花粉症と小青竜湯

2015年1月14日

花粉症と漢方

花粉症と小青竜湯

アレルギーは「水毒」

これからやってくる2月からゴールデンウィークを過ぎるころまで、花粉症の方には辛い季節となります。最近は1年中アレルギー症状が出る方や、早くアレルギー症状が出始める方が増えてきたようです。

 

アレルギーは、体の免疫機能が必要以上に働きすぎて起こる症状です。鼻水、くしゃみ、目の痒みといった症状に対して対処療法として抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬と言われる飲み薬や点鼻薬などお使いの方も多いと思います。

一方、減感作療法と言われる、少しずつ原因となるアレルゲンを取り込み、免疫機能の調節をすることで症状が出ないようにする、そういった治療もあります。

アレルギーは漢方では「水毒」と捉えます。ダラダラと流れる鼻水もくしゃみも涙も、全て体の中の水分です。その水分が過剰になったり、水はけが悪くなったりで、漏れ出ているのがアレルギー症状です。

花粉症の漢方色々

花粉症と言えば小青竜湯が有名です。小青竜湯はこの漏れ出る水をキュッと止めてくれる漢方薬です。ティッシュの箱持参で登校していた長女の友人は、この小青竜湯のお陰でティッシュいらずになりました!

ダラダラと流れる鼻水や咳にはとても効果のある漢方薬ですが、鼻が詰まってしまう方には、葛根湯加川芎辛夷という漢方薬がおすすめです。

また、妊娠中・授乳中、体力のないお年寄りには上記2処方は「発散」させるタイプの漢方薬のため、苓甘姜味辛夏仁湯という漢方薬がおすすめです。

今までご紹介した漢方薬はどれも基本的に体を温める漢方薬です。

黄色い鼻水が詰まったり、目が真っ赤に痒くなったり、皮膚が痒くなったり赤くなったり、微熱が出たり、というような炎症症状が強い方には、炎症をとっていく

荊芥連翹湯辛夷清肺湯といった漢方薬がおすすめです。

スギ花粉とヒノキ花粉が同時に飛ぶ時期から症状が変わる方も多いと思います。自分の症状体質に合った漢方薬をコトコト煎じる煎じ薬で飲むと、びっくりするぐらい効果があります。

体質改善のすすめ

今日紹介した漢方薬は主に症状を改善してくれるものですが、根本的な「水毒」体質を改善すれば来年の花粉シーズンには困らずに済みます。

なぜ「水毒」が起きているのかは人によって様々です。単に水分を摂りすぎている場合、胃腸が弱くて水が溜まっている場合、体が冷えて水分を出す力がない場合、

自律神経のバランスが崩れている場合など根本的な原因を改善することで、「水毒」が改善され、アレルギー症状も起きなくなります。

咽元過ぎれば熱さ忘れる・・・ことなく、花粉症シーズンが終わってからもコツコツと体質改善することが一番のおすすめです。

漢方の前に取り組むべき生活改善

と偉そうなこと書きましたが・・・我が家の長女も恥ずかしながら花粉症です。長女の花粉症は私の責任だと思っています。

・お菓子大好き!・食事中に水を飲まずにいられない!・朝食はパンだけが多い!まさに体が冷え、水が溜まっている状態です。

お菓子食べ過ぎ!ごはん終わってから飲み物飲みなさい!スープだけでいいから一緒に食べなさい!

そんな格闘を続け、ようやく今年は目薬なし、ローズウォーター(収斂・抗炎症効果がある万能スプレーです)もほぼなし。

花粉症の方、まずは何よりも、水分を控える、体を温める、ゆっくり休養を取る、そんなことから始めてください。


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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。
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