不眠症と漢方 の記事一覧

肝血不足からの心火旺~気を遣いすぎて不眠~

2018年8月24日

不眠症と漢方

肝血不足からの心火旺~気を遣いすぎて不眠~

■睡眠導入剤に頼らずに眠りたい

半年前、ご家族の病気が判明した事をきっかけに、全く寝つけなくなったという60代の華奢な女性。30代の頃からお母様の介護を行い、そして今は難病が分かったご家族の為に、食事や生活面を気遣う毎日。頭の中は常にご家族のことでいっぱいいっぱい。自分の身体のことを構う余裕などありませんでした。

 

眠れなければ、体が一日中重くきつい。かといって、眠りたくても睡眠導入剤なしでは眠れず、飲めば朝起きた時に頭がスッキリしない。もの忘れのようなこともある。このまま認知症になってしまうのではないか。家族の面倒を見る為には自分がしっかりしていないといけないのに、と不安が募っていました。

 

体質は、疲れやすい、風邪をひきやすい、寒がり、冷え性、口渇、胸が痛む、鼻詰まり、便秘気味、低血圧、小さなことも気にしやすい

■気を遣いすぎると「血」を消耗する

この方は、周りに尽くしてばかりで、自分自身の為に使うエネルギーが不足している状態でした。元々「気」が足りない上に、忙しさと過度の気遣いから「肝血」を消耗しっぱなし。体を十分に滋養できていませんでした。良い眠りには、「心」が「血」で満たされ、落ち着いた状態が必要です。

 

この方の場合、肝血不足により「心」に「血」が十分届かないばかりか、「心火旺(しんかおう)」と言って「心」に生じた熱が、気持ちを敏感にさせ、眠りを妨げていました。そこで「肝血」を補い、「心」の熱を除いて安らぎをもたらす漢方を飲んでいただきました。

睡眠導入剤に関しては、少しずつ減らしていければ良いと考えていましたが、この方は、漢方だけで頑張りたい!と、睡眠導入剤の使用をすっぱり止められました。

 

そして、もう一つ、心掛けて頂いたことがあります。眠りにつく時の意識です。

布団に入ると、あぁ、あれも…これもできなかったな…と、できなかったことを考えることが多いとのことでした。

自分の事を後回しにして家族の為にこんなに頑張っているのだから、自分をもっともっと褒めてあげてください!!と、寝る前にご自分を褒めることをおすすめしました。

■心のゆとりが、変化をもたらす

一日目から早速、変化がありました。翌日、手足の指先まで温かくなり、体がポカポカ。つまっていた鼻も、お通じもスッキリ。やはり、すぐには眠れなかったが、不思議と身体のだるさは感じない。それからは、3時間ぐっすり眠れたり、眠れなかったり…6時間も眠れたり、波のある1週間。

2週間後、7日連続で6時間眠れた!

2ヵ月後、しっかり眠れている!体調が良く、毎日30分散歩しても全く疲れない!

 

以前は眠れないと不安でしょうがなかったが、今は少し眠れなくても明日はきっと眠れるから大丈夫!と思える。

何でも全部しなきゃと思っていたけど、まぁいっか、と自分を許せるようになった。

 

ご家族の為にと相変わらずの忙しさでも、心にゆとりが生まれたお陰か、以前よりも素敵な笑顔で、そう報告してくださりました。

 

漢方みず堂溝上薬局空港通り店 石田有美

 

※関連記事

不眠と関係する情緒は「怒・憂・思・悲」

精神的ショックから体の痛み~心肝血虚(しんかんけっきょ)~

睡眠薬を飲み続けることへの抵抗

あなたはどのタイプ?漢方的不眠の原因


執筆者 漢方みず堂の画像

執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

不眠と関係する情緒は「怒・憂・思・悲」

2017年9月12日

不眠症と漢方

不眠と関係する情緒は「怒・憂・思・悲」

40代後半の女性

2ヶ月前に子宮と卵巣の摘出手術をされ、1ヶ月前に仕事復帰。その後、1時間ごとに目が覚め、翌日の仕事にも支障が出始めたそうです。この1ヶ月は午後からが辛く、頭がぼーっとしはじめ、眠気が襲ってきて、体を動かしながらなんとか仕事をこなしている様子でした。

