責任の大きな仕事のストレスで肝脾不和(かんぴふわ)

2017年2月17日

自律神経失調症と漢方

責任の大きな仕事のストレスで肝脾不和(かんぴふわ)

10年間仕事のストレスを受け続け体はボロボロ

39歳の女性の方。責任の大きい仕事を任される毎日。片時も休まることなく、ずっと仕事の段取りが頭の中でぐるぐる。うまくいかないとイライラし、同僚へのアドバイスもついつい角が立ったような言い方に。落ち着こうと思ってもうまくいかず、日々自己嫌悪の繰り返し。

そのためか今の仕事に就いてからの約10年間、日々胃痛に悩み、休日以外は全くお通じが出ない。毎月月経の前はさらにひどくなり、頭痛まで加わる始末。月経痛もひどく、痛み止めも効かないほど。ほぼ同時期からお顔だけに赤くかゆい湿疹や吹き出物が繰り返しでき、ここ2~3ヶ月は病院の薬を塗っても良くならない。
仕事を辞めないと治らないのかもしれません・・・と悔しそうに、疲れきった様子で仰いました。
その他の体質は手足の冷え、足のむくみ、腰痛、アレルギー性鼻炎、お小水は1日10回、夜間尿週に3~4回、月経周期35~40日。

肝脾不和

ストレスを受けると漢方では「肝」が乱れます。肝は自律神経を司るところで、この影響を大きく受けるのが「脾」です。脾は胃腸系で、この肝と脾の調和が乱れる状態を「肝脾不和」といいます。

働く環境は変わらなくても、それを受ける心身の状態が変われば、きっと楽になるはずだとお話し、肝脾不和を改善し、自律神経の乱れからくる胃痛や便秘を和らげる漢方をお出ししました。

もっと日々笑顔でがんばれるように!と願いをこめて漢方をスタート!

始めの頃が嘘のよう!

ちょうど月経後から漢方を始められ、1ヶ月後にはなんと月経痛はほんの少し感じる程度にまで和らぎました。なによりイライラがだいぶ減ってきたとのこと!でもお通じはまだまだ。はじめよりも少し笑顔が見られ、良いスタートを切れたことに喜びました。

そこから2~3ヶ月とお続けになるうちに、便秘が解消、胃の痛みも月経前後以外はほとんど楽になり、好調な日々が続きました。
しかし途中お仕事が忙しくなり不規則になった頃から、今までの症状は改善したものの、新たに睡眠の症状が出始めました。寝つきが悪くなり、せっかく寝ても2~3時間おきに目が覚め、お仕事の夢を見ることもしばしば。心が休まらない日が続きました。その頃から腰痛や浮腫みも強くなり、夜間お手洗いに起きることも増えました。そこでより精神的なバランスを整える処方に変更し、ホルモンバランスの大元である腎を補う処方も追加しました。
3ヶ月も過ぎたころには心身ともにしっかり立て直すことができ、ほぼすべての症状が取れ、パワーがみなぎるほどに!始めのころは気になる症状だらけだった頃が嘘のようだと、輝く笑顔で仰いました。

ストレスは決して少なくないけれど・・・

漢方をはじめてからこの1年の間にも、職場環境は大きく変わり、ストレス要因は少なくありませんでした。それに伴って体調の波もありましたが、どんな時も欠かさず漢方を飲み続けてきました。本当にいつも頭が下がる思いです。
こうしてコツコツと重ねた努力の甲斐あって、体調の波はだんだん小さくなり、また少し体調が崩れたとしても、客観的に自分をみて、思い当たる原因を振り返れるようになりました。
小さな波に一喜一憂せず、自分の心身の声に耳を傾ける習慣が日々の健康につながるのだなと改めて実感しました。

 

漢方みず堂ヴァインドラッグ末吉薬局 東江いつみ


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執筆者 漢方みず堂
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