風邪に抗生物質はムダ!早く治す鍵は免疫力!

2018年2月16日

風邪と漢方

風邪に抗生物質はムダ!早く治す鍵は免疫力!

ようやく厚生労働省が対策

つい先日友人から風邪の時いつもでている抗生剤が出ていなかったから再度もらいに行った方がいいか?という相談の電話がきました。無駄な抗生剤の投与をやめる動きは結構現場にも早く浸透しているんだなと感じた出来事でした。

厚労省は、抗生物質の使用量を2020年までに3分の1に減らすことを目指しています。それだけ不適切な使用が横行しているともいえるでしょう。

抗生物質(抗菌薬)には細菌を殺す効果があり、感染症の治療に欠かせない薬です。風邪にも広く使われており、全国の医療機関のレセプト(診療報酬明細書)データでは、急性上気道炎(風邪)の6割以上に抗生物質が使われていました。しかし、風邪の原因の9割は、細菌よりはるかに小さいウイルスで、抗生物質は効きません。

実は、多くの医師・薬剤師もこのことは知っています。風邪を引いた時、医師・薬剤師に限って抗生剤を飲まないという都市伝説のようなものは、現実としてありました。それなのに抗生物質を処方するのは、風邪をこじらせて肺炎などになるのを防ごうという意味や、昔からの慣わし、患者さんが薬を欲するというような様々な背景があります。

耐性菌の問題、免疫の問題

しかし、肺炎などの予防効果もほとんどないことが、様々な研究で明らかになっています。

効果がないどころか、抗生物質の乱用による「薬剤耐性菌」の問題があります。抗生物質の使いすぎで、薬が効かない「耐性菌」が出てきてしまいます。風邪など軽い症状に乱用していると、肝心な時に効かなくなってしまうのです。

免疫という観点から言うならば、抗生物質を風邪症状で用いることは逆効果です。というのも、抗生物質は良い腸内細菌も殺してしまうためです。腸管周辺にはたくさんの免疫細胞があり、腸を健やかに保つことは免疫力を高める上でとても重要なことです。

早く治す方法は?

では、どうすればいいのか?

鍵はやはり自分自身の「免疫力」です。

無駄な薬の服用をやめ、自分自身の免疫力を高める努力をおすすめします。そして少しでもおかしいなと思ったら、早め早めに漢方薬を服用し、免疫力を最大限発揮できるようにするのがベストではないかと思います。

これだけインフルエンザが大流行した今シーズンですが、保育園児・小学生・中学生がいる我が家は誰も罹患することなく過ごせています。予防接種もしていません。これも以下のように日々気をつけていることが功を奏しているのかなと思っています。

<普段から気をつけていること>

①体を温める

食事は体を温めることを意識して、鍋や煮込みが増えます。生姜も意識して入れます。大好きなコーヒーも朝は我慢して午後1杯だけにしています。朝は特に温めるものを必ずとります。食べ過ぎると胃腸に血液が集まるため、食べすぎないようにしています。

②加湿

家族の中で、咳をしたり風邪っぽい人がいる時は特に加湿を意識して、感染を防ぎます。

③睡眠をしっかり

保育園・小学校の子供たちは21時には就寝するように口うるさく言います。

④早めの漢方

少しでも喉が痛い・・・頭が痛い・・・というときはすかさず葛根湯や麻黄附子細辛湯などの漢方を飲みます。しかも3時間おきに飲み、特に首の後ろを温めます。(漢方では邪は首の後ろから進入します)

 

先日中学生の長女がインフルエンザの疑いで病院にいき、結果陰性だったものの、病院の先生は薬を出すというのを「漢方飲むからいいです!」と押し問答をしてきたようです。漢方では治らないよと言われたそうですが、本当にそうでしょうか?私は今回の抗生物質の無駄な投与をなくそうという動きは、遅すぎたぐらいだと思いますし、同じく、漫然と投与され続けているその他の薬にも厚労省はどんどんメスを入れていって欲しいと思っています。

 

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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。
福岡RKBラジオ「みず堂のなるほど漢方塾」には”優しいあかね先生”として出演しています。
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