呉茱萸(ごしゅゆ)

2017年2月6日

生薬

呉茱萸(ごしゅゆ)

呉茱萸は、ミカン科ゴシュユの未成熟な果実を乾燥させたものです。

スパイシーな強い香りは、好き嫌いが分かれやすいですが、冷えている人は案外平気なことが多いです。

 

呉茱萸の効能

 

味はで、の性質を持ちます。

 

○散寒止痛

液体は一般的に、温度が下がると固まります。

寒さにさらされ続けると、体内の水・血も流れにくくなり、

筋肉がこわばったり、痛みの元になったり、生理が遅れたり・・・

呉茱萸は、熱と発散力で、凍り付いている固まりを散らし、巡りを回復させていきます。

特に五臓の「」、気血の流れを調節する場所に働きかけます。

「肝」を温め、末端への血流、月経周期、筋肉の動き、などをほぐして整えていきます。

 

○下気止嘔

呉茱萸には、気を下に降ろす働きがあります。

胃が冷え切って、吐き気がある、つばがあふれる、など、上へ逆流してくる症状を抑えます。

この働きは、「引経薬」としても役立ちます。

他の生薬の作用を「下方向」へ引っ張って、そこで効果を発揮させたい時に便利です。

 

呉茱萸を含む漢方処方

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯:手足の冷え・しもやけ・下腹部から内ももの冷え痛みに。

・呉茱萸湯:冷えから来る胃痛・嘔吐・頭頂や側頭部の痛みに。

・温経湯:冷えと血不足による生理不順・生理痛などに。

・鶏鳴散加茯苓:足元の水分の滞りによる冷え・しびれ・むくみに。


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執筆者 児島 諒子
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員

一時的にではなく、体質からの改善につながる漢方に魅力を感じ、大学生で初めての就活をしている中で出会ったのが、漢方みず堂。
漢方は勉強するほど、奥深くておもしろいです。
今の身体の状態をつくっている心の持ち方、食事、運動、休息など様々なことに目を向けながら、漢方の力を生かして心地よい体づくりをお手伝いできればと思います。
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