漢方で考える子宮内膜症

2015年2月3日

不妊症の原因と漢方

漢方で考える子宮内膜症

子宮内膜症は不妊症の原因なの?

生理がある女性の約10%にみられるという子宮内膜症。

子宮の内膜は、赤ちゃんのためのふかふかベッドです。

赤ちゃんがいないときは剥がれて生理として体外へ出ていきます。

普通は、子宮の内側だけに存在するもの。

しかし、内膜が子宮を飛び出し、卵巣やその他の場所に存在してしまうと、子宮内膜症です。

本来はないはずの場所で、月経の度に増殖し、その血液は生理のように排出されず、炎症を起こします。

子宮には問題はありませんが、卵を作る卵巣にできれば(チョコレート嚢胞)、

卵巣は腫れ、周囲にある卵管などとくっついてしまい、本来の卵巣や卵管の働きができにくくなります。

また、赤ちゃんができない原因が見つからない女性の約20%に、腹膜に内膜症が発見される為、

直接の原因がわからなくとも、腹膜の内膜症も不妊と関係しているといわれています。

 

でも!

漢方ではそうは考えません!

というか、私はそうは思いません!

 

実際のデータが違う、というのではなく、考え方が違うような気がしています。

「実際に(腹腔鏡や開腹して)目に見えるほどの内膜症ができてしまう状態」

これに問題があります。

「ブルーベリースポット」と呼ばれたりしますが、黒い斑点状だそうです。

そう、漢方では「瘀血」(血の滞り)です!

 

腹膜に瘀血がある・・・ということは、他のところでも瘀血は存在する可能性が高く、

かなり極端な言い方をしますと、赤ちゃんのためのふかふかベッドは、どろどろベッドかもしれません。

実際に、手術後数年して再発することも多いと言われていることからも、

体質から変えていく必要があると感じています。

 

では、なぜ瘀血ができてしまうのでしょうか?

 

原因①「運動不足」

運動は血行をよくしますよね。

常に同じ姿勢ばかりでは、血行は悪くなり、瘀血ができます。

運動する時間がとれない方へ私のおすすめは「掃除」です!

窓ふきとか、ぞうきんがけとか、イイですね!

 

原因②「食事の不摂生」

添加物の入ったもの、甘いもの、脂っこいもの、乳製品の取り過ぎはやはり瘀血につながります。

繊維質の多い野菜を一緒にとって、体外へ排出できるようにしましょう。

 

原因③「冷え」

液体のほとんどは冷えるとかたまります。

血液も同じ。

入浴や食事・衣服で改善できることも多いですね。

 

原因④「睡眠不足」

漢方で「血」は「体のガソリン」の一部です。

毎日動いたり考えたり、見たりできるのは、「血」があるおかげ。

睡眠不足では体はガス欠。

ガス欠なのに燃やそうとするとススが出るのと同じで、瘀血が発生します。

体質にもよりますが、赤ちゃんを望む方は、8時間くらい眠れるといいですね。

 

原因⑤「ストレス」

ストレスが多くかかると肩がこりませんか?

血行が悪くなっている証拠です。

ストレスは血行を悪くします。

こまめに深呼吸することで血行不良を防げます。

 

原因⑥「血虚=血の不足」

体力があまりなく、立ち眩みがあったり、爪がもろかったり、肌が乾燥していませんか?

「血虚」があると、流れるモノがないので、血行がわるくなります。

睡眠不足以外にも元々の体質的なものだったり、ストレスが長期化していたり、

目を使いすぎたり、無理なダイエットをしていると血虚になってしまいます。

 

漢方では、瘀血の原因がどこにあるのかをまず見極めます。

それによって使用する処方も様々。

 

虚弱なために瘀血がある方には「当帰芍薬散」。

虚弱体質で、冷えもストレスも血虚もある方の瘀血には「きゅう帰調血飲第一加減」。

体力は普通で冷えがある方には「桂枝茯苓丸(加よく苡仁)」。

体力がかなりあってストレスがあり、便秘もちの方は「通導散」。

他にもいろいろ・・・いろいろ・・・です。

 

ぜひ漢方で瘀血退治!してみませんか?

 

漢方みず堂ホームページ:「不妊症と漢方」~妊娠しやすいカラダ作り~

子宮内膜症の方の妊娠例:「子宮内膜症を乗り越えて自然妊娠!」


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執筆者 田頭 哉子
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
漢方に出会って、考え方や人生観がとても良い方向へ変わりました。
病院やメーカーで勤務していたこともあって、西洋医学と中医学の両面から感じることもたくさんあります。
私自身もずっと漢方をのんでおり、その実体験からや(すごく元気になりました!)、お客様との出会いから学んだことなど、少しでも皆さんの健康と幸せのためにお役にたてる情報をお伝えしていきます!
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