3年前にも自律神経失調症で不眠になり、1年間治療していたことも。このときの原因として考えられるのはフルタイムで働くようになってから。

今回は明らかに手術の影響。術後に仕事に復帰できるのかもとてもご不安だったそうです。

「眠れるようになりたいんです。」という切実な訴えに、毎日眠れない日々を過ごされているお気持ちが痛いほど伝わってきました。

体質としては、疲れやすい、暑がり、手足お腹腕の冷え、汗かき、肩背中こり、足が重い、足首むくみ、頭痛、低い耳鳴り、動悸、便秘気味、5年前子宮筋腫、16年前ネフローゼ症候群

ちょっとしたことがきっかけで不眠になる

ほとんどの方が、ちょっと心配事や興奮した後や体調が悪い時など眠れなくなった経験があると思います。

漢方では七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)が長時間過度に続くと、様々な臓腑に影響を及ぼすと考えられます。

心身一如(しんしんいちじょ)~心と身体は一つのもの~とも言います。

不眠と特に関係の深い情志は「怒・憂・思・悲」の4つです。

今回も仕事に復帰できるのか不安に思いすぎたことが不眠の原因になっていました。

不眠からめまいへ

漢方を始めて1週間で寝つきがよくなり、1時間ごとに起きるもの、すぐに眠れるように。

1ヶ月後には、1日2回くらいしか起きなくなり、熟睡感も出てきたとのこと。

3ヶ月後、週に1~2回ぐっすり眠れるようになりました。

半年経った頃にはすっかり眠れるようになりましたが、この頃から仕事のことが原因でモヤモヤし、めまいが気になるようになってきました。ここで、めまい中心の漢方薬に変更しました。

10ヶ月後、睡眠は気になることはないものの、めまいは続いている状態でした。水の巡りが大きく影響しているようでしたので、夏場は身体を冷やしたいと2.5L/日水分を摂られていたため、水分量も減らしていただきました。

そうすると春に出ていた目の周りの赤みとかゆみも減り、むくみやめまいも出なくなってきました。

また以前は汗が止まらないことで周りの目も気になっていたそうですが、ダラダラと続く汗が、ピタっと止まるようになったこともとても喜ばれていました。

 

これからもお仕事もプライベートも充実した日々がお過ごしいただけますようにサポートを続けていきます。

 

 

 


執筆者 漢方みず堂の画像

執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

睡眠薬を飲み続けることへの抵抗

2017年8月21日

不眠症と漢方

睡眠薬を飲み続けることへの抵抗

睡眠薬を飲むことへの抵抗

「最近寝つきが悪く、しっかり眠れるようにしたい。」と70代の女性の方がいらっしゃいました。

1ヶ月前から眠れなくなり、思い当たる原因といえば寝室を変えた事・・

もちろん病院の先生には、それが原因ではなく気のせいですよと言われる状況。

病院の薬を使えば眠れるけれど、このまま続けると、くせになってしまうのではないか?薬がないと眠れなくなるのでは?と、不安が大きくなられていました。

健康にはとても気を使われていらっしゃり、普段薬を飲む習慣のない方にとっては、お薬を続ける事はとても怖い事だと思います。

病は気から?

元々の性格がせっかちで何事にもきっちりされている方でした。多少の疲れやすさと夜間頻尿が日によって、喉が弱いということはありましたが、週に4回はプールで泳ぐ、とても元気な方でした。

漢方では、目には見えない「気」というものをとても大切にします。今回は、元気はあるけれど、気の流れが滞っている状態でしたので、気の流れをつけていく漢方を飲んでいただきました。

2週間でぐっすり

漢方をスタートして2日目までは寝入るまでに1時間半かかり、効かないのかな?と不安になられていましたが・・

4日目は寝つきも早く、7時間ぐっすりと睡眠がとれた事にビックリされていらっしゃいました!

2週間後には病院のお薬をやめても、良く眠れるようになられていました。

その後2ヶ月、一日だけ眠りにくい日があったものの、毎日ゆっくり眠れています。

そして睡眠の改善以外にも、スポーツをしていても疲れにくくなったりと良い変化が出られていました。

一つの症状ではなく、身体全体が元気になれるのも漢方の良さだな、と思いました。

 

漢方みず堂溝上薬局空港通り店 廣尾 なつみ

 


執筆者 漢方みず堂の画像

執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。
12...4