山薬(さんやく)

2014年10月23日

生薬

山薬とは山芋のこと

東北の秋の風物詩というと、食べたことはないのですが、屋外に皆で集まって芋・牛肉・きのこなどを煮て食する芋煮会。
秋が深まってからかと思っていたら今年は9月に入ってすぐにギネス級の大鍋芋煮会をテレビで紹介していました。

ふつう芋というと思い浮かぶのはジャガイモやサツマイモ。
ナス科のジャガイモは南米原産で馬鈴薯(バレイショ)とも呼ばれます。
洋芋(ヨウウ)と呼ばれる塊茎は毒性も強いので加熱して食用にしますが、消炎薬としておたふくかぜや火傷にも用いられます。

ヒルガオ科のサツマイモは熱帯アメリカの原産。中国から渡って来たので鹿児島では唐芋(カライモ)と呼ばれ、そこから全国に広まったので薩摩芋(サツマイモ)と呼ばれるようになりました。
番薯(バンショ)と呼ばれる塊茎は民間的に健胃・和血などの効果があり、下血や便秘などに用いられます。

でも芋煮会の芋はサトイモです。
サトイモ科のサトイモは在来種と思っていたら熱帯アジアの原産。
球茎は芋(ウ)と呼ばれ、解熱・消炎薬として火傷・指関節の腫れ・おたふくかぜを始めとする炎症などに用いられます。
ただしかぶれ易い体質の人は注意が必要です。

栽培種の里芋に対して、日本に自生するのは自然生(ジネンジョウ)とも呼ばれる山芋(ヤマノイモ)です。やはりそのまま使用するにはかぶれ易い体質の人は要注意です。
ヤマノイモ科のヤマノイモ、又はナガイモの根茎を日干しにしたものは山薬(サンヤク)と呼ばれ、滋養・強壮・止瀉・止渇薬として、虚弱・食欲不振・夜尿・下痢・頻尿などに用いられます。
別名薯蕷(ショヨ)とも呼ばれます。ここから山芋を使った饅頭が薯蕷饅頭(ジョウヨマンジュウ)です。

山薬は啓脾湯・六味丸・八味地黄丸・牛車腎気丸に含まれ、虚弱・食欲不振・夜尿・下痢・頻尿などにも用いられます。六味丸→八味地黄丸→牛車腎気丸は6種を含む漢方薬にそれぞれ2種ずつ追加になって効能が変わります。


執筆者 漢方みず堂の画像

執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。
  • 最寄の店舗を探す
  • テレビ電話相談

同じカテゴリーの記事を読む