3人3様の妊娠悪阻(つわり)の傾向と対策

2014年11月11日

産前・産後の漢方

3人3様の妊娠悪阻(つわり)の傾向と対策

私は3人の子供を出産しました。

漢方専門薬剤師として、そして三児の母としての知識と経験が少しでもお役にたてれば幸いです。

 

また赤ちゃん欲しいな~と思うものの、もう妊娠生活には自信がない私です。

誰かが産んでくれるならば喜んで育てるのですが。

その第1の理由はつわり!

結構つわりが酷く、入院こそしなかったものの、3回の妊娠中はどれもタイプの違う悪阻で苦しみました。

朝起きた瞬間から起きてる間はずっと気分が悪く、何を食べても美味しくない。

出産したら何がしたいかと聞かれたら「美味しくご飯を食べたい」と答えていました。

 

長女:吐きづわり。朝がとにかく一番ひどく、起きた瞬間ゲロゲロ。そうめんしか食べられない。ご飯の炊ける匂いはもう全くダメ。通勤の電車を途中で降り、草むらに何度嘔吐しかことか・・・妊娠後半はつわりはなく臨月は1週間に1kgずつ体重増加。

長男:食べづわり。揚げ物やカレーなどこってりしたものを好む。朝は比較的いいが、夕方にかけて悪化傾向。夕食後子供と入浴中に何度嘔吐したことか・・・出産する直前まで悪阻が続き、体重が7kgほどしか増えず。

次女:食の傾向は長女の時に似ているものの、2回の経験で色々な緩和方法に助けられました。が、出産直前までつわりが続き39週で出産したものの赤ちゃんの体重は2500gと小柄な赤ちゃんだった。

 

妊娠の始まりはいつも「何か最近ビールが美味しくない・・・」から気づきました。

そこからつわりのピークを迎える3か月~5か月の頃は、仕事から帰るとハイハイをして電話まで行き、実家に助けを求める、ということもありました。

食べないともっと気持ち悪いけど、食べても気持ちが悪いというどうしようもない状態で、そうめんを泣きながらすすった夜もありました。

毎日続くこのつわりで精神状態もだんだんに悪化していき、ちょっとしたことで怒ったり、やる気が起きなかったり、自分勝手になったり、もう吐き気のことで毎日がいっぱいいっぱいの日々が続きます。

赤ちゃんができた喜びや、出産の不安なんてもう考える余地もなく、つわりを耐えることでしかありませんでした。

お友達のママには一人目のつわりがあまりに酷く、それ以降の妊娠に躊躇している方もいます。

当の本人にとっては、十月十日の妊娠期間が果てしなく長く遠く感じられるものです。

 

つわりは全くない人もいますが、だいたいつわりがひどい人は

①脾虚(胃腸が弱い)

②水滞(水分代謝が悪い、むくみやすい、アレルギー体質)

のどちらかです。だからだいたい、この人は妊娠したらつわりが酷いだろうなと予想がつきます。

つわりに苦しんでいる方はつわりの漢方「小半夏加茯苓湯」をまずは飲んでみましょう。

半夏・茯苓・生姜の3味からなり、胃の水はけを改善してくれます。この時用いる生姜は健胃目的のため、生の生姜をすりおろして入れるとGOOD!

冷え症改善目的で生姜を用いる時は、火を通したもののほうが効果的です。

残念ながら私は全く効果なしでした。多分私の場合、脾虚ではあるものの、水滞はなく、つわりの時期は胃熱の状態。

その場合、「半夏瀉心湯」がいいでしょう。胃の熱をとり、げっぷやお腹の張りなども改善してくれる漢方です。

炭酸飲料、梅やレモンの飴、フリスク、こんにゃくゼリー、コーンスープ、その時々でつわりがちょっと良くなるものがあります。

その一つに漢方薬もぜひお試しいただきたいですね。

脾虚の方には、補中益気湯や人参湯といった漢方がおすすめですが、つわりの時に飲めるかどうか・・・個人差があります。

本格的な煎じ薬で1日分からご用意できますので、ぜひお試しください。

 

漢方とは全く関係ないですが、つわりの様子でお腹の赤ちゃんの性別が分かる気がします。

妊娠すると偏食になりますが、肉食系だと男の子!のことが多いようです。

自分自身、1人目の女の子と2人目の男の子のつわりは全く違い、1人目・3人目の女の子のつわりは似ていました。

なので3人目は今回は多分女の子かな~と早い段階で思っていました。

 

つわりの時期を思い出すと、今日もおいしくご飯が食べらることに感謝せずにはいられません。

産後すぐに止血の点滴を受けながら食べたチキン南蛮、美味しかった!

夫は「よくあんなことした後すぐ食べられるね」と呆れていましたが。

 

実は妊娠生活に自信がない理由は他にもあります。

3人共に妊娠中は切迫流産早産に怯え、3人目はほぼ毎日のように出血・・・・

皆簡単に妊娠出産するように見えますが、一人一人に様々なストーリーがあるものです。

妊娠・出産は命を懸けた人生の一大事。

これを不安いっぱいで読んでいる方に、少しでも楽になっていただけたら嬉しいです。

 


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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。
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