僕の断食体験vol.10~心と身体はどちらが強い?~

2016年12月16日

マクロビオティック

僕の断食体験vol.10~心と身体はどちらが強い?~

人生初の法隆寺

先を急ごうという気持ちはあるが、どうも歩みが遅い…。力が入りにくい…。 やはりどこかエネルギー不足を感じます。

遠くに五重の塔を目にしてからも、なかなか到着しません。結局10キロほどの道程を歩くのに2時間近くかかってしまいました。

人生初の法隆寺。

法隆寺は7世紀に創建された世界最古の木造建築物としても有名で、聖徳太子ゆかりの寺院ですね。

平日の昼間ということもあり、行き交う人も少なく、建物一つ一つ、道や壁に至るまで見渡せます。ゴミ一つ落ちていません。どこも非常に綺麗で整備が行き届いていました。

法隆寺に関する知識は皆無に等しい為、自分勝手な想像で、1000年以上の歴史を感じながら歩みを進めていきます。

1000年以上経っても変わらないもの。

1000年以上経っても遺されるもの。

一方で変わり続けるもの。また繋げていけるものもあると思います。

何だか自分自身が、ある意味ちっぽけなものであり、様々なことで成り立っている自然界の中での一役も担っているように思えてきます。

限りある命、いただいた命。また食事でいただく命。

何かを感じたくなり、建物や壁の木の部分に触れてみたりしながら、命というものを、より一層丁寧に大切にしたい気持ちが自然に湧いてきました。

人間の心と身体

法隆寺で時を忘れる一時を過ごし、その後、バスで山へ帰り着いたのは夕方でした。

喉もカラカラ。軽い脱水状態ではありますが、身体の声を聞いてみると、まだまだ平気という答えが返ってきます。

少し力は入りにくいですが、確かに足取りはしっかりしています。

自分の気持ち以上に、身体は強いなぁと改めて感じます。

実は身体の方がずっと強いのではないかと感じています。

数年前に100キロマラソンにチャレンジした時の事。

走る前は、フルマラソンしか走った事はありませんでしたので、その倍以上の距離を走りきれる自信はありませんでした。

しかし、ゴールを100キロ先と決めて、その為に足を壊さないようにと、いつも以上に身体の声を感じつつ、身体に無理をさせずに走りますと、42.195キロ時点で疲れたなんて言ってられません。

意外や意外、すんなり通り過ぎてしまいます。

そして、ゴールまであと2キロというところでは、かえって元気も出てきて、100キロの中で最も速いスピードで走り、ゴールする事が出来ました。

人間の生命力

自分が思っている以上に私達の身体は大きな力を秘めていると言えます。100キロマラソンではなくても、私達の身体は普段から楽しい事ややる気がある時には身体も軽く、またやる気でないと身体も重くなるように、気持ち次第で身体の力を引き出せたり、逆に自分で押し込めたりしている様です。

確かに、日常これだけ身体に悪いものを食べ過ぎなくらい食べ続け、ろくに運動もせずに、何十年も生き続けられる動物は他にはいないかも知れません。

それだけ解毒力、適応能力、生命力が強いのが人間のなのだと思います。

一つの人の命が生まれる確率は卵子と精子の数から計算すると相当な確率です。

そして単に確率の問題でもなく、多くの卵子や精子から選びに選ばれて一つの強い生命が誕生するのですから、相当に強い個体のはずです。

他の動物に比べ、人間の生涯出産数が少ないのも、生き残る力を充分に持っているからに他なりません。

本来、人間は長い年数を病気をせずに、または病気をしてもそれを乗り越えながら、死ぬまで元気に生き抜ける力があるのですね。

身体の声に意識を向ける

60兆個の一つ一つの細胞自身の命がそれぞれの細胞同士、また自然とも協調し、一生懸命燃えていると感じる事ができます。すごく生きています。ダイナミックに。

その様な身体の声に意識を同調させると、本来の秘めた力も発揮しやすくなると思います。

心だけ弱気になってもいけませんし、また暴走してもいけません。

自分自身だと思っているものは、自分ではなく自分の一部でしかなく、意識ですら命によって生かされているのだと思います。

前向きな気持ちや感謝の気持ち、誰かをいたわる心、使命感などを持つ人の方が自然治癒力を発揮して病気を乗り越えられるのも、そういった気持ちが身体の声と同調しているからこそだと思います。

沁み入るカタクリ

過去の経験や学んだ事を振り返りながらバス停から歩みを進め、道場に着く頃には、太陽の位置も低くなり、肌寒さも増してきました。

時刻は16時30分。

道場の女性が帰りを待っていたようで、部屋に入るとすぐにカタクリを運んできてくれました。

口の渇きと寒さもあって、昨日よりも温かいカタクリが身体に沁み入るようです。

一口ずつ有難くいただきます。

この日は、風呂に入り、疲れのせいか体重を量ることを忘れて、早めに就寝。

 

<次に続く:僕の断食体験vol.11~ついに脾気虚・肺気虚になる~

 

※関連記事

僕の断食体験~プロローグ~

僕の断食体験vol.1~初日~

僕の断食体験vol.2~目覚めの良い朝~

僕の断食体験vol.3~陽性の飲み物「梅醤番茶」~

僕の断食体験vol.4~環境による心への影響~

僕の断食体験vol.5~初めての体験~

僕の断食体験vol.6~持続する集中力~

僕の断食体験vol.7~冷たい水は飲み込めない~

僕の断食体験vol.8~ちくわの誘惑~

僕の断食体験vol.9~3日目の脱力感~


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執筆者 伏見 浩幸
漢方薬の持つ力の素晴らしさとともに、人間の持っている力もすごいなぁと日々感じています。漢方薬だけではなく、私たち自身も相談員としてお客様の「薬」なることはもちろん、今、色々なご病気で悩まれている方々も、授かった命と一緒に当然備わっている自分自身の自然治癒力に自信を持ち、自分自身が「薬」になるお手伝いができればと考えています。そんな願いを込めて一話一話を綴らせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。
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