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漢方とアトピー性皮膚炎

2019年8月18日

アトピーと漢方

漢方とアトピー性皮膚炎

漢方とアトピー性皮膚炎

アレルギーの代表的症状、アトピー性皮膚炎は、表面的な塗り薬では根本的な解決は難しい疾患です。

病院の治療は対処療法のみで何かいい方法はないかとお悩みの方も多いと思います。

原因は体の免疫異常であり、その免疫異常を起こしている要因も人ぞれぞれです。

漢方では、現れている症状を改善しながら、根本的なアトピー体質を改善していきます。

一方、漢方薬を飲むだけで治るわけでもありません。漢方薬と共に、心食動休環という養生も重要です。

特に皮膚病の場合食事やスキンケアは欠かせないポイントです。

様々な視点からアトピー性皮膚炎に関する体験談を紹介していますのでぜひ、ご覧ください。

 

長年繰り返す皮膚炎をどうにかしたい!

発症して7~8年、毎年繰り返している皮膚炎。

顔、特に目の周辺、首元、手の指に赤みのある湿疹。

何とか良くならないかと大変お悩みでした。

最初は、甘い物や小豆など食べ過ぎると発疹が出たが、

最近は、食べ物に限らず季節の変わり目や体調により

出たり引っ込んだり。

だんだんと食べ物に恐怖心を抱くように。

 

黄耆が入った漢方で皮膚の修復力が上がった!

漢方薬を飲み始め一週間経過したころに、

手の指の赤みや痒みが少し増加。

一旦たまった悪いものを外に出す漢方薬の場合、

このようなことは比較的よくあり、

よっぽどひどい時は減量することも。

 

徐々に赤みが薄くなり痒みも和らいできた

本人の体調はすこぶる良く、

掻かないようにだけ我慢していただき、

そのまま服用を続けることに。

さらに一週間ほどした頃から、徐々に赤みが薄くなり、それに

伴って痒みも和らいでいきました。

一旦ば~っと悪化したように見えて、

その後はす~っと良くなっていくということが漢方の場合多々あります。

 

それ以後は薄皮を一枚一枚剥がすように日々綺麗になっていると

ご本人も大変喜ばれておりました。

お会いしても、以前とは違って一目で赤みがないことが分かりました。

 

皮膚炎の症状が良くなってきても油断は禁物

ただその過程において、少し油断して甘いものを食べ過ぎたりすると、

その翌日からテキメン手の指に赤みと痒みが出てしまうこともあり、

それが引くまで一週間ほど要したりを幾度か繰り返しました。

但し、お顔や首元には一切再発したことはなく、

お友達からも「良かったわね」と会うたびに言われて嬉しかったそうです。

 

現在は8ヶ月を経過して、徐々に漢方薬も減量できるようになりました。

ご本人も二度と出ないように食事にも気を付けられ、

欠かさず漢方薬は飲み続けられています。

 

 

水毒によるアトピー性皮膚炎

小さい頃からのアトピー性皮膚炎で、病院治療を繰り返している。

現在は口周り(ひげ剃りで負ける)と、特に両手指、両腕の症状が強く、患部は痒みはないが、赤くて、痛み、

熱感があり、乾燥とじゅくじゅくが混在していました。

パソコンや書き物など、手を使う作業が長時間続くと痒くなり、季節では冬場が乾燥するので荒れがひどいとのこと。

次の年には、新しくお仕事も始まるのでその前にちゃんと良くしたいという思いでした。

水滞・水毒

今までを振り返ると、部活をしていた中学生の頃が一番肌の状態が良く、体重も今より20kg近く痩せていたとのこと。

体質を確認すると、暑がり、汗かき(緊張すると手汗・脇汗あり)、水分2L、口渇あり、食欲あり、お小水1日7~8回と、水滞の症状が多くみられました。

中学生の頃のお肌の状態が安定していたのも、毎日の部活動で体を動かすことで、余分な水の滞りがとれていたからと考え、

漢方薬は体の水はけを良くして、炎症をとっていく漢方薬を使っていきました。

服用2週間で変化が!

漢方を飲み始めて2週間後、患部のじゅくじゅく感が減ってきて、赤みも落ち着いている。毎日飲んでいたジュースも飲まずに我慢!

