河端孝幸のひとりごと の記事一覧

人を作るのはなんなのか。第二十五考

2016年10月4日

河端孝幸のひとりごと

人を作るのはなんなのか。第二十五考

まねるという事

ある会議で、なぜ実績で差があるのかを話し合って最後に出た答えがこれでした。

成長が早い人は、教えてもらう人の、あるいはこの人は!と思う人のしぐさや言い方、ジェスチャーまでも見習おうとしています。

また普通の人は聞けてない、見えていない何気ない言葉やしぐさを決して見逃さずに見たり聞いたりしているものです。

そして、いつも良い所を盗もう!真似しよう!と虎視眈々と耳をそばだて、眼を大きく見開いているものです。

できていない人は決して真似しようとはせずに我流になっている。だからいつまでたっても成長しない。

「真似る」は「学ぶ」と同じ語源

「真に似せる」から「まね」や「まねぶ」が生まれ、「まなぶ」という語が生じたという説や、「誠に習う」という意味から、「まなぶ」が生まれ、「まね」と「まねぶ」という語が生まれたというように考えられるのだそうです。

この事から、真似をするから学ぶことができるとも言えます。

成長の第一歩は、まねをするという事なのでしょう。

メンターを持つという事

森信三氏の「修身教授録」にも、読書の中に、必ず著名人の伝記を入れるのが良いと書かれていたことを思い出します。

自分が好きな歴史上の人物を思い描き、その人物になりきった時に、その人ならどういう判断をするのか。

織田信長なら、徳川家康なら、伊藤博文なら、大隈重信なら、福沢諭吉なら、安岡正篤なら、松下幸之助なら・・・・・・。

もっと身近で言うと、自分が手本にしたい人なら、どのような判断を下し、どのように行動するのか。

普段から自分自身のメンターやあるいは、色々な人のいいところを盗もうとする癖作りが、成長する糧になると思います。

まずは単純にその人の言い方や表情をまねをする。それから、なぜそのような行動をとるのか、その人の思考や主義主張をまねする。表面的な事から、もっと奥のその人の深層心理まで到達していく。

よく物まねをする方がいますが、顔が似ていて物まねを始めた方が、次第に考え方や雰囲気や、物の好き嫌いまで似てくるという事があるように、自分が幸せになりたいと思うなら、運のいい人のまねをすることが大切だと思います。

守破離ということ

日本古来の「道」を究めるための言葉でもあります。

守とは真似る事。徹底的に真似るには、それなりのスキルが必要で、師に仕えてその流儀を何度も反復練習すること。

それこそが、色々な道の奥義ともいえます。剣道であれば素振り、柔道であれば受け身。

どこまで行っても正確に深めていくことが守であり、一流人の根本なのでしょう。

ある有名人が言った事。

自分以外のすべての人がメンターであり我が師。

このような究極の考えを持ちたいものです。

 

※「河端孝幸のひとりごと」は漢方みず堂公式サイト「河端孝幸の読む漢方」へ移転しました

 


執筆者 河端 孝幸の画像

執筆者 河端 孝幸
薬剤師・漢方みず堂代表取締役社長
大学生時代に、地域の人々の役に立つ仕事がしたいと漢方の道に入りました。漢方の「か」の字も知らずに、なぜ、草とか根っことか葉っぱが効くの??という西洋医学だけしかやってこなかった私には疑問ばかり。
就職して半年くらいがたったころ、「病気は自然治癒力が治す」という小倉重成先生の本と出合い、漢方のすごさを知り、真正面から漢方を目指し今現在に至っています。
漢方の良さを知ってもらいたい。宣伝ではなく本当の気持ちや事実をお知らせしたい。そんな気持ちでこのサイトを立ち上げております。
ぜひ、よろしくお願いいたします。

人を作るのはなんなのか。第二十四考

2016年8月22日

河端孝幸のひとりごと

人を作るのはなんなのか。第二十四考

28.8.8

日本にとって歴史的なことが起こりました。

天皇陛下のおことば。そのタイトルは「象徴としてのお努めについての天皇陛下のおことば」という事でした。

天皇陛下がどの様なお気持ちで今まで公務をやってこられたのか、天皇陛下が考える、天皇陛下としての仕事への考えが語られた場面があります。

 

「即位以来,私は国事行為を行うと共に,日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を,日々模索しつつ過ごして来ました。伝統の継承者として,これを守り続ける責任に深く思いを致し,更に日々新たになる日本と世界の中にあって,日本の皇室が,いかに伝統を現代に生かし,いきいきとして社会に内在し,人々の期待に応えていくかを考えつつ,今日に至っています。」

