むくみと漢方 の記事一覧

柴苓湯で一時しのぎの「むくみ」に気血双補剤

2016年6月9日

むくみと漢方

柴苓湯で一時しのぎの「むくみ」に気血双補剤

象の足

30代前半の女性の方。

10年前から、周りにも言われるくらいむくみが気になる。お二人のお子様を出産されてますが、出産後期は2回とも、「象の足」と言われるくらい足がパンパンになったそうです。妊娠時や婦人科の検診時には、病院から柴苓湯という水を出しやすくする漢方をもらい、飲んでいる間は良くなるけれども飲むのをやめるとまたむくんでしまう。
また、花粉症、中耳炎、のど風邪・・・など、東洋医学で言ういわゆる「肺系統」のお悩みが多い方でした。その他体質面では、疲れやすい・風邪をひきやすい・のぼせ・冷え性(主に足)・汗かきにくい・肩こり・むくみ(主に足だが全体的にも感じる)・足の爪がスプーン状・立ちくらみ・横になると目がぐるぐるする・目の疲れ・鼻水鼻づまり・口渇(冷飲)・PMS(眠くなる・食欲増進)がありました。

柴苓湯は水出しの処方

柴苓湯は、「五苓散」という水出しの漢方薬がベースになっています。飲めば体の中から水分が抜けていくのは、ある意味当然のことです。
体質が合う方なら体質改善の漢方として使われますが、この方の場合、体質は典型的な気虚・血虚というエネルギーや潤いの不足があり、それがむくみの根本の原因でした。むくみを繰り返さないため、根本から体質を改善していくためには気虚・血虚を改善する「気血双補剤」が良いとご説明しました。

使ったのは、添付文書に「むくみ」とは一切書かれていない薬。むしろ「むくみのある人は使用の際に医師・薬剤師に相談すること」と書かれています。添付文書を元に考える病院では、おそらくむくみには使用されない薬。水出しの漢方である柴苓湯よりも効果は遅いかもしれませんが、と補足してのスタートになりました。

予想外に早い効果

このお客様は実は鍼灸師の方で、普段から東洋の知恵で身体のめぐりがとても良かったのもあり、プラス漢方薬で身体の中から補ってあげることで予想外に効き目はすぐに現れました。
飲み始めて2週間のあたりからむくみが軽くなり、それだけでなく花粉症ものど枯れもとても楽になってきたと、実感されていました。
まだまだ改善途中ですのでこれからが大切ですが、鍼灸と漢方のダブルの力できっと良くなります!応援しています。

漢方は、選んでもらえる場所も買える場所も様々ありますが、お悩みを繰り返さないように根本から改善するには、ご自身の体質に合った煎じ薬がいちばんだと私は思います。
長年悩まれていること、もう体質だと諦めていること。一緒に、どうすればいいか考えていきましょう。ご相談ください。

 

漢方みず堂杏林堂薬局ピーワンプラザ天王店 河野 亜由美


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

むくみと低体温はダイエットの大敵!?

2016年3月18日

むくみと漢方

むくみと低体温はダイエットの大敵!?

むくみと低体温

50歳の女性。むくみと低体温でお悩み。
とくに最近は浮腫みがひどくて、まずはここをなんとかしたい。
体温は若いころは36.5度くらいあったが、今は35度台前半。
体重が増えていることも関係しているのでは?と思っている。

代謝と体温の関係

体温が1度下がると代謝が約13~15%下がると言われています。代謝だけではなく、免疫力も体温が1度上がると5~6倍になると言われています。

むくみがとれて1か月で-4㎏!

漢方を始めて1か月で4kg落ちました!ご本人様もビックリ!夜の食事量を抑えただけで、こんなに落ちるなんて初めてです!とのこと。むくみも楽になってきている。
4か月後には会議で眠くならない、昼寝をしなくても大丈夫、食べても体重を維持できるように。

半年後、季節も冬になり、低体温中心の漢方へ。真冬にも関わらず、36度台になる日が出てくるようになった!

浮腫みに関しては、早い段階で改善し、ほぼ気にしなくてよくなりましたが、低体温に関してはまだまだ時間がかかりそうです。
飲み忘れもほぼなく、頑張っていらっしゃいます。ご本人様も前向きが基本ですが、時に、どうなんだろう、、、とご不安を漏らされることもあります。確かにゆっくりじっくりではありますが、36度台になると、代謝も上がり、もっと楽になると思いますので、ぜひぜひ根気よく頑張って頂けるよう、応援していきたいと思います。


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真武湯(しんぶとう)でむくみと冷えを改善

2015年8月5日

むくみと漢方

真武湯(しんぶとう)でむくみと冷えを改善

真武湯

四神といわれる方位の守り神(青龍、朱雀、白虎、玄武)の玄武の名からつけられたという漢方薬です。

(玄武湯としては、恐れ多いということで少し変わり真武湯になったという経緯も)

青龍・・東

朱雀・・南

白虎・・西

玄武・・北

京都には色々通りがありますが、御所の南側にある通りで「朱雀通り」というのもこの四神をもとに名がつけられたと聞いてます。

冷え・むくみに使う

真武湯は茯苓、白朮、附子、生姜、芍薬からなる構成です。

茯苓、白朮が入っており、苓桂朮甘湯、苓姜朮甘湯と同じく利水効果や胃腸を整える作用があり

附子、生姜により、全身に気を巡らせ冷えを改善して、水分の流れを改善して

芍薬により、血を補うことにより利水の行き過ぎを調節もしてくれます。

冷えの症状があり、むくみがあり、便が緩い方に使うことが多いです。

漢方的には腎系統の力が弱くなり、体内の余分な水分を尿に変えて排出できず、下半身がむくみやすくなります。

腎系統に効果があるのが、附子です。

附子

トリカブトの毒性を減毒したもの。

鎮痛作用や強心作用、血管拡張作用などがあるといわれている。

附子と半夏は毒性が増すために一緒に使わないなどの注意点があります。

附子は強力に温める作用があります。

最近は、身体が冷えた方が多くて附子を使った漢方薬がよい場合もありますが、附子が入った漢方薬が少なくなって使いづらくなっているのが現実で嘆かわしいです。


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