1~2ヶ月後には、口渇もなくなってきた。そろそろ乾燥してくる時期、保湿クリームも使いながら維持できている。

4ヶ月経った頃、乾燥はあるが、例年に比べると全然違う。じゅくじゅく感はもうない。傷の範囲も小さくなってきている。

 

漢方をきちんと飲めていると症状の出かたが違うと実感!症状の辛い冬の時期もひどくならず乗り越えられてほっとしています。

これからの春の時期、代謝も上がり体重も落ちやすい時期なので、運動も取り入れながら更なる症状の改善を目指しています。

 

砂糖はアトピー性皮膚炎を悪化させる

ご主人様が東京での仕事を辞め、地元でレストランを開業。

ご自身も他の仕事をしながらレストランを手伝うというハードな生活になって半年。

子供の頃からアトピーで、中学生までは膝の裏やひじの裏が痒くなっていましたが、それ以降は痒みもあまり出ることなく過ごされてきました。

レストランでのお仕事で洗剤を使うせいか、手あれが始まり、時計をしているところに汗が溜まって痒くなる・・・。

そうして、初めてお会いした時には、顔も赤く痒そうで、アトピー独特の目の周りがただれているような感じもありました。

生活が大きく変わり、様々なストレスも悪化の要因になったのだろうと察しがつきます。

血虚と血熱

症状としては、顔がほてり、痒みがあり、特にお風呂上りがひどいとのこと。さらに年中、鼻炎。一方で、貧血体質でした。

皮膚が赤くなっていたり、お風呂上りの体温上昇時にひどくなったり、ほてったり、という症状は「血」のなかに熱を持ってしまう血熱という状態です。

漢方では「血」はうるおいであり、栄養分。血が不足することで、皮膚のうるおいや栄養分が足りず、すぐに熱(火)が起こってしまう。さらにその熱が「血」を乾かしてしまう。

悪循環になってしまっていました。

砂糖がアトピーを悪化させていた!?

レストランを手伝うようになって、どうしても余ったプリンやガトーショコラなどのスイーツがいつも身近にあり、コーヒーや紅茶と一緒によく食べてしまっているということでした。

砂糖の摂り過ぎは、血虚を悪化させてしまうといわれています。

血虚とは、ただの貧血ではなく、血の質が悪いことも意味します。

皮膚へきれいな「血」が行き届かず、炎症がおこりやすくなっていたと考えられます。

意志を感じた一言

血を補充しながら血熱を冷ます漢方をのんでいただくようにしました。

煎じ薬をスタートした翌日。お電話で状況をお尋ねすると「味にビックリしました!でも大丈夫です!」と前向きなお答え。

必ず良くなりたいという意志を感じました。

煎じ薬は決しておいしいとはいえないものばかりです。特に血熱を冷ますものには苦味のある生薬ばかりです。

ただ、最初に苦手に感じたものが、体に馴染むにつれ、だんだんと苦なく飲めるようになっていきます。

2ヶ月で痒みがすっかり治った

始めて1ヶ月後には、夜中に痒みで起きるということがなくなり、2ヶ月後にはすっかりなくなりました。見た目の赤みも綺麗に。

もちろん、レストランのスイーツ、そして飲み物に砂糖とミルクを入れることも控えていただいています。

漢方薬は自然の草根木皮実を使うので、食事の延長線上です。食事を正すことはとても大事なのです。

このような方の鼻炎も皮膚の症状と共によくなってきます。

 

 

※関連記事

アレルギーと砂糖の深い関係

アトピーの再発に悩まされる女性

小さいころからアトピー性皮膚炎に悩まされ皮膚科にて塗り薬を処方されていた。

それから中学・高校と成長するにつれ症状は落ち着き塗り薬も使用しなくてよいほどになっていたが、

就職し仕事を始めたころから再び関節部分に症状が出始めてそのうち全身に広がり始めてきた。

特に忙しいときや疲れたときに症状がひどくなる。
急に痒くなって広がる感じで乾燥もしている。(掻いて出血、傷になる)また最近では手の指に水胞ができるようになった。

気の消耗

体質としては、忙しくなると呼吸が浅くなり息がしにくい。生理痛が酷い(忙しいときには周期が1週間遅れる)。

寝汗、首・肩・背中のこり、たまに立ちくらみ、お通じ1~2日に1回。

明らかに、仕事を始めて「気」が消耗し、症状が出ている状態。体格も華奢で、気と共に「血」も不足しているようでした。

特に皮膚の栄養剤とも言われる「黄耆」の入った、痛みをとりながら、気血を補っていくベーシックな漢方を飲んでいただきました。

皮膚の修復力が上がった!

