更年期障害なら加味逍遥散より女神散(にょしんさん)

2014年12月6日

更年期障害と漢方

更年期障害なら加味逍遥散より女神散(にょしんさん)

更年期障害なら加味逍遥散より女神散(にょしんさん)

更年期障害と言えば、何といっても加味逍遥散が一番代表的な処方です。

女神散というと、産後うつなどで一番に出てくる漢方薬です。

この2つの処方はとても似ていて、更年期障害にはむしろ女神散のほうが出番が多いのではないか?

と思い、この2つの処方を比べながらお話していきたいと思います。

 

加味逍遥散と女神散に共通するのは

・イライラ

・頭痛・めまい

・疲れやすい

ということです。

結構、ほとんどの女性に当てはまるような・・・

そうです!どちらもかなり適応範囲の広い漢方薬です。

 

加味逍遥散は利水薬も多く含まれるため、

・むくみ

・下痢便秘交互

・胃腸が弱い

女神散は理気薬・清熱薬が多く含まれるため、

・のぼせ・ほてりがひどい

・肩こり・胸の張りがひどい

・気が沈む

・便秘傾向

という症状にぴったりの漢方薬です。

更年期障害のよくある症状と言えば、気分の浮き沈みやのぼせ・ほてり、汗をかく

などですので、どちらかと言うと女神散にあてはまることのほうが多い気がします。

 

ただ一つ、難点と言えば加味逍遥散より美味しくない・・・

 

ということでしょうか。

正しい読み方は「にょしんさん」ですが、

愛着を込めて「めがみさん

と呼んでいます。

 

女神散であまりよくならない場合

にきび・湿疹など赤く痒みを伴う皮膚の症状や不正出血や過多月経がある場合は温清飲をおすすめします。

血圧が高く、めまい・神経症状がひどい場合は抑肝散加陳皮半夏をおすすめします。

 

更年期障害にも様々なタイプがあり、やはり自分の体質に合った漢方薬を飲むことが大切です。

他のタイプも参考にしてみてください。

 


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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。
福岡RKBラジオ「みず堂のなるほど漢方塾」には”優しいあかね先生”として出演しています。

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