寝つきが悪い時に飲む漢方

2015年3月9日

不眠症と漢方

寝つきが悪い時に飲む漢方

不眠と言っても様々

不眠の原因は人それぞれで、漢方薬の場合は、その原因や体質によって選ぶ漢方薬も違ってきます。今回からタイプ別に具体的にどういった漢方薬を使っていくのかをご紹介していきますね。

体の中に熱がこもって、寝つきが悪くなりやすいタイプ

環境の変化や精神的なストレスなどの積み重ねで、次第にイライラしやすくなって情緒不安定になったり、胃が張ってきたり、のぼせたり…

ストレスにより気(生命エネルギー)の流れが滞ってしまい、体内に余分な熱がこもりやすくなります。その体内にこもった熱が炎のように立ち上って充満して、眠りを妨げてしまうため、布団に入ってもなかなか寝付けなくなってしまうのです。

 

漢方の考え方としては、熱がこもるのはさらに3タイプに分けられます。

『心肝火旺(しんかんかおう)』タイプ

症状としては、のぼせ、イライラ、口苦、頭痛や肩こりなどが現れます。

このタイプには、心の興奮を鎮めて熱を冷ましていく「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」や、「三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)」などの漢方薬を使っていきます。

『肝気鬱血(かんきうっけつ)』タイプ

胸部圧迫感、イライラ、怒りっぽい、憂鬱感、生理不順などが現れます。

このタイプには、気の滞りをとってストレスを緩和していく「大柴胡湯(だいさいことう)」や「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」などの処方を使っていきます。

『肝陽上亢(かんようじょうこう)』タイプ

上記の肝気鬱血がすすんで、体の陰液が不足した『陰虚』という状態が加わったタイプ。

症状としては、めまい、顔や手足のほてり、皮膚の乾燥、口渇などが現れます。

このタイプには、不足している陰液を補っていく処方が使われます。「釣藤散(ちょうとうさん)」、「抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)」「抑肝散(よっかんさん)」などです。

 

このように、同じ寝つきの悪いタイプの不眠でも、体質や症状によって選ぶ漢方も様々です。きちんとご自分の体質に合ったものを飲むことが大切ですね!

また、上記はほんの一例ですし、見分けのつきにくいものもありますので、ぜひ専門家にご相談ください。


執筆者 水木 愛の画像

執筆者 水木 愛
  • 最寄の店舗を探す
  • テレビ電話相談