漢方を飲み始めて、1ヶ月目。忙しいわりに生理もきちんと来て痛みもなく鎮痛剤も飲まなくてすんだ。

2ヶ月目、痒みで掻いて傷になった場所の治りが早くなった。顔の肌つやもよくなっている感じがする。

皮膚科でも先生によくなっていると言われてとても嬉しかった。
3ヶ月目、生理痛が無いといっていいぐらい。漢方のみはじめるまえは、一度痛みが出ると立てなくなり、

そこで鎮痛剤を飲むが1時間は動けない状態が続いていた。

痛みを数値化するならば、漢方飲む前が10としたら、1か月後は8、それ以降は2ぐらい!!

肌の状態も今までは体の一部分に痒みが出て掻いて出血しそれが治らないうちにどんどん全身にひろがっていたが、

今は痒いところは広がるが傷になる前に治って次ができてと、皮膚の修復力が上がっている感じがする。

間違いなく去年の同じ時期に比べるととてもよい状態。

 

 

痒くて眠れない・・・漢方でアトピー体質改善した男性

「とにかく痒くて眠れなくて・・・。どうにかなってしまうのではないかというぐらい辛いです。」

25歳男性、長年アトピーのような感じはあったものの病院の薬さえ塗っておけば

ある程度我慢できていた状態が続いていましたが、夏に金属によるかぶれのようなものが出来てから一気に悪化し、

強いステロイドを塗ってもあまり効果は無い。

それまで肘の内側やひざの裏といった皮膚の薄い部分だけだった症状は胴体や頭皮、

顔面にまで及び見た目も真っ赤にただれた状態で全身をかきむしりたくなるような強い痒みは一日中続くように。

きらめなくてよかった!

漢方を始めて1か月後、赤みと痒みはまだあるものの、徐々に効果が出ているのを感じる。

2か月後、一度良くなった気がしたがまた痒みが出てきた。3か月後、カサカサが少し良くなってきた。

痒みはまだあるが以前よりは良い。一進一退を繰り返していました。

しかし6か月後には頭皮の赤みと痒みはほとんどなくなり見た目もきれいに!1年後には身体の赤みもなくなりきれいになったが、

汗をかくと痒みが少し出る。去年に比べれば全然大丈夫! その後も根気よく続け、1年半後、痒みもほとんどでなくなった。西洋薬も全く使っていない!

そして2年後。ついにまったく症状が出なくなった!本当に嬉しい!

アトピーの克服に向けた強い思い

皮膚病に使用する漢方薬は飲みにくいものが多く、味で苦戦する方もいらっしゃいます。

この方も最初は「苦くてなかなか飲めない・・・でも治るために頑張って飲んでいます。」との返答でした。

でもとにかく「治したい!」と思ってきちんと毎日服用し続けた事、その強い気持ちが何よりの特効薬だったようにも思えます。

季節による影響もあるのでアトピーなどの皮膚の症状は一進一退を繰り返しながら、長丁場の体質改善になります。

2年間の道のりはこうして振り返るとあっという間でも、その時々で一喜一憂があり、特に調子が悪い時は苦しいものです。

でもこうしてあきらめないで、続けられたのは「治したい」の一心。その毎日毎日の頑張りに、心から拍手を送りたいと思います!!

 

 

子供の鼻炎・喘息・アトピー

3歳くらいからアレルギー反応があり、ダニ・ホコリなどで、鼻が出たり、詰まったり、肌がカサカサ。

動物の毛にも反応。小学校1~2年で喘息はほとんど出なくなってきた。

1年の歩み

漢方始めて2か月後、肌の調子は良い。黄鼻は少なくなっているものの鼻つまりはまだまだ。

朝が特に鼻が詰まっている感じで鼻水も多めに出る。春になり、調子よかった肌がやや悪化。

上半身に赤み・痒みあり。頑固だった鼻つまりはなくなってきているが、朝は鼻水が少し出る。

9カ月後、食事によるアレルギー等はなくなってきている!身長・体重ともに増えてきた。

1年後、肌の状態は部分的に出ることはあるが、全体に出るようなことはない。

鼻もたまに詰まるが全然良い!この1年で抗生物質や病院のお薬を使うことが大幅に減っていると気付いた!

