26日

不眠症と漢方

朝方早く目覚める時に飲む漢方

朝方早くに目が覚めてしまうタイプの不眠

明け方トイレに行き、それから目が冴えて眠れなくなってしまう、夜中に何度もトイレで目が覚める・・・など、眠れない症状に加えて、腰痛や耳鳴り、頻尿などのいわるゆ老化現象を伴うことがあります。

漢方の考え方としては、人間の生命エネルギーである『腎』が弱っていると考えます。これを、『腎虚(じんきょ)』といいます。年齢と共に、自然と弱まっていくのが『腎』で、生命エネルギーが弱るということは=老化、とも考えられています。ただ、『腎』は両親から受け継がれるものでもありますので、生まれながらに弱い人もいます。また、睡眠不足や過度な疲労が重なることでも、腎はどんどんすり減ってしまいます。

腎を補う代表処方

そこで、使っていく漢方薬は、この『腎』を補う「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」や「八味地黄丸(はちみじおうがん)」が一般的な処方になります。

ほてりや寝汗・口渇などが強い場合は六味地黄丸を、冷えやのぼせが強い場合は八味地黄丸をおすすめします。

腎虚+心陰虚の場合

また、上記のタイプに、さらに前回お話しした『心陰虚(しんいんきょ)』が重なることも多くあります。

睡眠不足や疲労、体質などが原因で、腎陰が不足すると、心の熱を冷ますことができなくなります。腎は水を主っていて、熱を冷却する働きもあるのです。この状態になりますと、手足のほてりや寝汗、口渇、などの熱症状が加わるようになります。

このタイプには、腎陰を補い、心の熱をしずめてくれる「黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)」や「清心蓮子飲(せいしんれんしいん)」といった漢方薬が使われます。

証を見極める

これまで漢方の理論に基づいて、3タイプの不眠症についてお話しさせていただきました。もちろん、人によって様々で、一概にいえることではありません。実際に現場でも、上記以外の漢方薬を使うことは多々あります。症状だけをみるのではなく、あくまで大切なのは、その人の「証」(体質)をちゃんと見極めることです。

睡眠薬がないと、眠れない…という方も、今一度自分の体質から見直してみませんか?

そして、自然な眠りを取り戻してみませんか?


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執筆者 水木 愛
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