粳米(こうべい)

2017年12月1日

生薬

粳米(こうべい)

実りの秋、新米が出回る季節です。

日本人の主食である粳米(うるちまい)は、漢方薬に使われる生薬の一つ。

毎日食べているものが、実は「くすり」でもあるとは面白いですね。

生薬として使うのは、白米ではなく、精米する前のもの、すなわち、玄米です。

玄米は、生薬名を粳米(こうべい)といいます。

■粳米の効能

○補津 ~ 水分を補う ~

乾燥に弱い粘膜に、潤いをもたらします。

胃腸を潤すことで、口渇を除きます。

 

○養胃建脾 ~ 胃腸の力を養う ~

玄米を噛むほどに感じられる甘味は、胃腸の働きを高める効果があります。

胃腸が整うと、体を作る為の栄養をしっかり取り込み、元気をつけてくれます。

消化不良の下痢を、止める働きもあります。

■粳米を含む漢方処方

・麦門冬湯・・・喉の乾燥、空咳、口角炎などに。

・白虎湯、白虎加人参湯・・・熱がりで口の渇きが強く、水分を大量に飲み、汗を沢山かくタイプの人に。

■玄米食のすすめ

漢方薬として、粳米を煎じたエキスを飲むのも良いですが、玄米は、主食としても理想のものです。

精米する過程で除かれる糠や胚芽には、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、食物繊維など、体を作る為の栄養素がバランス良く含まれます。

何より、白米にはない生命力も秘めています。

ただ、玄米は消化しにくいので、よく噛んで食べましょう。お子さまや胃腸が弱い人は、白米に混ぜて炊くと、消化しやすくなります。

■冷え体質には黒煎玄米

秋から冬に向かって、一気に冷え込む時期。

寒さに負けない身体づくりにも、玄米が役立ちます。

体が冷えやすい方におすすめなのが、玄米を黒くなるまでじっくり炒った“黒煎玄米”です。

黒煎玄米を煮出して、お茶代わりに飲むと、体を温めます。

さらに、玄米の持つ滋養の力と解毒の力が高まっており、免疫力、代謝力、抗酸化、抗炎症など、体の力を引き出してくれます。

黒煎玄米なら、胃腸が弱っている人でも、大丈夫です。

玄米の力を上手に取り入れて、元気な体づくりをしていきましょう♪

 

※漢方みず堂がこだわって作った籾付黒煎玄米

籾付黒煎玄米集合小

 


執筆者 児島 諒子の画像

執筆者 児島 諒子
漢方みず堂 漢方専門相談員

一時的にではなく、体質からの改善につながる漢方に魅力を感じ、大学生で初めての就活をしている中で出会ったのが、漢方みず堂。
漢方は勉強するほど、奥深くておもしろいです。
今の身体の状態をつくっている心の持ち方、食事、運動、休息など様々なことに目を向けながら、漢方の力を生かして心地よい体づくりをお手伝いできればと思います。
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