妊活ダイエットのススメ~14.8kg減で赤ちゃんを授かれた例~

2018年10月29日

妊娠体験談

妊活ダイエットのススメ~14.8kg減で赤ちゃんを授かれた例~

ダイエットして自然妊娠した方の実例

赤ちゃんがほしいとご来店されたのは35歳のお客様。赤ちゃんを望まれて3年。中学生のころから生理不順で30歳からはピルで生理を起こしていました。ピルをやめると生理は3か月に1度。そしてご来店時には、排卵誘発剤クロミッドをのんで排卵を起こさせていました。

ただ、私が一番気になったのはお客様の体重。身長167cm、体重が86.8kg、体脂肪38.5%。BMI 31.1。

7~8年で20kg近く増加、仕事や引越しのストレスでの過食が原因だということです。

それから漢方薬で体を整えながら、食事を見直すダイエット!!ダイエットは孤独な闘いですので、食事の指導はこまめに行っていきました。

30日後 79.8kg 37.1%。50日後 78.3kg 36.7%。90日後 76.3kg 35.6%。

なんと3ヶ月で-10.5kg!

そして4ヶ月後 72.0kg 33.1%(BMI 25.8)。-14.8kgのダイエット成功です!

5ヵ月経ったころには自力で排卵できるようになり、生理周期も30~40日周期と整ってきました。

それから約1年半、食事に気を付けながら漢方を続け、なんと自然妊娠!妊娠中も胎児を守る働きのある漢方薬を飲み、無事出産!37歳でした。

先日、ご主人様と生後3ヶ月の赤ちゃんと一緒にご来店くださいました。いつもお一人でのご来店だったお客様が、こうやって家族が増えご夫婦の間に赤ちゃんがいる、その姿を見せていただくとき、本当によかったな~としみじみ感じます。また赤ちゃんを見つめるご夫婦のまなざしから、こうやって誰しも愛されてこの世に生まれてきたのだと、改めて自分自身にもそして周りにも優しくなれる瞬間です。

 

漢方みず堂溝上薬局空港通り店 三谷典子

体重と妊娠率

米国ハーバード大学の8年間の追跡調査によると、BMI2024の標準体型の女性は、排卵障害による不妊のリスクが最も少ないという結果が出ています。他の論文でも、標準体重の方と比べ、軽度肥満(BMI2431)で不妊リスクが1.3倍。高度肥満(BMI32以上)では2.7倍という結果が出ています。体外受精や人工授精でのデータではありますが、流産率もBMI30以上だと高くなる傾向にあります。

ダイエットで妊娠率向上

また、ダイエット自体が妊娠しやすくするということを示した論文もあります。(Fertil Steril.2014 May;101(5):1400-1403)

BMI 25以上の52名にダイエットを試みてもらい、10%以上のダイエットに成功した群(平均14%体重減)と、失敗した群(平均3.8%減)で、その後の妊娠成績を比較しました。明らかに妊娠率は、ダイエット成功群が高くなっています(88% : 54%)。

 

 

体重減少率 10%以上の減少 10%未満
妊娠率 88% 54%
出産率 71% 37%

 

漢方的な見解

漢方でいうと、肥満とは痰湿・瘀血。つまり、汚れたドロドロとしたお水や血液が蓄積されている状況です。そうなると、その汚れの影響で血液や水の流れが悪くなり、うまく代謝されません。そう、悪循環になるのです。

子宮の中は暖かく、綺麗な血液で満たされていなければ、赤ちゃんは授かることができません。綺麗な血液とは、汚れていないこともそうですが、さらさらと緩やかに流れていることが必須条件です。また、卵巣には痰湿という汚れたお水も蔓延しやすいのですが、そうすると排卵を阻害したり、ひどい時は卵巣嚢腫のような病気になってしまうこともあります。

 

個人的な経験からいうと、それぞれ皆さんには個々の適正体重というものがあると思っています。日本人はBMIでいうと痩せ型の18.5未満の方も多いです。それでも、自分の適正体重であることで、体内の循環がうまくいき、妊娠するのに支障がない。元々痩せ型のモデルさんが問題なく妊娠出産しているのは適正体重に近いからだと推測できます。

