不妊症の原因と漢方 の記事一覧

誰でもできる卵子の質をあげる方法

2015年6月25日

不妊症の原因と漢方

誰でもできる卵子の質をあげる方法

卵子の老化を予防する方法

「卵子も老化する」では赤ちゃんを望む場合に「卵の質」が鍵になることをお話しいたしました。女性にとっては、気持ちが重~く、暗~くなる内容だったかもしれません。

でも、卵子の老化を少しでも予防する方法、「あります」。どなたでも当てはまり、できることは以下の2点です。

①体のガソリン「腎」の消耗を防ぐ

②血液を汚さないようにし、血行をよくする

腎の消耗を防ぐ3つのポイント

我々は、「腎」に蓄えられているガソリンを日々使いながら生きています。燃費は、人それぞれ。疲れやすい人、徹夜やハードワークもこなせてしまう人、イロイロですよね。

腎の消耗を防ぐポイントは以下の3つです。

①夜、睡眠をとること。

どんなに疲れていても、しっかり睡眠をとれば、元気になるように、睡眠は腎の消耗を補っていきます。赤ちゃんを望む方は8時間くらいが理想的だと思います。ゴールデンタイム(pm10時~am2時)に寝れると最高ですね!

②クルミやゴマ、松の実、クコの実

上記のオススメの食べ物はガソリン補給をしてくれます。また、サーモンオーバライペプチドなどガソリンを急速に補えるものなどは、卵の年齢が気になる方にオススメです!

③太陽のパワーを利用する

朝日を浴びること。野菜は太陽の光の浴びたものを摂ること。それだけ太陽にはパワーがあります。

血液を汚さないようにし、血行を良くする5つのポイント

①ストレス

漢方では気滞といいますが、気の巡りが悪くなると血行不良となり、血が澱みます。視野を広くし、柔軟なココロを持つこと。感謝すること素直になること。あとは、根詰めないことです。こまめに深呼吸&休息を。

②食事

西洋では「糖化ストレス」が老化の原因のひとつ。大量の精製された白いお砂糖は×!そして、胃腸がよく働いてちゃんと消化してくれるように、腹八分目で。一時ブームになりましたが、クルミやゴマ、松の実、クコの実などはガソリン補充に役立ってくれる食べ物です。

③運動

体をマメに動かすこと。運動は血行を良くするだけでなく、気の巡りもよくなり、ストレス発散になります。一定のリズムで行うウォーキングなどは幸せ物質「セロトニン」が分泌されます。できれば朝日を浴びながらするのが理想的!

④冷え

冷たいと血行・水分の巡りは悪くなります。冷たい物の飲食は内臓の温度が冷えます。内臓が上手く働かず、二次的な血行不良にもなりやすいです。体温より温度の高いものを口にすること。

⑤適正な脂肪の量

体脂肪が高いとホルモンバランスは乱れます。全くないのもいけませんが、痩せなくてもよいので、体脂肪は適正に

 

すでに腎の消耗・血の滞りがある人には漢方

いかがですか?

もう既にガソリンが消耗してしまっている&血の滞りがある場合は、それを補ったり取り除いたりする必要があります。

特に小さい頃から喘息やアトピーがあったりすると、体質的に元々ガソリン不足である可能性があります。

また、初潮のころから生理がとびとびにしか来ず、病院でPCO(多嚢胞性卵巣)と言われたことがある方は、体の代謝がうまくいかないタイプの可能性が。

漢方で冷えをとりながら巡らせていき、また、卵巣の周りの痰湿(水分の汚れ)やお血(血液の汚れ)取り除く漢方を併用していくとよいでしょう。

 

漢方みず堂ホームページ:「不妊症と漢方」~妊娠しやすいカラダ作り~

おすすめ記事:「40歳以上の妊娠体験談」


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執筆者 田頭 哉子
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
漢方に出会って、考え方や人生観がとても良い方向へ変わりました。
病院やメーカーで勤務していたこともあって、西洋医学と中医学の両面から感じることもたくさんあります。
私自身もずっと漢方をのんでおり、その実体験からや(すごく元気になりました!)、お客様との出会いから学んだことなど、少しでも皆さんの健康と幸せのためにお役にたてる情報をお伝えしていきます!

