妊娠中の花粉症に小青竜湯はダメ!

2015年1月21日

花粉症と漢方

妊娠中の花粉症に小青竜湯はダメ!

妊娠中の漢方は限られる!

妊娠中の風邪に葛根湯はダメ!

でもお話しましたが、

・麻黄が入る漢方薬、

・大黄が入る漢方薬、

・駆お血剤と言われる血の巡りをガンガン良くする漢方薬

は妊婦さんには「禁忌」です。

 

花粉症でもっとも有名な漢方は「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」ですが、この小青竜湯も葛根湯と同じく上記の「麻黄」が主成分です。

汗をかかせ発散させて邪気を吹き飛ばす漢方で、「体力のある」人に使用する漢方のため、妊婦さんの他、老人や虚弱な方には向きません。

 

しかしながら、妊娠中に花粉症を発症する方や、いつもよりも症状が酷くなる方は多いものです。

抗アレルギー薬の中には妊娠中にも使用されるものがありますが、基本的に妊娠中、特に初期はどんなお薬も控えた方がいいと言われています。

 

そんな時、漢方薬は大活躍!です。

もちろん上記のように使用してはいけない漢方薬もたくさんありますが、妊娠中でも安心して使える、むしろ飲んでいた方が安胎薬になるという漢方薬もまた、たくさんあります!

ベースには当帰芍薬散を飲むべし!

花粉症はたらたらと流れる鼻水症状が多いですが、漢方ではこのダダ漏れ鼻水を「水毒」と捉えます。

詳しくは「花粉症と小青竜湯」をぜひご覧ください。

さて、妊娠するとどうしても気血水の巡りが悪くなります。つまり水毒も起こりやすくなります。

個人的に妊娠中の全ての人に飲んでほしいとまで思っている「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」は、血の巡り、水の巡りを改善するいわゆる安胎薬です。

お腹の張り、むくみ、貧血、何かとある妊娠トラブル全般に有効です。

そして、花粉症などの「水毒」改善にも有効なので、妊娠中の花粉症の方にはぜひ当帰芍薬散をベースに飲んで頂きたいと思います。

そして、

①水分を控える

②体を温める

③胃腸をいたわる

④甘いもの控える

で、何とか乗りきれればいいですね!

それでもつらいダラダラ鼻水には苓甘姜味辛夏仁湯!

マスクやうがい、上記①~④の生活習慣にも気を付け、当帰芍薬散も飲んでいるけど、でもでもどうしてもこの流れる鼻水・・・と言う場合には

苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)」を飲みましょう。

そして目の痒みにこっそりおすすめなのが「ローズウォーター」

天然のバラの抽出エキスですが、ヨーロッパでは目の洗浄に使用されていたりします。

コットンに含ませ、目をつぶってしばらくアイマスクのようにしておくと、何とすっきり目の充血などもとれます。

実は小学生の長女の花粉症(目の痒み)にはローズウォーターだけで対処していました!

冷蔵庫で冷たくしておくのもおすすめ。

目の痒みに限らず、日焼けの後やちょっと皮膚の赤み・痒みの時にシュッと使える、匂いもゴージャス~な優れものですよ。

 

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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。
福岡RKBラジオ「みず堂のなるほど漢方塾」には”優しいあかね先生”として出演しています。

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