耳鳴りと腎~腎は水を主る~

2017年5月15日

耳鳴りと漢方

耳鳴りと腎~腎は水を主る~

70代男性のお客様

毎日奥様と畑仕事をされて、お元気な方でしたが朝から1日中ジージー・ザーザーと耳鳴りがあり、いろいろな病院にも行かれましたが、どこに行っても「治らない」と言われたそうです。身内の医師にも「耳鳴りは治らない」と断言され、漢方薬も半信半疑。

それでも、ご来店されたということは、どうにかして治したいという思いからだったのではないかと思います。

体質やその他の症状としては、 涙目、めまい、痰(朝に多い) 、寝つき悪い、熟睡出来ないということでした。

耳の症状に関わる「水」

体の機能系の分類を東洋医学では「五臓:肝・心・脾・肺・腎」で捉えます。五臓は内臓なので外から見ることができません。しかし、五臓にはそれぞれ外への兆候があり、身体の所定の部位や諸竅(穴のこと)との間には特定の関係があり、

肝は目、心は舌、脾は唇、肺は鼻、腎は耳に開竅すると言われます。

上記の通り、耳鳴りや難聴は五臓では「腎」に深い影響があり、腎は年齢と共に衰えます。腎は「発育と生殖」「水」「納気」を主る臓です。今回の方も腎が衰えてごく自然な年齢です。涙目・めまい・痰の症状はまさに身体の中の「水」の代謝が上手くいっていない証拠でした。

一度は漢方薬もあきらめた!

腎を強化する漢方薬を飲み始めて2か月目頃、「ほとんど変化もないし、当分行きません」と漢方をパタリと辞められました。体質改善の漢方薬は飲んですぐというわけにもいかず、とりわけ「腎」を強化していくということは年齢に逆らうという意味でもなかなか時間がかかるものです。その事情を納得いただけなかった私の力不足に大変申し訳ない気持ちになりました。

しかし、そうこうしているうちに、めまいや吐き気も出だし、耳鳴りも大きくなってきたと再度いらっしゃり、「今度はあなたを信じてしっかり飲んでみるよ」とのこと。私自身も、再スタートしていただいたご縁に気が引き締まりました。

そこからはコツコツお飲みいただき、4か月程たった頃には、めまいも吐き気も改善し「耳鳴りがしていた時は、耳鳴りだけではなく、体、全てが嫌になる感じがあったけど、今では気になる程ではなくなった」とのこと。

ちょうど1年が経ちますが、今では、「耳鳴りがしないのが、こんなに気持ち良いものかと思っている。感謝しているよ」と毎月笑顔でいらっしゃいます。

症状が改善されたことはもちろんですが、半信半疑だった方から、このように信頼していただいたことが何よりも嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

漢方みず堂新生堂薬局五条店 池田史子

 


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