慢性副鼻腔炎と肝機能の原因はお酒による脾胃湿熱!

2017年5月18日

アレルギーと漢方

慢性副鼻腔炎と肝機能の原因はお酒による脾胃湿熱!

全ての原因は飲食の不摂生!

小柄で細身の51歳男性。4~5年前から鼻や喉にネバッとした黄色い痰のような鼻水のようなものが落ちてくるようになってきた。仕事中は気になって集中できないし、出張で飛行機に乗る時は耳が痛い。また季節の変わりめには顔や目、鼻が腫れることもあり、一度は腫れがひどく2~3日入院したことも。耳鼻科で副鼻腔炎と診断され通院しているがなかなか良くならないし、逆に薬を飲むと喉の渇きを感じてすっきりしない。

元々お酒が好きでよく飲んでいたが、ちょうどその頃からお仕事も忙しくなり、接待が増え、ほぼ毎晩お酒を飲む生活。その影響もあり肝機能の数値が年々上がってきて、特にγGTP700と正常範囲の10倍の値に。このままではまずい。

鼻の症状だけでなく、肝機能も一緒に改善できたらということでした。

体質としては、暑がり、汗かき、肌乾燥、口の渇き、 酒 泡盛2合/日、タバコ20本/日(30年)、尿酸値高い

原因は脾胃湿熱

不規則な生活、特に連日の飲酒によって生じた湿熱が胃腸の働きを悪くし、体を潤す綺麗でサラサラした津液の代わりに、熱をもった黄色いネバッとしたものが作られ、それが滞ってしまっている状態。その湿熱が胃の経絡に沿って体の上部に昇ると、鼻腔が塞がれ、黄色くて濃い鼻水が出てきます。

また体の中がドロドロしていて巡りが悪く熱がこもるため、暑がりで、汗かき、首筋がこる。また生じた熱で体を潤す水や血まで乾かしてしまうため、肌の乾燥や口の渇きも生じていました。

体はすべてつながりのある一つのシステム

西洋医学では高血圧には降圧剤、アレルギーには抗アレルギー薬と、一つ一つの症状を別々のお薬で治療しますが、中医学では色々な症状があっても原因が同じなら使う漢方は同じです。なのでその根本の原因を解決することで体質が改善され、様々な症状を良くすることができます。なぜなら体はすべてつながっているからです。

今回の方は脾胃湿熱が生じている原因は連日の飲酒、長年の喫煙でした。脾胃湿熱をとる漢方薬と何よりも毎日の食生活の見直しが重要です。

5ヶ月で肝数値は半分に!

1ヶ月目、鼻水や痰の色が黄色かったのが薄くなってきている。お酒の量を減らすように努力している。血液検査でγGTPが少し下がっていた。

2ヶ月目、朝方はドロッとした鼻水が喉に落ちる感じがあるが、色はすっかり透明に。日中はさほど気にならない。γGTPは横ばい。週に1~2日は休肝日を設けるようにした。

4ヶ月目、気温の下がった朝は鼻水出るが、喉まで落ちることはなくなった。ここ2ヶ月耳鼻科の薬も飲んでいない。γGTP400まで下がってきた。

5ヶ月目、朝方の鼻水なくなっている。鼻の調子はすっかり良い。γGTP322、正常値にはまだまだだが徐々に下がってきている。病院の先生にも漢方を続けるよう言われた。

 

私たちの体は食べたもので作られます。毎日毎日食べることは、体を作っていること。飲食の不摂生は必ず体の不調を招きます。副鼻腔炎だけでなく、慢性疾患でお悩みの方は一度ご自身の食生活も見直してみましょう。

 

漢方みず堂ヴァインドラッグ末吉薬局 山城 奈央

 

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