冬の土用におすすめ:噛み方健康法

2017年1月31日

マクロビオティック

冬の土用におすすめ:噛み方健康法

【冬の土用はプチ断食】

冬の土用の期間(2017年の冬の土用の期間は1月17日~2月3日)は免疫力が低下しやすいためインフルエンザや風邪などの感染症が流行る時期です。
冷えと食べ過ぎによる胃腸の疲れから体調不良に陥りやすいので、1~2日のプチ断食がおすすめです。
プチ断食が難しいという方は噛み方健康法を実践してみてはいかがでしょうか。胃腸の働きが整い、体がスッキリします。

【究極の健康法・噛み方健康法】

ホーレス・フレッチャーはアメリカの富豪で、5人の専属コックをかかえるほどの美食家でもありました。
その美食三昧がたたって体重は100キロにもなり、40代でリウマチのような病気に侵され、見た目は白髪の老人のように老けていました。
ある時、生命保険の契約を断られるという事態に至ったことで、いままでの食生活を見直す一大決心をしたのです。
彼がまず始めたことは、腹ペコになるまで食べないこと。また口に入れた食べ物に意識を集中し、ドロドロになるまで噛むことでした。
その結果、体重が4カ月で23キロも減り、最終的に58キロまで落ちたそうです。150cmあったお腹回りも94センチまで縮小し体も心も20歳くらい若返ったのでした。
さらに体も疲れなくなり、怒りっぽかった性格は穏やかになり、気分も良くなるなど医者でも治せなかった不調がことごとく改善したのです。
こうした自らの体験を多くの人に伝えなくてはという使命を感じたフレッチャーは、その後、この噛み方健康法を書籍化し、栄養学者や生理学者、運動学者の心を動かし、世界的な評価を得ることになります。
日本では1940年に『完全咀嚼法』という著名でその翻訳本が出版されています。
これが現在でも伝わるフレッチャー式健康法(フレッチャーイズム)なのです。

【唾液の効用】

噛む効用については、同志社大学名誉教授の故西岡一氏が第一人者で、その研究によれば、発がん物質を入れた試験管に唾液を混ぜ、30秒間振り続けると発がん物質が無害化することを突き止めています。我々が外食する時にも30回噛めば約30秒なので、良く噛むようにすれば、食品添加物などの化学物質から身を守ることができることになりますね。
また、唾液の中から解毒、殺菌、抗菌作用をもたらすペルオキシターゼやラクトフェリンなどさまざまな酵素が見つかっています。
なかでもカラターゼは消化を助け、リゾチームは虫歯予防効果をもたしてくれます。
このように唾液は口の中を浄化し、口臭を防ぎ、感染症から身を守ってくれているわけです。
さらに、唾液に含まれるEGF(上皮細胞増殖因子)は皮膚の修復を促すホルモンで、アトピーや湿疹に効果があるだけでなく、内臓の表面(上皮)でおきる胃潰瘍、内膜炎、口内炎、歯肉炎、気管支炎にも効果的であることがわかっています。
犬や猫が傷口をなめるのは、唾液に含まれる殺菌酵素と修復ホルモンによって傷がすみやかに治ることを知っているからなのでしょう。

【唾液は免疫のバロメーター】

唾液は免疫のバロメーターでもあり、活力の「活」という字は舌からでる水、すなわち唾液が多いほどに活力や活気に満ちることを示しています。
老子は唾液が「仙人の長寿薬」であると言っていますが、確かに元気な赤ちゃんは唾液が豊富なのに対し、病人やお年寄りほど唾液の量が少なくなっています。
実際、20代からEGFなどのホルモンが急激に減り始めるので、皮膚のターンオーバー(28日周期の新陳代謝)が衰え、お肌の曲がり角になるのです。
EGFを含む唾液はまさに若返り物質に満ちた無料の美容薬といってもよいですね!
さらに唾液の中には脂肪燃焼ホルモンが含まれており、30分噛むと4キロをジョギングしたのと同じカロリーが消費されると言われ、ダイエット効果が期待できます。よく噛むと体温も上がるので、冷え症の改善にもうってつけです。
同じく唾液に含まれるパロチンはサビ取りホルモンや若返りのホルモン、ボケ防止のホルモンとも呼ばれ、脳の血流改善により認知証の予防になるだけでなく、学力の向上、白内障や更年期障害の改善、シミやしわ、たるみの解消をしてくれます。近年増え続ける動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞といった血管がサビつく生活習慣病の改善効果も期待できます。
これら以外の唾液の働きとしては血糖値の安定、アミラーゼ酵素の分泌による消化吸収力の強化や腸内環境の改善、歯並びの矯正、便秘の解消、精神の安定など、さまざまな効能があります。

【噛み方健康法のすすめ】

ただ、フレッチャーは、その噛み方の注意点として食べ物に意識を集中し、美味しいという感覚でゆっくり、ゆったり、良く噛んで楽しんで食べるようにと言っています。ですから、我慢して、嫌々噛むのでは効果がうすく、快感覚(嬉しく、楽しく、ありがたく、幸せ気分)で噛むことが大切なのですね!
ぜひ今日からシンプルでお金のかからない噛み方健康法を始めてみてはいかがでしょうか。


執筆者 長谷川 雅子の画像

執筆者 長谷川 雅子
薬剤師として調剤の仕事をしていてこのままでいいのか疑問を感じていました。
本当に良くなるにはどうしたらいいのか探していく中で、人は食べたものでできていることや、さらには気持ちが大切という当たり前のことに戻ってきました。
お客様と一緒にお客様にとって良い方法を考えていきたいです。
  • 最寄の店舗を探す
  • テレビ電話相談

同じカテゴリーの記事を読む

漢方ノートについて

「漢方ノート」は株式会社漢方みず堂が運営する情報サイトです。漢方や病気、生薬の知識や現場で活躍する漢方専門薬剤師の生の声を日々発信しています。
漢方に興味がある方から医療従事者まで幅広く活用して頂けるサイトです。

弁証論治による漢方方剤選定の手引き


  • 最寄の店舗を探す
  • テレビ電話相談
<運営会社情報>
漢方ノートは
株式会社みず堂が運営しています。