八味地黄丸は温補腎陽薬~お年寄りに限らない!~

2015年9月20日

冷え性と漢方

八味地黄丸は温補腎陽薬~お年寄りに限らない!~

温補腎陽(おんほじんよう)薬

八味地黄丸は、八味腎気丸とも、八味丸とも言われまったく同じものです。温補腎陽薬の代表的漢方です。

温補腎陽とは、文字通り、腎の温める力(陽)を補って、温めていく漢方と解釈できます。

腎とは人間が持つ生まれ持った力が宿る臓器。したがって、力が宿るためには温めることが肝要で、冷えると生命力が衰えると考えます。逆に言うと、冷えると体が衰えていくとも解釈できます。

お年寄りは何枚も重ね着をしたり、いたるところにカイロを貼ったりしますよね。お年寄りではなくとも、冷え症の方は身に覚えがあると思います。

女性の味方八味地黄丸

また、腎は西洋医学の腎の役割も持つので、トイレが近かったり、尿漏れにも関係するため、八味地黄丸=トイレが近い・我慢できない=年寄りの漢方と考えがちで、テレビコマーシャルでもそのようなうたい文句。

しかし、上記に記載したように「温補腎陽薬」が八味地黄丸。

したがって、体力的に弱々しくて、冷え症で、貧血気味で、代謝が落ちることによってむくみもあり、寒がりタイプの方の漢方と言えます。女性であれば、生理時の血塊や経血量が少ないという症状もある場合もあります。

あえて言うならば、「60歳以上の方の保健薬」とも言えますし、「女性の味方八味地黄丸」とも言えます。

私も、夏でも手足が冷たく、肩こり、むくみ、生理不順があった20代の女性や、毎年冬になるとしもやけができる中学生に使用してすごく効果があった経験があります。

もちろんすべての方に向いているわけでもありません。とくに女性の冷え症の場合は様々な漢方薬があります。

ぜひ自分に合った漢方薬を専門のところで、選んでもらってください!

 

 

 

 


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執筆者 河端 孝幸
大学生時代に、地域の人々の役に立つ仕事がしたいと漢方の道に入りました。漢方の「か」の字も知らずに、なぜ、草とか根っことか葉っぱが効くの??という西洋医学だけしかやってこなかった私には疑問ばかり。
就職して半年くらいがたったころ、「病気は自然治癒力が治す」という小倉重成先生の本と出合い、漢方のすごさを知り、真正面から漢方を目指し今現在に至っています。
漢方の良さを知ってもらいたい。宣伝ではなく本当の気持ちや事実をお知らせしたい。そんな気持ちでこのサイトを立ち上げております。
ぜひ、よろしくお願いいたします。

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