西洋医学と漢方の違い「異病同治と同病異治」

2015年4月4日

漢方の基礎

西洋医学と漢方の違い「異病同治と同病異治」

西洋医学と漢方の違い

 

漢方と西洋医学の違いは様々あります。その一つが異病同治と同病異治。異病同治(いびょうどうち)とは、違う病気でも同じ薬で良くなるという事。

西洋医学は、一つの症状に対して一つの薬。一対一での対応ですね。また、健康保険制度を維持するためにも、それ以外の適用は認めていません。いわゆるマニュアル通りにしなければいけません。 それに対して、漢方はこの言葉の通り、全く違う病気でも同じ漢方薬でよくなります。

異病同治(いびょうどうち)の具体例

例えば、「ストレスがひきおこした耳鳴り・難聴」のように、耳鳴りで服用し始め、服用して耳鳴りが取れ、聴力が戻り、さらには、便秘の解消、体重減少、冷え症の解消、と良い事づくめ。

最近では赤ちゃんがほしいと来店される方が多い中、漢方の場合は、まず冷え性の改善や、生理不順の改善、肩こりや便秘の解消、胃腸の調節からはじめます。一見関係ないことも聞かないと適した漢方は出し得ません。

漢方は現在ある不快な症状ばかりではなく、全体を掌握してその人、その人に対しての漢方を使います。それに対して、西洋薬の場合は、熱をさます解熱鎮痛剤、咳を止める鎮咳薬というようにその症状に対しての薬となりますね。

同病異治(どうびょういち)とは?

同じ病気でも違う治し方をするという事。

例えば、熱がある時、咳がある時。西洋薬はそれぞれに対応する薬でそれ以外には使いません。もっというとそれ以外で使用するとよからぬ副作用が起こりかねないですし、全く異常がない時には飲んではいけません。

漢方で風邪薬というと、葛根湯が有名ですが、これは初期に使う風邪薬。高熱の時期は去り、微熱がある場合は葛根湯ではダメ。その時は日中は何ともないけど、夕方になると熱が出てきたりという場合は柴胡桂枝湯。もっと病気が進行して、体力が衰え、食欲もない場合は補中益気湯などの漢方を。また、高齢者の風邪薬は麻黄附子細辛湯。というように使い分けていきます。

暑がりなのか寒がりなのか、便秘の有無、体のだるさの具合、その病気の進行状況、胃腸の状態や睡眠の具合などを考慮して漢方を選ばなければいけません。つまり同じ「風邪」という症状に対して、人によって様々な違う漢方で治す、このことを同病異治と言います。

漢方の最大の魅力

「西洋医学は病気を治し、東洋医学は病人を治す」と言われる漢方の魅力を少しでもお伝えできたら幸いです。

 


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執筆者 河端 孝幸
大学生時代に、地域の人々の役に立つ仕事がしたいと漢方の道に入りました。漢方の「か」の字も知らずに、なぜ、草とか根っことか葉っぱが効くの??という西洋医学だけしかやってこなかった私には疑問ばかり。
就職して半年くらいがたったころ、「病気は自然治癒力が治す」という小倉重成先生の本と出合い、漢方のすごさを知り、真正面から漢方を目指し今現在に至っています。
漢方の良さを知ってもらいたい。宣伝ではなく本当の気持ちや事実をお知らせしたい。そんな気持ちでこのサイトを立ち上げております。
ぜひ、よろしくお願いいたします。
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