温経湯:上熱下寒(顔はのぼせるが、足は冷える)

2014年10月21日

冷え性と漢方

温経湯:上熱下寒(顔はのぼせるが、足は冷える)

不妊症から不正出血まで大活躍!

温経湯と言えば、不妊症で一躍有名になった漢方ですが、散寒剤という冷えを取る漢方薬です。温経湯が合う体質の特徴は、

①上熱下寒(顔はのぼせるが、足は冷える)

②唇の乾燥、口渇、手のひらのほてりがある

③顔色はくすんで黒っぽい

といったタイプで、冷え症をはじめ、生理痛、不正出血、生理がダラダラ続く、おりものが多い、など婦人科には大変応用幅の広い漢方薬です。

 

冷え症といっても、お風呂の状態。上の方は熱いけど、下の方が冷たい。その場合は、「温めること+かき混ぜること」が大切で、温経湯はまさにそういう漢方です。

 

中身を見てみると、

桂皮・生姜・呉茱萸・川芎・当帰・芍薬・阿膠・麦門冬・人参・炙甘草・半夏・牡丹皮

で、魅力的な生薬のオンパレードです!

麦門冬(体を潤す)、阿膠(体に栄養を与え、漏れ出る血を止める)あたりは、冷え症に使う漢方薬の中でも特徴的なものではないでしょうか。

温経湯であまりよくならない場合

胃腸が虚弱で、下半身が冷えて重たい・水につかったような感じの場合は苓姜朮甘湯をおすすめします。

流産や産後の消耗時の冷えのぼせには芎帰調血飲第一加減をおすすめします。

 

冷え症にも様々なタイプがあり、やはり自分の体質に合った漢方薬を飲むことが大切です。他の冷え症のタイプも参考にしてみてください。


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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。
福岡RKBラジオ「みず堂のなるほど漢方塾」には”優しいあかね先生”として出演しています。
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