太極図の深い意味②~身体にも陰陽が存在する~

2017年4月14日

漢方の基礎

太極図の深い意味②~身体にも陰陽が存在する~

太極図は世界の私たちの『理』

太極図は、大げさに言えば私たちの世界の『理』(ことわり)を表すシンプルな図です。

陰の中にも陽があり、陽の中にも、陰がある。そして、陰と陽とが増減しながら循環することで、世界は成り立っている――というのが、前回『太極図の深い意味~陰陽とはなにか?~』でお話した内容です。

さて、そんな陰陽は自然界だけでなく、私たちの身体にも陰陽が存在しており、世界の理同様に、私たちの身体の中でも陰と陽とが増減しながら循環しています。この循環が乱れてしまったら、どうなるのでしょうか?

身体の中の「陰」が減少した場合

身体の中の「陰が減少する(陽が増える)」と言われたら、どんなイメージを持ちますか?

「なんだか陽気になりそう」

「元気いっぱいな感じ」

そんなイメージが思い浮かんだ人もいるかも知れませんね。

確かに陰の気が減少して、陽の気が増える――「陽気」(ようき)という字からも見て取れるように、陽の気が多いと元気になるイメージですが、陽の気が多すぎると身体が熱っぽくなってしまったり、乾燥しやすくなってしまったりします(※一例です)。

身体の中の「陽」が減少した場合

逆に「陽が減少する(陰が増える)」と言われたら、どんなイメージを持ちますか?

「気分が暗くなるんじゃ……」

「なんだか、淀んだ気分になりそう」

大抵の方がこのように思われるのではないでしょうか?

こちらは「陰気」という字面から受け取る印象通り、陰の気が減少してしまうと、身体が冷えやすくなったり、むくみやすくなってしまいます(※一例です)。

陰陽平衡(いんようへいこう)

陰が減少すると、身体が熱っぽくなったり、乾燥します。

陽が減少すると、身体が冷えやすくなったり、むくみやすくなります。

つまり陰と陽は多すぎても、少な過ぎてもダメなんです!また、絶えず増減して循環しているものなので、絶対的な平衡、バランスというのは存在しません。

このことを、東洋医学では「陰陽平衡」と言い、病気と向き合っていくときの原理原則である5大原則の一つに挙げられます。

※五大原則※

1.天人合一(てんじんごういつ)
2.心身一如(しんしんいちじょ)
3.陰陽平衡(いんようへいこう)
4.扶正祛邪(ふせいきょじゃ)
5.先本後標(せんぽんこうひょう)

 

ついつい、字面の印象だけで「陰は悪いものだから、減らさなきゃ」「陽を増やして元気にならなきゃ」と勘違いしがちですが、陰も陽も両方あってこそ、私たちの身体は成り立っている――ということ。そして、常にバランスは変化し、絶対的な健康というものは存在しないからこそ、その時々で調和をとることが大切だということを、忘れないでくださいね!

 

漢方みず堂博多マルイ店 後藤 知美

 

 


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