丁子(ちょうじ)

2014年10月26日

生薬

丁子(ちょうじ)

街はそろそろクリスマスグッズが並び始めましたね!

クリスマスの季節になると丁子をお求めにいらっしゃるお客様がちらほら。

何に使うんですか?とお訊ねすると

「オレンジポマンダーを作るんです」とのこと。

オレンジやレモンに丁子をびっしり刺して、シナモンパウダーなどをふりかけ、ツリーに飾るんだそうです!

節分には鬼除けにイワシの頭をヒイラギの枝に刺して置くと言いますが、
柊の根元には沈丁花の蕾がつきます。早春の冷たい空気の中、郷愁を呼び起こすような香りを漂わせてくれることでしょう。
ジンチョウゲ科の沈丁花には残念ながら薬効はありません。その名前の由来は沈香と丁子の花の香りを併せ持つとも、香りが沈香で花形が丁子に似ているせいとも言われます。

沈香(ジンコウ)はジンチョウゲ科のジンコウの樹脂で、鎮静・鎮痛・解毒・健胃薬としても用いられますが、多くは香料として用います。
香道や茶道で用いる伽羅(キャラ)も沈香の一種で、貴重な香木と思うと、なおさら優美な香りがするような気がします。中でも最高級品は正倉院の宝物の蘭奢待(ランジャタイ)で、削り取った武将たちが名前を記したことでも有名です。

フトモモ科のチョウジの開花直前の蕾を丁子(チョウジ)又は丁香(チョウコウ)と呼び、抗炎症作用や抗菌・抗ウイルス作用があり、芳香性健胃薬として、整腸・鎮痛・鎮静などに用います
蕾の形が釘に似ている為に丁子と呼ばれるそうです。

丁子が含まれる漢方薬は冶打撲一方と女神散のみです。冶打撲一方はその名の通りの打撲用の内服薬で、丁子は鎮痛薬として用いられています。

丁子の別名はスパイスに使うクローブです。桂皮=シナモンと比べると使いにくい印象ですが、活性酸素生成抑制作用もあるということなので、アンチエイジングの為にも煮込み料理や焼き菓子などに使ってみるといいですね。


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執筆者 漢方みず堂
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