「私が天皇の位についてから,ほぼ28年,この間(かん)私は,我が国における多くの喜びの時,また悲しみの時を,人々と共に過ごして来ました。私はこれまで天皇の務めとして,何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが,同時に事にあたっては,時として人々の傍らに立ち,その声に耳を傾け,思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。天皇が象徴であると共に,国民統合の象徴としての役割を果たすためには,天皇が国民に,天皇という象徴の立場への理解を求めると共に,天皇もまた,自らのありように深く心し,国民に対する理解を深め,常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。こうした意味において,日本の各地,とりわけ遠隔の地や島々への旅も,私は天皇の象徴的行為として,大切なものと感じて来ました。皇太子の時代も含め,これまで私が皇后と共に行(おこな)って来たほぼ全国に及ぶ旅は,国内のどこにおいても,その地域を愛し,その共同体を地道に支える市井(しせい)の人々のあることを私に認識させ,私がこの認識をもって,天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。」

天皇陛下が考える天皇としての仕事

日本国憲法に「天皇は,日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と記載されております。

上述のお言葉にある、「象徴として位置付けられた天皇の望ましい在り方」という事に、我々が計り知れない腐心があったのだろうと察します。

そのために、「自らのありようを深く心し」という事でしょうし、「国民に対する理解を深め,常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要」とも述べられているのだと思います。

さらには、日本を、地域を支える市井の人々があってこそ日本があるという事を、それを目の当たりにすることで認識され、その事を通して国民を思い、国民のために祈る。それが象徴としての天皇陛下の務め。と賜っているのだろうと思います。

その事について、天皇陛下は、「これまでのように,全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが,難しくなるのではないかと案じています。」と言われています。

国民を思い、天皇陛下という国民の象徴としての存在を全身全霊をもって果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じておられます。

凄いですね。天皇陛下にこのようなことを言ってはおしかりを受けるかもしれませんが、今までのご公務や行事や様々な宮中祭祀を全身全霊をかけて実行なされている。

ありがたいと思うのと同時に、本当に日本に生まれてよかったと感じる次第です。

日本人のDNA

翻って、日本国民としてのわれわれはと言うと、国歌君が代に象徴されるのだと思います。

 

君が代は

千代に八千代に

さざれ石の

巌となりて

苔のむすまで

 

この意味は、

君が代(幸せなこの世が)、何千年も、細石が大きな岩になってそれにさらに苔が生えるほどまで、長く長くずっと続きますように。

という意味だと理解します。

人類のすべてが幸せでありますように。

唯一の被爆国である日本が、全世界の人類の平和と幸福を祈ること。

そこに意味があり、心乱れ、争いごとをだれが起こしたとか、だれがこのようなことをしたかといことではなく、このようなことがあった教訓を生かして平和な世界を作りましょうと言う精神。

それが日本人のDNAだと思うのです。

 

近くでは東北大震災で、全世界から感嘆の声が上がった災難に遭った皆様がとった行動。

整然と並び飲み物や食べ物を、ありがとうと言ってもらう姿。

私のところは大丈夫だから。もっと奥に、まだ何ももらっていない人たちがいるからという行動。

恕の心。忖度の心。そして利他の心。

それが日本人のDNAであり、伝統であり、それを全身全霊をかけてやることなのだろうと天皇陛下の言葉を見聞して想うところです。

 

もっとわかりやすく言うと、自分の立場や自分の役割をはっきりと理解し、自分がやらなければいけないことをひたむきに全身全霊をかけて実行していくことが我々がやらなければいけない事だと思いますし、それが日本国歌に歌われているのだろうと思います。

 

戦後71年。平和を祈りましょう。

 

 

※「河端孝幸のひとりごと」は漢方みず堂公式サイト「河端孝幸の読む漢方」へ移転しました

 


執筆者 河端 孝幸の画像

執筆者 河端 孝幸
薬剤師・漢方みず堂代表取締役社長
大学生時代に、地域の人々の役に立つ仕事がしたいと漢方の道に入りました。漢方の「か」の字も知らずに、なぜ、草とか根っことか葉っぱが効くの??という西洋医学だけしかやってこなかった私には疑問ばかり。
就職して半年くらいがたったころ、「病気は自然治癒力が治す」という小倉重成先生の本と出合い、漢方のすごさを知り、真正面から漢方を目指し今現在に至っています。
漢方の良さを知ってもらいたい。宣伝ではなく本当の気持ちや事実をお知らせしたい。そんな気持ちでこのサイトを立ち上げております。
ぜひ、よろしくお願いいたします。

