薄荷葉(はっかよう)

2018年3月26日

生薬

薄荷葉(はっかよう)

新鮮なものが◎

生薬の薄荷葉は、シソ科ハッカの葉を乾燥させたものです。

ハッカは西洋名でミントとも呼ばれ、昔から世界中で栽培されており、品種は何百種類もあるようです。

使い方も幅広く、生のまま料理や飲み物に添えたり、乾燥させてハーブティーやポプリとして、抽出液をアロマオイルとして、また、ハッカの成分は医薬品としても使われています。

ハッカは生でも乾燥でも使われますが、乾燥させることで成分が濃縮されます。

ただ、時間が経つにつれ、成分が揮発するので、効果を期待するなら、乾燥したての新鮮なものが良いです。

薄荷葉の性質

ハッカといえば、清涼感。ひんやり、すーっと沁みるような香りがします。

薄荷葉は涼性で、発散の性質を持つので、熱がこもっている時、イライラする時のクールダウンに働きます。

葉っぱという、軽く浮き上がる性質から、効果を発揮しやすい場所は、体の表面(肌、呼吸器)や上部です。

ちなみに、同じシソ科の紫蘇の葉っぱも漢方で使われますが、紫蘇葉は温性です。

薄荷葉の効能

○疏散風熱、清頭目、利咽喉

ガンガンする頭痛、目の充血、咽の痛みなど、急性の炎症や激しい熱症状は、熱が部分的に鬱滞して煮えたぎっている状態です。

薄荷葉は、熱毒を冷やしながら外へ追いやって、炎症を鎮めます。

 

○透疹止痒

麻疹の初期など、湿疹が十分に出ず、肌の中でくすぶっているような時、毒素を押さえ込むより、肌から出し切った方が、治りが早いです。

薄荷葉の発散の性質は、毒素が外へ出ていくように助けます。

また、冷やす性質が、かゆみを鎮めます。

 

○疏肝解鬱

ストレス、季節の変わり目、不規則な生活・・・など、気をコントロールする臓腑「肝」が緊張状態になると、気持ちが不安定になり、ホルモンバランス、自律神経が乱されます。

薄荷葉のすーっとする香りは、固まっている「肝」を元通りに伸びやかに動かし、気の巡りを安定させます。

薄荷葉を含む漢方薬

○逍遥散、滋陰至宝湯  ・・・ 虚弱で自律神経が不安定になりやすい人に

○荊芥連翹湯、柴胡清肝湯・・・ 鼻炎、中耳炎、湿疹、扁桃腺炎などアレルギー体質に

○防風通聖散      ・・・ 脂肪を溜め込みやすい体質に

○清上防風湯      ・・・ 膿やすいにきび、結膜炎、副鼻腔炎など上部の炎症に

○響声破笛丸      ・・・ 声枯れ、喉の不快感・痛みに

○銀翹散        ・・・ 喉の痛み、口の乾燥、頭痛などの風邪症状に


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執筆者 児島 諒子
漢方みず堂 漢方専門相談員

一時的にではなく、体質からの改善につながる漢方に魅力を感じ、大学生で初めての就活をしている中で出会ったのが、漢方みず堂。
漢方は勉強するほど、奥深くておもしろいです。
今の身体の状態をつくっている心の持ち方、食事、運動、休息など様々なことに目を向けながら、漢方の力を生かして心地よい体づくりをお手伝いできればと思います。
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