妊娠の鍵は衝脈・任脈の衝任二脈(しょうにんにみゃく)

2018年7月10日

妊娠体験談

妊娠の鍵は衝脈・任脈の衝任二脈(しょうにんにみゃく)

不妊治療がなかなかうまくいかず・・

39歳の女性の方で、初めは「冷えをよくしたい」とのことでしたが、よくよく伺うと一週間前に採卵できた2つの卵が育たず、次回の体外受精にむけて冷えなどを改善し、体調をよくしたいということでした。

生理周期は規則正しく、検査も特に問題がなかったために2年半はタイミングをとられていました。

その後体外受精を4回されていましたが、以前の採卵でも受精しないことがあったとのことでした。

ピルを服用する期間中は体調が悪く、飲み終わる頃には身体がきつくなるというのを繰り返していました。

整体に行ったり、妊活に良いといわれるサプリメントを服用したり、色々と頑張られている中でなかなか結果が出ない状況は、身体はもちろん、お気持ちもとても辛かったと思います。

体質は、疲れやすい、冷え性、足が冷える、肩首・背中がこる、足のむくみ、目の下にくまができる、肌の乾燥、目の疲れと乾燥、鼻水でやすい、唇が荒れる 、便秘下痢の繰り返し、腹満・腹鳴音・ガス有り、ピルをのむと頻繁に目が覚める、軽いPMSがありました。

衝脈・任脈について

よく経絡というのを耳にしますが、経絡とは経脈と絡脈のことです。

経脈:体の深いところを通り、臓腑を結び付ける。「十二経脈」と「奇経八脈」がある。

絡脈:体の浅いところを通り、筋肉・皮膚と連結している。

「ツボ」はこの経絡の上にある無数のポイントです。

いわゆる五臓(肝・心・脾・肺・腎)六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)に直接もしくは絡んで連結しているのが、「十二経脈」で気血の通り道です。

十二経脈を統率・連絡・調節するのが奇経八脈です。十二経脈の気血が余れば奇経八脈に蓄え、不足すれば補充します。

子宮は漢方では「奇恒の腑」と言われます。脳や髄も奇恒の腑と言われます。形態は中が空洞で「腑」のようだけれど、働きは「臓」「腑」両方持っている独特の器官です。

子宮と密接な関係にあるのが、「奇経八脈」のうちの衝脈と任脈です。

衝脈:血の海とも称され、生理と密接な関係。子宮→会陰→上って頭部/下って足に分かれる。

任脈:任は妊と同じ意味。妊娠と密接な関係。子宮→会陰→腹部→胸部→咽喉→唇→眼窩を通る。

臓腑の失調、気血津液の失調を整え、さらにそこから子宮までの通り道である衝脈・任脈の二脈の損傷を修復し補うことが生理を整え妊娠を目指す時には重要になってきます。

妊娠までは衝任虚寒、妊娠してからは衝任虚損の漢方薬

漢方を服用されて1ヶ月、途中で風邪をひかれる事もありましたが、ピルを飲み終える時の身体のきつさがなく、元気にすごせていらっしゃいました。

2ヶ月後、採卵した卵の中で一つだけが無事に凍結をする事ができました!体調としては冷えはあまり変化の実感はありませんでしたが、むくみが少しとれてきていました。

このまま移植へとすすむ予定でしたが・・実は半年前に子宮筋腫の手術をされており、より良い状態にするためという流れで行なった子宮鏡の検査で異常がみつかり、すぐに移植とはなりませんでした。

しかし、それもまた体調を整えるために必要な期間だったのかもしれません。しっかりと衝任二脈を温め補う漢方を続け、移植をした後は、衝任虚損による出血を防ぎ着床をサポートする漢方に。その約10日後に陽性反応がでました!

胎のうが確認される頃には悪阻が出られ、食事ものどをとおらない状態でした。これもまた、漢方的には血が子宮に集まり、衝脈の気が盛んになると、気というものは上がりやすい性質(肝気上逆)があるため、悪心嘔吐(胃気不降)が起こる自然な現象です。気を降ろして吐き気を止める(降逆止嘔)半夏が配合されたつわりの漢方で少しずつ体調がよくなられていきました。

寡黙な方で治療の最中もあまり不平不満はもらさず、黙々と頑張っていらっしゃたのですが、妊娠後は表情が柔らかくなられたように感じます。やはり不妊治療中の心身への負担は相当なものなのだと感じます。

これからも母子共に元気になっていただけるようサポートしていきたいと思います。

 

漢方みず堂溝上薬局空港通り店 廣尾 なつみ

 

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執筆者 漢方みず堂
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