人を作るのはなんなのか。第二十三考

2016年7月29日

河端孝幸のひとりごと

人を作るのはなんなのか。第二十三考

就職と離職

現在は、新入社員の3年以内の離職率が高卒で40%、短大卒が41.5%、大卒で32.3%という数字が公表されています。

自分がこの会社!と思って入社して、あれ?と思う事もあるかもしれません。しかし、色々な会社の社長さんの経歴を見てみると、順風満帆な人はだれ一人いないものです。

また、もう一つ言えることは「我慢」「耐える」「やり通す」というキーワードが共通のように感じます。石の上にも3年。3の倍数とも言われます。まずは3年辛抱してみる。それから後また次の3年。そのような事でしょう。

転職はゼロからのスタート

ここで一番考えなくてはいけないのが、職を代るという事はまた最初からやり直すという事で、今までのキャリアはほとんどゼロからのスタートという事です。そこまでして、やり直すことがいいのかをもう一度冷静に考える必要がありますね。

下積みで苦しんで耐えて、そこから徐々に花が開いていく。どんなものでも一気に咲くはずもない。そのような事でしょう。

冬の時代をいかに耐えられるか。逃げずに黙々とそれをこなせるか。それが人の信用を生み、評価につながるものだと思います。

仕事で壁にぶつかったとき

自分のやりたい仕事が見つかり、転職をされる方も多いでしょう。

しかし、実際にやってみて、こんなはずじゃなかった。なんで自分はできないのだろう。もがき苦しみ、自分のできなさにあっけにとらわれてしまう。自己嫌悪と後悔の念が増幅されてくる。ついつい今までの仕事のほうが良かったなんて考えてしまう事もあるでしょう。でも取り返しがつかない。どうしよう。どうしよう。焦れば焦るほど深い谷に落ちていくような感覚。恐怖感や不安感や劣等感。

さて、どうするのが良いのでしょうか。

①まずは、なぜこの仕事をやろうと思ったのかを真剣に考えてみる。

純粋に単純にこの仕事、このようなことをやって、お客様や周りの人に喜んでもらいたいと思ったはず。この原点に帰ること。この原点をより深く一途に思い続ける事。思い続けても、やはり何かその時と違うと思ってもいいから、思い続ける事。

②今はしょうがない。きっといつかはできると信じる事。

なりたい自分を意識すること。きっとできると楽に肩の力を抜いて感じること。

いいじゃないですか多少の辛いことがあっても。致命傷では決してない。

深呼吸すること。周りの景色を見てみること。自然を感じてみること。

大自然、大宇宙から見るとちっぽけな自分なんです。

銀河系で、その一つの天体の地球で、さらにアジアの中の日本のさらに住んでいる土地のさらに今自分がたっているこの地点。

ちっぽけですね!人間すべてちっぽけ!

こんなちっぽけな自分であっても、その一員として今存在しているんです。

大きな、大きな偉大な力に自分は守られてもいるんです。生かされているんです。

だから大丈夫なんです。

③立ち止まる勇気を持つこと。

逃げない事。耐える事。この逃げない、耐えるという事ができて初めて一人前になれるものです。

宮本武蔵の「五輪の書」には、鍛錬という字の鍛は3年。錬は30年という意味という事を書かれています。

同じことをコツコツやる続ける力。それが人間力でもあります。

今、自分は試されている。踏ん張りどころとまずは思う事でしょう。

④いい加減が良い加減という事。まあいいかという心のゆとりが大切。

肩の力を抜くこと。

そんなに焦ったって、一足飛びには行けない。少しずつ成長している、ちょっとでも1ミリでもできている、進んでいることを見ること。

これができていない、あれもできていない。

でもできていない事に気づけた自分がいるという事実。

それを感じること。

⑤あるがままの自分を認める事。

美点凝視です。いいところを見ること。一生懸命に取り組んでいる自分をほめること。

挫折をしない人なんていない。それが毅然たる事実。

挫折の回数が成功の回数とも言えるかもしれません。

色々な逆境に耐え、前に進もうとして進化してきているんです。

だいじょうぶですよ!

 

※「河端孝幸のひとりごと」は漢方みず堂公式サイト「河端孝幸の読む漢方」へ移転しました

 


執筆者 河端 孝幸の画像

執筆者 河端 孝幸
薬剤師・漢方みず堂代表取締役社長
大学生時代に、地域の人々の役に立つ仕事がしたいと漢方の道に入りました。漢方の「か」の字も知らずに、なぜ、草とか根っことか葉っぱが効くの??という西洋医学だけしかやってこなかった私には疑問ばかり。
就職して半年くらいがたったころ、「病気は自然治癒力が治す」という小倉重成先生の本と出合い、漢方のすごさを知り、真正面から漢方を目指し今現在に至っています。
漢方の良さを知ってもらいたい。宣伝ではなく本当の気持ちや事実をお知らせしたい。そんな気持ちでこのサイトを立ち上げております。
ぜひ、よろしくお願いいたします。
12...11