子供は早い

これからまだまだ成長して、もっともっと強くなっていくはず。

日々の歩みは目に見えないものですが、改めて振り返ると1年で子供は見違えるほど成長します。

途中波がありながらも、根気強く続けてくれた本人と、サポートしてくださったお母さんに心から感謝します。

 

思春期のアトピー~受験ストレスで悪化~

もともとアトピー体質で、子供のころからオーガニック食品を中心に白砂糖なども摂らず、

お母様が意識高く頑張ってこられたお陰で、ずいぶんと症状が緩和されていたところ、受験対策時期を迎え、

ストレスなどもあり、うで・背中・お腹など特に上半身にアトピー様症状が今までで最も強く出て来られていました。

新しく症状出たところは赤みも強く、乾燥もあり、かゆみも強いとの事。

症状が経過すると黒ずんで皮膚は固い感じに。部活などでも友達から心配され、合宿などではお薬も友達が塗ってくれるとの事だが、

本人の気持ちが沈んでしまうとの事。季節的には毎年、汗ばむ夏に出やすい。

皮膚科にも行っているが、なるべくステロイドは使いたくない。ホホバオイルやヘパリンスプレー、抗アレルギーは飲んでいる。

体質としては、暑がり、乾燥肌、寝つき悪い、生理周期35日、経血は赤黒っぽく血塊あり、ストレス感じやすい

思春期のアトピー

かなり症状が強く、年ごろの女の子ということもあり、気持ち的にもとても沈んでいました。

私自身、同じ年頃の子供がいるため、親御さんのどうにかしてあげたいという気持ちも痛いほど伝わってきました。

受験のストレスが何よりも一番の悪化要因でしたが、受験をやめることはできません。

漢方薬はストレスによって滞った気の巡りを改善し、炎症を取り、綺麗な血液を補っていくものを飲んでいただきました。

3ヶ月で概ね改善

漢方薬を飲み始めて1ヶ月後には、痒みと赤みが引いてきました。新しい箇所もできにくくなったが、まだ抗アレルギー薬は使っているとのこと。

2ヶ月後、新しい箇所は今回は全くできていない。症状がひどかった背中→腹→うでと効いている感じがする。乾燥はまだあり、

黒ずんだものはまだある。新しい箇所が出来なくなったことと、かゆみを感じることが少なくなったことが気持ち的にも嬉しい!

3ヶ月後、引き続き新しい箇所は出来ず、黒ずんでいた所も肌の色が戻ってきている。汗ばむようになってきて、かゆみは出るときもある。

抗アレルギー薬は日によって使う事あり。

4ヶ月後、当初の症状の箇所は肌も新生してきているところで、すごくよくなっている!

違う所では、ひじの内側にあせもができた。

やはり普段から食事に気をつけ、ステロイドも使わずにこられていたので、

改善が非常にスムーズだったと感じています。

 

皮膚病の八綱弁証(はっこうべんしょう)~プロの見立ての重要性~

皮膚病の病名数はいくつあるかご存知ですか?

 

 

 

1,000種類以上というのが正解です。

 

その1,000種類の皮膚病を診断していくのって、専門医でも大変だと思います。

皮膚病の場合、西洋医学的には「皮膚の病気」として見ていきますが、

漢方では内に病あれば、必ず外に現われる」という考えがあり、

皮膚病を単なる局所的な問題と考えず、全身的な状態の現われと認識します。

 

どんな病気でも漢方を選ぶ際には、大きく2つに区分していくことを最低3種類します。

それが以下の方法です。(八綱弁証(はっこうべんしょう)といいます)

 

 

①体に熱があるための皮膚病なのか、冷えがあるための皮膚病なのか

を判別します。この判別するという事を「弁証」と言います。

 

②進行状況やいつからの皮膚病なのか(もう数年前から?生まれつき?数日前?)

によっても大きく漢方薬が変わってきます。

 

③さらには、現在のその患っている方の病気に立ち向かう力の状態はどうか?

 

この3種類のうち①は、熱か寒か。

 

②は表か裏か(病気が中まで入っている(裏)かまだ表面(表)か

③は実か虚か(まだ抵抗力がある(実)か弱々しい(虚)か)によって、大きく分けていきます。

 

 

この分類だけでも漢方薬は、様々に分けられ、その代表的なものは

①で熱を持っている皮膚病を改善するのは

治頭瘡一方(ちずそういっぽう)

主に脂漏性湿疹に使います

 

 

①で寒を持っている皮膚病を改善するのは

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅうしょうきょうとう)

主に凍傷に使います。

 

 

②で生まれつきなものや他の様々なアレルギーも合わせて持っているのを改善するのは

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)温清飲(うんせいいん)

 

 

②で割りと早めのものや何かでかぶれたときに使用して改善するものは

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう) 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)

 

 

③で実証用の方用の皮膚病の漢方薬は

茵蔯蒿湯(いんちんこうとう) 大柴胡湯(だいさいことう)

 

 

