百合根(ゆりね)

2015年12月21日

生薬

百合根(ゆりね)

お正月料理にも使われる事が多い百合根

私は、百合根料理が大好きです!

百合根とは、ユリの花の隣茎(球根)です。形が葉の変形した鱗片(りんぺん)がたくさん重なり合って球形になっているところから「百の根が合わさる」という意味で、百合根という漢字があてられました。

百合根の起源 ・産地

球根(百合根)を食用とするのは中国と日本だけと言われています。

日本では、いつごろから薬用・食用として利用されていたのか定かではありませんが、藤原京時代(西暦700年頃)には祭事に用いられていたそうです。

万葉集や本草和名にも名前が記載されていて、栄養(滋養)に優れた薬用食材とし利用されていただけではなく、江戸時代中期頃には、野菜としての栽培もされるようになったそうです。

食用とされるのは、おもにオニユリ・コオニユリなどで、お正月に限らず、京懐石料理にも良く使われたりします。京都の丹波地方でも生産はされますが、百合根の主な産地は北海道です。

百合根の栽培にはとても時間がかかり、畑に植え付けするまでに3年、畑に植え付けてから更に3年、計6年もの月日がかかるそうです。また、一度植えた畑には、最低でも7年は空けないといけないそうです。とても貴重なお野菜ですよね!

色々な百合根料理

百合根は、デンプン質を豊富に含んでいることもあり、グラタン・百合根ご飯・バター炒め・茶わん蒸し・サラダや・スープ・和え物・蒸し物などのほか、天ぷらにすると、とても美味しい食材です。

使い方は、鱗片を一枚ずつはがして使うのが基本です。

成分は、デンプン質のほか、タンパク質・カリウム(利尿作用)・ビタミンB群なども含まれています。

漢方での使い方

漢方薬の百合(びゃくごう)は、球根を乾燥させたものです。イライラや精神不安・不眠や咳の症状をやわらげる作用もあると考えられています。百合が入った処方薬では『辛夷清肺湯』があります。

 

いろいろな料理方法があり、美味しく、この時期の体にとても良い貴重なお野菜の百合根。

この冬、是非食べてみられてはいかがでしょうか!

 

漢方みず堂新生堂薬局五条店 池田 史子


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執筆者 漢方みず堂
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