
漢方薬の“やめ時”~更年期の方の例~
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50歳の誕生日を境に
誕生日を過ぎてから、時々顔が熱くなって来られ、それがなんと1日に12~13回あるとのことでした。
その他はいたって健康。薬の服用もアレルギーも全くなし。突然の症状に、これが巷で言う更年期か?と思われたそうです。減量のタイミングに四苦八苦
1ヶ月目でだいぶ良くなり、顔が熱くなるのが12~13回から4~5回になり、熱くなるのも前ほどではなくなりました。
2か月目には、1日1~2回となり、3か月目には漢方薬を半分の量で継続することとなりました。
半年がたち、だいぶ良いので、1/3量にした途端にまた1日3~4回に増えたので、慌てて1/2量に増量。
8か月後にはまた1~2回に減り、暑さもだいぶ収まったので、再度1/3量に。
ところがその時期が悪かったのか、再度急にカーッとなることがあり、1/2量に。再三同じことを繰り返すので、今度は良くなるまで、このまま続けることにしました。
そこから2年半続けました。その間に良い日がほとんどで、週のうちに全くでない週もあったりしましたが、梅雨時期や、季節の変わり目や、気圧の変化なのか天気がぐずつく時が調子が悪く、一日に数回あることもありました。
もう減らしても大丈夫という自信とともに、1/3量で、さらに1年半継続しました。最後の3~4か月間は、全く症状が出なくなり、もう大丈夫と思って終了としました。
漢方は予防医学
本来、漢方薬は、予防のために服用するので、ホットフラッシュの予防はもちろん、様々な症状全ての予防のために服用するのが大切です。しかし、この方は全く他の症状もなく、風邪ももう数年ひいたことがなく、いたって元気。それで、約5年の服用で唯一の症状と言えば症状の冷え症も改善されたので終了となりました。
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