山椒(さんしょう)

2016年3月3日

生薬

山椒(さんしょう)

山椒は小粒でもピリリと辛い

舌がしびれるくらい『山椒』が入っている四川料理の麻婆豆腐を、私は時々食べたくなります。「山椒は、小粒でもピリリと辛い」ということわざがあるように、辛みと、独特の香りがあるのが特徴ですよね。(ちなみに、このことわざの意味は、体が小柄でも、頭の働きが鋭い人をたとえた事です。)

山椒の利用法

山椒は、ミカン科の植物で、別名ハジカミ。「ハジ」は、はぜるという意味で、熟した果実が裂ける様子を表し、「カミ」は、ニラの古名カミラの略で、辛いニラに味が似ているところから、この名がついたと言われています。また、「椒」の字は、辛いものという意味で使われてもおり、山の辛いものという意味でついた名だそうです。

葉は、もむと芳香が出て、春の若葉は「木の芽」と呼ばれ、生のまま、木の芽あえなどの和え物料理に。お吸い物の香りづけや彩りにも添えられます。
未熟な青い果実は佃煮などに利用され、ちりめんじゃこと山椒の実の佃煮など、美味しいですよね。粉山椒は、熟してはぜた果実の皮の部分を粉にしたもの。うな重にかけたり、天ぷらやから揚げ・焼き鳥や焼き竹の子。鍋料理にはポン酢にプラスしたりと出番は豊富。七味唐辛子にも入っている薬味の一つです。
そして木は、すりこぎの材料としても有名で、ほのかにする芳香と共に、薬効があるともいわれています。すりこぎに替わる便利な物もありますが、昔から使われている物には、ありがたい意味がありますね。

山椒の働き

漢方では、古く、2000年程前から活用されていました。その正体は、サンショールと呼ばれる辛み成分。体を温め、冷えをとります。また、痛み止め効果もあり、冷えからくる胃痛・腹痛、虫歯には、山椒を潰して詰めるとよいともいわれています。その他、食欲不振や、腸内にいる回虫駆除。胃腸の動きを良くしてガス腹や便秘を改善するなど。逆に、下痢にも良いといわれるところなどは、“驚き、桃の木、山椒の木”と言ったところでしょうか。

山椒が入っている漢方処方には、大建中湯があります。中はお腹(胃腸)のこと。「大いにお腹を建て直す」という意味がある漢方薬です。

 

漢方みず堂新生堂薬局五条店 池田 史子


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