貨幣状湿疹から自家感作性皮膚炎へ

2017年4月18日

皮膚病と漢方

貨幣状湿疹から自家感作性皮膚炎へ

繰り返す皮膚症状

65歳男性で声も大きくパワフルな感じの方でした。

6~7年前に貨幣状湿疹になり、それが広がり、5年ほど前からは自家感作性皮膚炎になっていました。
皮膚はところどころ赤くなっていて、首、背中、腰、足など全身に痒みが出ている状態。掻くとそれが広がり、痒い場所もどんどん移っていく。病院にいき、薬をもらうと治まって、また出てきて、というのを1~2か月のサイクルで繰り返していました。

体格はがっちり、体質は、体温が35℃代と低く、HbA1c、血糖値ともに高い、目の充血、風邪をひきやすい、手足の冷え、暑がり、寒がり、寝汗、目の下のクマ、あざができやすい、逆流性食道炎、夜間尿2回、甘いものが大好き、熟睡が出来ていない。

見た目は元気でも身体は弱っている

お元気ではあったものの体全体の力が落ちていると考え補気剤と、夕方に痒みが増すため、熱を冷まして痒みをとる漢方を夜に飲んでいただきました。
そして、甘いもの、乳製品をやめて頂くようにお伝えしました。
保湿もかねて炎症をおさえるりんごポリフェノールの入ったクリームをこまめに塗っていただきました。

痒みの原因は忙しさとストレス。

しばらく良くなったりまた症状がでたりを繰り返していましたが、症状が出ている時を考えてみると、お忙しかったりストレスがあることにご自身で気づかれました。

途中漢方を飲まない時期もあり、クリームだけはまめに塗っていただいていましたが症状が前のように出てきました。

再度体質をお伺いすると、体温は36度台になり、肩の凝りはなくなりましたがストレスで胃が痛くなり胃薬を服用されていました。
そのため、気を巡らせて胃の症状を楽にしていく漢方に変更しました。
10日ほどで痒みは和らぎましたが、疲れがたまるとまた症状が出てきました。
以前に比べ、赤みも少なくなり、痒みもすぐにおさまるようになりました。
今は症状も出なくなりました。

悪循環からの脱却

お肌の症状は見た目にも良くなったり、悪くなったりがわかりやすいのでご本人様にとってはそれもストレスになります。
そのストレスが熱を生み、痒みの原因にもなり・・・。悪循環に陥りやすいです。

このかたは、ストレスが原因と気づいてから少しずつ心持ちを変えるようにしたり、毎日食べていたチョコレートをやめたり、お風呂上りにクリームをすぐに塗って乾燥しないようにしたり。

症状を繰り返しているときでも諦めず、続けることが大切だと思います。

 

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執筆者 星 知美
漢方みず堂漢方専門相談員

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