掌蹠膿疱症~じゅくじゅくは風湿熱・かさかさは血熱~

2016年4月1日

皮膚病と漢方

掌蹠膿疱症~じゅくじゅくは風湿熱・かさかさは血熱~

突然発症した掌蹠膿疱症と金属アレルギー

去年から両足の裏に小さな水疱が出始めた。足の裏2/3くらいまで広がり、手のひら、指にも出始めた。
お風呂に入ったり、体を動かす等体が温まるとかゆみが出てくる。ぶり返す状態が続いている。
病院に行き、十味敗毒湯を出されて服用している。飲み始めて1ヶ月ほど経つがあまり変化を感じない。
また、同じころから首の後ろに湿疹ができる。アクセサリーをつけていたら首の後ろ全体に赤いぶつぶつができ始めた。アクセサーをはずしたが、ぶつぶつは良くならずかゆい。体が温まるとかゆみがでる。
病院では金属アレルギーだと言われた。ステロイドを出されたが色素沈着するのが嫌であまり使いたくない。

体質は、疲れやすい、足先の冷え(1年中)、足が重い、足のむくみ、冬は唇が荒れる。

じゅくじゅくは風湿熱

分泌物が多く、じゅくじゅくした皮膚症状は「湿」が悪さをしている証拠です。病院で出された十味敗毒湯も風湿熱をとる漢方薬ですが、他にも風湿熱をとる漢方薬はたくさんあります。体質的に、疲れやすい、冷え症などがあり、十味敗毒湯よりも虚証タイプに使う漢方薬を飲んでいただきました。

ただ、風湿熱をとる漢方薬は発散させるものが多く、瞑眩と言われるものが発現しやすいので飲み始めの悪化が予想され、注意が必要です。

2か月でみるみる改善、そして妊娠!

漢方を飲み始めて2週間、最初、かゆみが強く出たが2,3日して落ち着いてきた。足の裏2/3くらいまで出ていた水疱がその半分くらいしか出ないようになってきた。まだ靴下をはいていると温まってかゆくなる。首の後ろのぶつぶつも減ってきた。かゆみは変わらずある。
1か月後には、靴下をはいていてもかゆみが気にならないようになってきた。手のひらの水疱が少なくなってきた。指まででていたのが出ていない。
2か月後、足の裏、手のひらの水疱が出る範囲が小さくなってきた。かゆみはあるが、以前と比べて落ち着いてきているように思う。首の後ろの湿疹は半分くらいになった。腕の乾燥が気になるようになった。かさかさしてかゆい。生理が遅れている。妊娠の可能性あり。

妊娠中には発散させる漢方は控える

風湿熱をとる漢方薬は発散させる性質があるため、妊娠初期には控えた方がいいと考えられる漢方薬のため、妊娠中でも安心して飲める漢方薬に変更しました。湿がずいぶんとれて、むしろ乾燥のほうが気になるようになった頃だったので、血熱をとり、乾燥対策になる漢方薬を飲んでいただきました。

3か月後、やはり妊娠していた!暑くて汗をかくから、かゆみがひどくなるかもと少し心配していたのでかゆみがでないことに驚いた。腕の乾燥も少しかゆみが落ち着いた。
半年たつ頃には、手足の水疱1/4くらいまで小さくなった。かゆみもかなり落ち着いてきた。首の湿疹ほとんど出なくなった。妊娠も後期へ。
出産を迎えるころには、手足の水疱1/4からかなり小さくなった。かゆみもほとんどない。首の湿疹全く出ていない。

妊娠すると、皮膚症状が悪化する方が多いので心配していましたが、そんなこともなくどんどん症状も改善し、安心しました。

そして先日、かわいい男の子を無事出産されました!

 

漢方みず堂同仁堂下通り店 原田 真奈美


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執筆者 漢方みず堂
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