僕の断食体験vol.7~冷たい水は飲み込めない~

2016年9月9日

マクロビオティック

僕の断食体験vol.7~冷たい水は飲み込めない~

水がすぐに飲み込めない

3日目の朝も気持ちいい目覚めでした。頭も体も軽く感じます。

朝はやはり冷えます。

昨日よりも口の中や喉が渇く気がしたので、すばやく着替えてお水をいただきに。

冷え切った水を恐る恐る一口含むと、すぐに飲み込めず・・・。冷たすぎてどうも体に馴染まない・・・。

美味しいとか美味しくないとかではなく、体が純粋に「水」を感じている感覚・・・。

もう少し温めてから飲み込もうと体が勝手に反応しているようでしたので、飲むことはできましたが意識も体の反応に従うことにしました。

丁度、人肌くらいの水になると、少しずつ喉も緩まり、水から自然にのどの奥に浸透するように流れ入っていきました。

このような体の反応は当たり前のことのようですが、日常は自分の意識(欲?!)が体の反応を押し切り、冷たいものや味が濃いもの、甘すぎるもの、添加物なども含め、多くのものを体の中に取り入れているのだと思います。

飲食物を口に含み、このまま胃に流し込んでよいものなのか、もう少し噛んだほうが良いのではないか、温めたほうが良いのではないのか、いや飲み込まないほうが良いのではないか。このように考えること自体が少ないように反省します。

本来の食事とは

極端に言うと、食事とは、単に空腹感を満たし美味しさを楽しむものになっていないか。

また良い食事とは、体に良いものを食べれば良いということでもない。

本来の食事は、多くの命を有難くいただくこと。

その有難さから、味に加え「感謝」という美味しさが加わり、命を意識するから必要以上にいただかないように、また残さないようにという気持ちが自然に湧いてくるのではないかと思います。

改めて、「いただきます。」「ごちそうさまでした。」の意味を理解すると共に、食事の前後のルールだからするのではなく、自然に口から出てくるようになれたら素敵なことだなぁという思いが湧いてきます。

そうなれば、自然に体に良い食べ物を選ぶことができるようにもなり、脳が喜ぶ以上に、心というか魂のようなものが喜ぶ食事というものができるかもしれません。

7時半:静坐

昨日と同じように時間ギリギリに男性が入室し、今日は時間通りに道場長が入室。

昨日ほど緊張はしませんでしたが、独特の抑揚にまだ翻弄されつつ、昨日よりはスムーズに般若心経などを唱和できるようになりました。

静坐をおこなう大広間には、いくつかの額縁に入った格言が飾られています。

<幸福の三則>

一、今日一日腹を立てぬ事

一、今日一日悪口を言わぬ事

一、今日一日家内中拝み合う事

右の通り固く相守る可き者也

<末代の幸福>

一、其の儘結構と喜び通す事

一、人の世の為に奉仕する事

一、有難い有難いと腹から唱える事

右怠りなく実行する事

読みながら、表現は違えど、古今を通じて原理原則と言うのは変わらないものなんだなと思います。

そして、拝み合うこと・・・固く相守る・・・腹から唱える事・・・怠りなく・・・・

当たり前のことの意味をどれだけ深く理解して実践し続けているか。何事もこのことに尽きるのだと感じています。

我欲と向き合う

それでも中々幸福になれないのは、食事についてだけでなく、他にも人間の我欲というものが大きいということだと思います。かといって、人間は我欲の塊だから最低の生き物かと言えば、一方で良心や他を大切にする心や、貢献したいという欲求も備えています。

陰陽論でもありますが、どちらが良い、どちらが悪いではなく、どちらも不可欠なもの。大切なのは調和。

人間は我欲があるから、それを反省し、感謝の心や利他の心を育てていくことができるのだと思います。

性善説、性悪説どちらが正しいか分からないけれど、一方だけでは不完全で、どこかでもう一方の自分自身に向き合う機会が必要なのかもしれません。

そうやって人間らしい調和へと向かっていくのでしょうか。

そういう意味では、この断食道場での体験は、自分自身の我欲と向き合う絶好の機会になっているのだと思います。

 

そんなことを思いながら、庭掃除を終え、続いて梅醤番茶をいただき、10時のお味噌汁。

16時のカタクリの時間までは完全にフリー。すると、いつも食事を作っていただいている女性から提案をいただきました。

「法隆寺へ・・・・」

<次に続く:僕の断食体験vol.8~ちくわの誘惑~

 

※関連記事

僕の断食体験~プロローグ~

僕の断食体験vol.1~初日~

僕の断食体験vol.2~目覚めの良い朝~

僕の断食体験vol.3~陽性の飲み物「梅醤番茶」~

僕の断食体験vol.4~環境による心への影響~

僕の断食体験vol.5~初めての体験~

僕の断食体験vol.6~持続する集中力~

僕の断食体験vol.9~3日目の脱力感~

僕の断食体験vol.10~心と身体はどちらが強い?~

僕の断食体験vol.11~ついに脾気虚・肺気虚になる~

僕の断食体験vol.12~癌(ガン)と正食~

僕の断食体験vol.13~力みなぎってきた5日目~

僕の断食体験vol.14~命とは、生とは、死とは~

僕の断食体験vol.15~人生で一番痩せた日~

僕の断食体験vol.16~僕は断食によって何を得たのか?~

 


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執筆者 伏見 浩幸
漢方薬の持つ力の素晴らしさとともに、人間の持っている力もすごいなぁと日々感じています。漢方薬だけではなく、私たち自身も相談員としてお客様の「薬」なることはもちろん、今、色々なご病気で悩まれている方々も、授かった命と一緒に当然備わっている自分自身の自然治癒力に自信を持ち、自分自身が「薬」になるお手伝いができればと考えています。そんな願いを込めて一話一話を綴らせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。
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