不妊症~NBCラジオ「漢方で健康!」~

2014年11月19日

不妊症の原因と漢方

不妊症~NBCラジオ「漢方で健康!」~

諸岡さん)早速ですが千代樵さん、今日のテーマは何でしょうか?

 

千代樵)はい。今回は「不妊症」がテーマです。不妊に悩む夫婦は年々増えています。この原因が男性にある場合は、精子の数が少なかったり、精子に元気がない場合です。女性の場合は排卵障害と卵管通過障害が考えられますが、なかには原因不明の不妊症もあります。

 

牟田さん)6月にも、不妊症のテーマでお話しをお伺いしました。その時は、男性と女性の体質別に効果が期待される漢方をご紹介していただきましたよね。

 

千代樵)そうですね。今回は「女性」への漢方でのアプローチ方法を詳しくお話ししたいと思います。

 

諸岡さん)漢方では「不妊」をどのように考えるのか教えていただけますか?

 

千代樵)はい。漢方では生命力や子孫を残す力は「腎」に宿るといわれるのですが、不妊症というのはこの「腎」の働きが衰えている状態と考えます。腎の働きが衰えて、卵巣や子宮の動きが低下し、妊娠しにくい状態になっていると考えていきます。

 

牟田さん)その「腎」が衰えてしまう原因は、なんなんでしょうか?

 

千代樵)はい。いろいろありますが、一番は食生活の乱れや、水分や冷たいものの摂りすぎによっておこる消化器官の「冷え」が原因だと言われます。消化器官が冷えて弱ってしまうと「腎」へエネルギーが届かなくなるんです。

 

諸岡さん)なるほど。夏は特に冷たいものを飲みたくなるので注意が必要ですね。治療はどのように進めていくんですか?

 

千代樵)はい。不妊の治療ではまず当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や温経湯(うんけいとう)を用いて体の「冷え」を取り除くことから始めます。これらの漢方は、体を温める効果が期待されています。

 

牟田さん)治療の基本は「体を温める」ということですね。

 

千代樵)そうです。それから、症状別に体の状態をよくしていきます。例えば、消化器の衰えが著しい場合は「六君子湯(りっくんしとう)」や「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を処方して消化器を元気づけ、腎に栄養を補っていきます。

 

諸岡さん)社会で活躍する女性が増えていて、ストレスが不妊に影響を及ぼしているともいわれてますよね。そういった場合はいかがですか?

 

千代樵)そう言った方が増えていますね。ストレスが強い場合は、イライラやのぼせの改善効果が期待できる「加味逍遥散(かみしょうようさん)」を処方し、体の状態をいい方向へ導きます。

 

牟田さん)他にはどのような体の状態が不妊に関係するのでしょうか?

 

千代樵)はい。血液がドロドロだと妊娠にはあまり好ましくないので「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」などを用いて血の流れを促します。また、数としては少ないのですが、肥満気味の方で不妊の場合には「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」などで無理のないダイエットをしながら治療を進めることもあります。

 

諸岡さん)お話しをきいていると「不妊治療」というよりも、体の状態を良い方向に導いているという気がしますね。 

 

千代樵)そうです。赤ちゃんは体全体でつくるものなので体の状態が大事なんです。普段から健康的で規則正しい生活を心がけ、体をよい状態に保つことが大切です。また、パートナーと協力し合うことも必要ですよ。

 

2014/8/13放送


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執筆者 漢方みず堂
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