卵子も老化する

2015年6月9日

不妊症の原因と漢方

卵子も老化する

卵子も老化する

NHKクローズアップ現代という番組で、以前、不妊症の原因の半分近くは「卵子の劣化」という内容のものが放送されたことがあるそうです。

体外受精をすれば誰もが赤ちゃんを授かれるというわけではないことは、前のトピック「数字からみる体外受精、漢方は併用するべきか?」でも触れました。

日本産科婦人科学会をはじめとする学会、医療機関の妊娠率などのデータは全て年齢別になっていますし、年齢が高くなれば、妊娠率は下がり、流産率は上がります。

歳を重ねていくことで、妊孕性といわれる妊娠の可能性は低下します。

その理由の一つが、卵子の劣化なのです。

卵子のもとになる細胞は生まれた時にすでにあって、ずっと保存されているものですので、身体と同じように加齢の影響を受けます。

この記事を書きながら、いろんなデータと向き合っている私自身も、高齢出産といわれる年齢を超えました。妊娠・出産のことを考えると、ずしり、ずしり、と心に重石が乗りそうになるのを必死で追い払っています!

  • 西洋医学では「卵の質」はお手上げ?

NHKの番組はかなりオーバーだと思いますが、現在の不妊治療において、「卵の質」が鍵になるのは間違いありません。

現代医学では、たくさんの卵子をとることができます。内膜を厚くすることも、卵管のつまりを解消する事もできます。

ただ、卵の質そのものを上げる治療は現在のところありません。

アシステッドハッチングや透明帯の除去などの技術(劣化により硬くなった透明帯という卵子の膜にスリットを入れたり、除去したりする技術)は着床率はあげますが、遺伝子情報のイレギュラー(染色体異常など)はどうすることもできず、その後の流産率は減りません。

若い人の卵子の遺伝子情報(核)を抜き、自分の核と入れ替えるという方法が、現在研究されているようですが、倫理的な問題が大きすぎて、実現は難しいような気がします。(遺伝情報が混じる可能性が否定できないとのことで、お母さんがふたり!?みたいなことになりかねません…)

また、若いときに卵子だけを凍結保存するという技術もありますが、受精卵の凍結と違い、未受精卵は凍結に弱く、蘇生率がかなり低いのが現状で、若い卵子があるから絶対大丈夫!ともいきません。

  • 卵子の老化の原因

西洋医学的には、劣化というのは体のサビで、その原因としては「酸化ストレス」や「糖化ストレス」とも言われています。

漢方では、老化は「腎」からおこります。親から受け継いだエネルギーをためておくところで、妊娠・出産などと非常に深い関わりがあります。

腎のエネルギーを使用しながら日々生きていますので、そのエネルギーが少なくなったり、質が悪くなると、「老化」していくのです。

老化には個人差があります!

五体満足に生まれてきても、その使い方によって、老化のスピードは大きく違ってきます。

食事は健康的ですか?運動はしていますか?睡眠は毎日十分にとっていますか?心はいつも和やかですか?

睡眠時間は5時間。運動する時間なんてないし、食事もインスタントのものばかり。しかも、いつも心にゆとりがない!

親から立派な身体をもらって生まれてきても、そんな状態は、高級外車に質の悪いガソリンを入れて休みなく走らせているようなものです。

 

次回は実際にどうすれば劣化を抑制することができるのかをお話します!

 

漢方みず堂ホームページ:「不妊症と漢方」~妊娠しやすいカラダ作り~

40歳以上の妊娠体験談:「40歳以上の妊娠体験談」


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執筆者 田頭 哉子
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
漢方に出会って、考え方や人生観がとても良い方向へ変わりました。
病院やメーカーで勤務していたこともあって、西洋医学と中医学の両面から感じることもたくさんあります。
私自身もずっと漢方をのんでおり、その実体験からや(すごく元気になりました!)、お客様との出会いから学んだことなど、少しでも皆さんの健康と幸せのためにお役にたてる情報をお伝えしていきます!

数字からみる体外受精、漢方は併用するべきか?