③で虚証の方用の皮膚病の漢方薬は

六君子湯(りっくんしとう) 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

 

という具合に、この分類方法(漢方の処方を選ぶ際の分け方)だけでもこれだけの漢方があり、

さらには、臓腑で分ける臓腑弁証、気血水でわける気血水弁証があり、その組み合わせで漢方を選んでいきます。

西洋医学の薬の選び方とはまったく違い、漢方には漢方の選び方があります。

単純にこの病気にはこの漢方というわけにはいきません。

一般のドラッグストアに並べてある漢方薬は、法律的にその効能効果が西洋医学的に2種類書いてあればそれで販売できることになっています。上記のような細かい記載は無理です。

ご自分で判断せずに、漢方を服用される場合は、ぜひ専門のところで漢方薬を!

 

 

<アトピーに良く使う漢方薬>

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
温清飲(うんせいいん
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

消風散(しょうふうさん)

治頭瘡一方(ちずそういっぽう)

白虎湯(びゃっことう)

当帰飲子(とうきいんし)


執筆者 福田 茜の画像

執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。

乳児のアトピー性皮膚炎、洗いすぎが原因か(ウォール・ストリート・ジャーナル)

2014年11月8日

アトピーと漢方

乳児のアトピー性皮膚炎、洗いすぎが原因か(ウォール・ストリート・ジャーナル)

“最新の複数の調査結果によると、アトピー性皮膚炎を引き起こす可能性があるのは、乳児の入浴頻度、せっけんやシャンプーの含有成分、入浴後に適切に皮膚を保湿しているかなどの要因だ。研究者は乳児の入浴は週に2~3回で十分で、多くの場合は洗いすぎかもしれないと指摘する。アトピー性皮膚炎になると、皮膚が乾燥し、かゆみを伴う炎症を引き起こす。

 科学者が確信を強めているのは、入浴や汚染物質、室内暖房などの環境要因が、皮膚内の水分を保持しアレルギー誘発物質や細菌を排除するといった皮膚本来の能力を妨害する可能性がある点だ。これにより皮膚の最外層のバリアが弱まり、外部からの刺激物質が皮膚に浸透することで免疫系反応を引き起こす。一部のアトピー性皮膚炎患者については遺伝子変異が皮膚のバリア機能を損なう可能性があることも判明した。

 アトピー性皮膚炎は長い間、アレルギー反応で起こると考えられていた。おそらく子供が食べたものや接触したものが、皮膚の炎症につながったという考えだ。ただ専門家は何十年もの間アレルギーをアトピー性皮膚炎の主犯と据えていた研究からは、ほとんど効果的な予防戦略を打ち出せなかった。処方薬の軟こうはかゆみや赤みを緩和するが、治癒はしない。~略~”2014年11月6日yahoo!ニュースより

洗いすぎないことと保湿

この記事を読んだお母さんたちは、経験的にお分かりの方も多いのではないでしょうか?

アトピーや乳児湿疹の場合、まずは保湿を徹底することをおすすめしています。

私自身、子供の皮膚トラブルでは痛い目に合いました。

 

長女は1月生まれです。

生後一か月の頃は2月で、一番乾燥する季節です。

この頃から乳児湿疹が酷くなりました。

「女の子なのにかわいそう」そんな周囲の声にどれだけ心を痛めたことでしょうか。

朝起きたら枕周りは皮脂で真っ黄色!

ぬるま湯にひたしたガーゼで拭き拭きしていました。

ベトベト状態の皮膚に保湿だなんて発想はまるでなく、

せっせと拭き拭き・・・していたのです!

どんどん酷くなり、最終的にはステロイドを塗ることに。

 

しばらくして、乳児湿疹の予防には保湿が大切だということを知りました。

 

長男は6月生まれです。

沐浴の後には必ず保湿をしました。

乳児湿疹はあまり出ませんでしたが、

3人の中で一番肌が弱く、冬場にはカサカサ。

耳が切れたり、ひじやひざの裏はとくに掻き傷が絶えませんでした。

それでも何とか朝晩の保湿で耐え、ステロイドを使うことはほとんどなく。

3歳の冬には保湿しなくてもカサカサしなくなりました。

「皮膚のバリア機能を高める」という考えは漢方も同じです。

皮膚のバリア機能を「衛気」と言い、黄耆という生薬などをよく用います。

私的には漢方よりもまずは洗いすぎないことと保湿!

そのためには、石鹸や保湿アイテム選びも重要です。

それについてはまたの機会にお話しますね!

 


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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。