防風(ぼうふう)

2017年3月21日

生薬

防風(ぼうふう)

防風(ぼうふう)

防風はセリ科(ニンジンやパセリなど)の植物です。

セリ科の特徴は、香りが良いこと。そのため、ハーブや香辛料として使用されます。

防風が使用されている漢方薬として、防風通聖散・清上防風湯・荊芥連翹湯などがあります。

特にダイエットなどで使用されることがある防風通聖散は、耳にされた方も多い漢方薬ではないでしょうか?

防風の効果

①祛風解表(きょふうかいひょう)

人は風にさらされることで、外敵から身を守る力が弱くなります。したがって、風邪をひきやすくなったり、肌トラブルの原因になったりします。防風は名前の通り、この風を防ぎ発散させる作用を持ちます。

具体的には、風邪を引いて発熱・悪寒・頭痛・咽痛等があるとき、皮膚掻痒に効果があります。

②勝湿止痙(しょうしつしけい)

「湿」が関係する「風」の症状にも非常に良く使われます。体の余計な水を除湿してくれる作用を持ちます。

具体的には、関節痛や筋肉のひきつりに効果があります。

※逆に、陰虚火旺のように体の中がカラカラに乾いている場合は使ってはいけない生薬です。

また、漢方薬としての出番は生の防風ばかりですが、少し炒って「炒防風」にすると止瀉、炭になるまで炒って「防風炭」にすると止血に働きます。

いずれにしても薬力が緩和で、他薬と一緒に使うことで効果を発揮してくれます。

春先は「春一番」と言われるように風の影響が大きい季節ですし、解毒(発散)の季節で、防風が入った処方が大いに活躍しそうです。

※「風」について詳しくはめまい、耳鳴り、頭痛には熄風剤(そくふうざい)をご覧ください。

防風を防風通聖散に使用する目的

上記のような、発散作用を活かして「からだの熱(暴飲暴食などにより余ったエネルギー)を取り除く」という働きで、熱証を改善します。つまり体内に詰まったものを除去して、身体を身軽な状態に導く大切な役割を担っています。

 

漢方みず堂博多マルイ店 河郷 誠

 

 

 

 


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執筆者 漢方みず堂
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