ただ、見た目を気にする余り、自分の適正体重を大幅に下回るとホルモンバランスが崩れ、無月経になったりします。漢方的には子宮に栄養を送る「血海」が空になってしまうと、例え痩せすぎを是正しても血海は簡単には元に戻らないので、ホルモンバランスは乱れたまま・・・ということも多くありますので痩せすぎからの月経不順などは危険です。

 

その逆に、太っている方は、必ずしも標準体型(BMI20〜24)になる必要はないと思っています。ダイエットをするということは、生活を正すということです。お菓子や白米、体に悪い油を多く取らないようにし(=痰湿・瘀血を貯めない)、体を動かす(=血・水の循環を促す)生活を続けることで、体の内側は変わってきていますので、ある程度まで余分なものをデトックスできれば、標準体重まで落ちなくとも妊娠にはつながると感じています。特に漢方薬などで体を整えながらダイエットと妊活をすると、体重減少以上の効果があると思います。

メディア出演も多数ある丁宗鐡先生は、著書の中で、日本で戦後に類を見ないベビーブームがあったことや、先進国よりもアフリカなどの飢餓に苦しむ地域の方が子沢山であることは、理屈よりも現象論としてある。不妊というのは恵まれている証拠だとおっしゃっています。

妊婦の栄養状態不良によって低体重児が増えていることを除けば、今の飽食の時代においては、栄養を摂取することよりもいかに節制するべきかの方が授かりやすいのです。

ダイエットしたいときの漢方薬の一例

ダイエットの時の漢方を一部ご紹介。妊娠中は瘀血を取り去る力の強いものやお通じをつける大黄が配合されているものは注意!ぜひ専門家のもとでご自分に合った漢方薬をお飲みください。

 

<防風通聖散>

ダイエットでは有名な処方。お通じをつけ、毒出しができる。長期間飲むと冷える可能性があり、代謝が悪化することも。

防風通聖散でむくみがとれる

 

<大柴胡湯>

ストレス太りにオススメ。お通じをつける大黄も配合。補うものが少ないため、長期間の服用は注意する必要あり。

気の巡りを改善して痩せやすくする~ストレスや不規則な生活~

 

<加味逍遙散>

体力がそれほどない方向けのストレス太りに。お通じに波があったり、ホルモンバランスも乱れている場合にも使いやすい。

気の巡りを改善して痩せやすくする~ストレスや不規則な生活~

 

<柴苓湯>

余分な水分を取り除き、体のバランスを取りやすくする。若干体を乾燥させる傾向にあるので、長期間の服用や体質に合わない場合は注意。

柴苓湯とむくみ

水の巡りを改善して痩せやすくする〜日本人に多い下半身太り〜

 

<当帰芍薬散>

虚証の方向け。マイルドに血行を促進しながら、余分な水分を取り除く。ホルモンバランスの乱れに。胎児を守る働きがあるため、妊娠中にも。

水の巡りを改善して痩せやすくする〜日本人に多い下半身太り〜

妊娠のむくみに当帰芍薬散

 

<桃核承気湯>

瘀血を便と一緒に取り除く。瘀血が原因のホルモンバランスの乱れにも。血虚がある場合は単独で用いない方が良い。

血の巡りを改善して痩せやすくする〜美食家や生理トラブル〜

 

漢方みず堂公式HP「漢方ダイエット特集」


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執筆者 田頭 哉子
漢方みず堂漢方専門相談員
漢方に出会って、考え方や人生観がとても良い方向へ変わりました。
病院やメーカーで勤務していたこともあって、西洋医学と中医学の両面から感じることもたくさんあります。
私自身もずっと漢方をのんでおり、その実体験からや(すごく元気になりました!)、お客様との出会いから学んだことなど、少しでも皆さんの健康と幸せのためにお役にたてる情報をお伝えしていきます!
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