桃仁(とうにん)

2015年3月16日

生薬

桃仁(とうにん)

桃の節句

佐賀城下ひなまつりもいよいよ今週22日までとなりました。雛祭りは上巳(じょうし)の節句とも桃の節句とも言います。元々は3月上旬の巳(み=へび)の日に行われていたようですが、日本に伝わる頃には陽の数である奇数の3が重なる3月3日に健康と厄除けを祈願して行われるようになりました。新暦では桃の蕾もまだ堅いですが、旧暦では桃も桜もちらほらほころぶ季節となります。

桃の種は漢方

漢方ではバラ科のモモの種子を桃仁(トウニン)と呼び、消炎・鎮痛・鎮咳・瘀血と呼ぶ血行障害の治療薬などに用います。花の蕾も白桃花と呼び、民間療法として、便秘や浮腫みなどに用います。ただし、毒物である青酸の配糖体を含む為、使用には注意が必要です。また、桃仁や紅花など婦人薬として有名ではありますが、強い活血作用(血の巡りを良くする)があるものは妊娠中には禁忌です。くれぐれもご注意ください。桃仁を含む漢方薬には潤腸湯・大黄牡丹皮湯・桂枝茯苓丸・桃核承気湯・疎経活血湯などがあります。下剤や血行を良くして瘀血を改善する処方が中心ですね。

女の子の節句を祝う植物が女性の悩みである瘀血の治療薬であるというのも天の配剤を感じます。


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執筆者 漢方みず堂
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