2015年4月25日

不妊症の原因と漢方

数字からみる体外受精、漢方は併用するべきか?

  • ART(生殖補助技術)

女性の卵巣から卵を、男性からは精子を取り出し、出会わせて授精させます。その受精卵をまた女性の子宮(または卵管)に戻すという方法です。

医学の進歩ってすごいですよね!ARTは、女性だけでなく、男性不妊がある場合特に有効とされています。戦国武将の豊臣秀吉は男性不妊だったのではないかとの説がありますが、ARTがこの時代にできたなら、歴史は変わっていたかもしれませんね!

しかしながら、この技術も万能ではありません。

体外受精の妊娠率は、20代で35%、30~34歳で25%、35~39歳で15%、40~44歳で8%、45歳以上で2%程度といわれています。

自然妊娠率は、25歳で25%~30%、30歳で25%~30%、35歳で18%、40歳で5%、45歳で1%程度です。

また驚くことに、ARTの出生率(学術的には生産率といいますが(・_・;)・・・)は妊娠率とは大きくかけ離れています。流産率が高くなるためです。

2012年の日本産科婦人科学会のデータでは総治療数あたりの出生率は20代で約20%、35歳で約17%、40歳で約8%、45歳で約0.7%となっています。

体外受精をすれば、だれでも赤ちゃんをさずかることができるということではないことがわかります。現代医学も神の領域には到底及ばないということなのでしょうか。

こんな数字を並べてみましたが、子供を授かったかどうかは、YESかNO、100か0かです。50歳近くなっても妊娠、出産した方も実際にいらっしゃいます。可能性はあると思いますし、それに懸けたいという気持ち、すごくわかります。

  • 体外受精にもデメリットが・・・

通常は1個(多くても2個)しか、ひと月に排卵しないのに、体外受精では、より多くの卵を採卵するため、ホルモン剤を用いることが殆どです。自分の自然に分泌するホルモンの影響をなくして、薬剤の効き目をシャープにしたりもします。不自然なことをすることがスタンダードな治療なのです。

この不自然さも効率よくするためのものではありますが、長期になればなるほど、体の負担は相当なものになります。

体外受精をしていらっしゃる方の多くは、ホルモン剤で卵巣が腫れたり、吐き気などの副作用に悩まされたり、体重が増加したり、経血の色や量が不自然な状態になったり・・・ということを経験します。

 

  • 漢方を併用する意味

個人差はありますが、ホルモン剤を使用すると「瘀血」といってよどんだ血液がたまりやすくなりますので、血行をよくする漢方薬の併用が必要です。

また、多くの卵を短期間につくるため、その素材である「血」「精」が、長く治療をするにつれて減っていきます。「血」や「精」を漢方で補い、また睡眠をしっかりとることが必要です。

こどもは、両親の「腎精」というエネルギーを受け継いでいます。「腎精」が少ないこどもは生まれつき体が弱くなりやすいといわれていますので、お母さん・お父さんの「腎精」をしっかり補っていく漢方をのむとよいでしょう。特に男性不妊の場合は、この「腎精」が足りないことが多いので、しっかりと補充しなければなりません。

そのほかにも、水分代謝が悪く、ドロドロしたお水が多いと、着床しにくかったり、赤ちゃんが大きくなれなかったりしますので、水はけをよくする漢方をのむと良いでしょう。(卵管水腫などがある方はこのタイプであることが多いです。)

体外受精をするから漢方は不要、そんなことは決してありません!むしろ、「漢方は必須」!!と思います!

 

漢方みず堂ホームページ:「不妊症と漢方」~妊娠しやすいカラダ作り~

 


執筆者 田頭 哉子の画像

執筆者 田頭 哉子
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
漢方に出会って、考え方や人生観がとても良い方向へ変わりました。
病院やメーカーで勤務していたこともあって、西洋医学と中医学の両面から感じることもたくさんあります。
私自身もずっと漢方をのんでおり、その実体験からや(すごく元気になりました!)、お客様との出会いから学んだことなど、少しでも皆さんの健康と幸せのためにお役にたてる情報をお伝えしていきます!
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