不正出血と漢方

2015年10月29日

生理不順と漢方

不正出血と漢方

生理は健康のバロメーター

生理がある年代の女性にとって、生理は微細な体調の変化を教えてくれます。

先のブログで中医学での正しい月経についてご紹介いたしましたが、今度は少し具体的にお伝えしていきたいと思います。

今回は、不正出血。生理ではない出血は、心配になりますよね。もちろん、がん検診などは定期的に受けないといけませんが、殆どの場合は、体のバランスが崩れていることが原因です。よくみられる5つの原因ごとに詳しく解説します。

  • 脾不統血(ひふとうけつ)ぽたぽたとした続く出血

食が細く、胃腸虚弱で、顔や瞼が腫れぼったいタイプ。

「脾」には(食べ物や水分を)運ぶ働きがあるほか、「血」を統帥して漏れ出ないようにしています。脾が弱くなり、血が統轄できなくなって、出血してしまいます。

  • 気血両虚(きけつりょうきょ)出血量が多い

めまいや立ちくらみがあって、顔色が悪い(黄色っぽい)タイプ。

「気」には固摂作用といって、血やエネルギーなどの不必要に体外へ漏れ出ないようにしてくれる働きがあります。気の固摂作用が低下し、血が漏れ出て、気血が不足していきます。気と血はお互いに密接にかかわっていて、一緒に経脈を流通しています。「気は血の帥である」「血は気の母である」といわれているように、血の生成は気がなければなかなかうまくできません。

  • 腎陰虚(じんいんきょ)慢性の出血がある

腰がだるく、めまいがあり、顔色が悪い(浅黒い感じ)タイプ。

「陰」という潤い(水)が不足して、「陽」という火が亢進し、血に熱をもって、出血します。熱が多すぎると、血の動きは過剰になりすぎて、出血してしまうのです。

陰が不足してしまう原因にも様々ですが、手術などでの出血多量、熱病が長く続く、慢性的な睡眠不足、五志過極(気持ちが平穏でなく、過剰な悲しみや怒り)によって引き起こされることも。

  • 血瘀(けつお)出血に塊が混じり、腹痛がある

生理痛がひどく、シミができやすいタイプ。

血の流れが滞り、汚れてしまったものを「血瘀」といいます。固まりやすいので、血の流れを塞ぎ、行き場を失ったものが外へ出てしまいます。

血瘀ができる原因は様々ですが、冷えや過剰なストレス、運動不足などで引き起こされます。

  • 肝鬱化火(かんうつかか)鮮血の場合もあれば、粘稠性の暗い紅色のことも

いらいらしやすく、目が赤く、便秘もちタイプ。

過剰なストレスや緊張状態が長期にわたってあり、化火といって、熱を発生してしまいます。その熱が血に移ってしまうと、血の動きが活発になり過ぎて出血してしまいます。

ストレスとひとくちに言っても、感じ方はひとそれぞれ。体や心をOFFにしてあげる時間が必ず必要です!


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執筆者 田頭 哉子
漢方みず堂漢方専門相談員
漢方に出会って、考え方や人生観がとても良い方向へ変わりました。
病院やメーカーで勤務していたこともあって、西洋医学と中医学の両面から感じることもたくさんあります。
私自身もずっと漢方をのんでおり、その実体験からや(すごく元気になりました!)、お客様との出会いから学んだことなど、少しでも皆さんの健康と幸せのためにお役にたてる情報をお伝えしていきます!
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