升麻(しょうま)

2017年7月28日

生薬

升麻(しょうま)

キンポウゲ科サラシナショウマ、オオミツバショウマなどの根茎を乾燥させたものです。

 ■升麻の効能

升麻の「升」は、「昇」…のぼるの意味があります。

軽く浮き上がらせる性質を持つ生薬です。

○昇挙陽気 ~ “気”を昇らせる

活動する為のエネルギー“気”が不足した状態「気虚」がさらに進むと、風船が萎んで落ちていくように、“気”が落ち込んでしまう「気陥」になります。

「気」の力が弱くなりすぎて、自分の体を支えることも出来ない状態です。

升麻は、その下がった“気”を、元通りの所へ持ち上げて機能回復に働きます。

○発表透疹  ~ 湿疹は表へ出し切る

肌は体の表面であり、そこの毒素に対しては、表へ発散させる方法が早いです。

升麻は、肌に留まる邪気や毒素を、外へ追いやる働きを持ちます。

ただし、肌の内側に隠れていたものが外へと出て来る為、表面上は一時的にひどくなる事があります。

○清熱解毒

炎症や膿が停滞している時、熱を除いて、膿を散らすことで解毒に働きます。

清熱作用は強力ではないので、解毒に働く他の生薬と組み合わせて使います。

■升麻を含む漢方薬

○補中益気湯

“気陥“に効果的な漢方薬です。

胃下垂、脱肛、不正出血、慢性下痢、倦怠感など、エネルギーの落ち込んだ状態に使います。

○升麻葛根湯

肌の熱毒を発散します。麻疹の初期に使うと早く治ります。

○立効散

突発性の歯痛や頭痛に、頓服で効く漢方です。

○辛夷清肺湯

呼吸器の炎症や膿を除きます。鼻詰まり、蓄膿、鼻茸などに使います。

○乙字湯

血行が悪くなって起こる痔、陰部掻痒に効く漢方です。


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執筆者 児島 諒子
漢方みず堂 漢方専門相談員

一時的にではなく、体質からの改善につながる漢方に魅力を感じ、大学生で初めての就活をしている中で出会ったのが、漢方みず堂。
漢方は勉強するほど、奥深くておもしろいです。
今の身体の状態をつくっている心の持ち方、食事、運動、休息など様々なことに目を向けながら、漢方の力を生かして心地よい体づくりをお手伝いできればと思います。
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