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補腎剤に柴胡剤をプラス!HbA1cが下がった!

2016年1月22日

糖尿病と漢方

補腎剤に柴胡剤をプラス!HbA1cが下がった!

72歳の小柄な女性

15年前に血糖値が高いのが分かり、5年前から血糖値の薬を飲み始めた。
HbA1cは、ここ数年ずっと6の後半で大きな変化はなかったけれど、昨年ついに7.0になってしまった。そこから病院の薬の量を倍量で飲むことに。

食事制限やカロリー制限を日々しっかり守っていて、運動も台風の日以外はほぼ毎日1時間ウォーキングをしていても、良くて現状維持しかできない。自分でコントロールできなくなっている。
同じように、血糖値が高いお友達と同じタイミングで血糖値に良いという健康食品を1年使ってみたところ、お友達は変化が出たのに、自分は全く変化がない。急激な変化は難しいかもしれないが、HbA1cをとにかく7を切りたい。

補腎剤をベースに柴胡剤をプラス

漢方でも糖尿病はいくつか原因がありますが、この方の場合は冷えが気になったり、おトイレが近いこともあり、「腎」の影響が大きいものでした。そのため、体を温め、腎を強くする補腎剤を飲んでいただきました。

はじめの2・3ヶ月はほとんど変化がありませんでしたが、4ヶ月目には夏で気候のせいもあるかもしれないが、体温が0.5℃近く上がるなど少しずつ体調に変化が。しかし、ここまでの間で行った血液検査ではHbA1cには変化はありませんでした。

ここで、「腎」を補いベースアップする漢方は続けながら、気血水の滞りを解消する柴胡剤を併用することに。補腎剤は補う薬、柴胡剤は動かす薬。補いながら、動かす。この二つを併用することは漢方の場合非常に多いです。

併用をはじめて、1ヶ月で寝つきはすぐに改善傾向へ。おトイレもようやく、夜間の回数が減ってきはじめました。

そして、その翌月。漢方をスタートして5ヶ月半後の血液検査。何を試しても減らなかったHbA1cが、なんと一気に7.0⇒6.6に!ご本人も、ドクターも驚かれたようです。

前向きな気持ちが大きな後押しに

根本の部分「腎」を改善していったことが、良い結果に結びついたのはもちろんですが、何より普段の生活が大きな後押しになったと感じます。

食事・運動は前述のようにばっちり。そして、例えば出かけた後に疲れを感じることがあっても、疲れたというマイナスの言葉ではなく、必ず「楽しかった」とプラスの言葉を口にされます。

なかなか目に見える変化を感じられずもどかしさがあった時期も、とにかく前向き。だからこそ、食事や運動も日々頑張れる。この気持ちがあったからこそ体がついてきたのだと思います。

 

漢方みず堂サンキュードラッグ桃園薬局 二宮 進太郎

 


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

介護をしている義母のために・・本気の体質改善!

2015年11月20日

糖尿病と漢方

介護をしている義母のために・・本気の体質改善!

義母の為にも自分が入院するわけにいかない

  • HbA1cが上昇し、薬が増えてきて病院では痩せなさいと言われた。血糖値の他、血圧・コレステロール・中性脂肪・肝脂肪も病院の薬を飲んでいる。
  • 10年ほど前から、緊張しているような感覚があり、ひどいときは手が震えて文字がきちんとかけない。
  • 3・4年前起こった原因不明の蕁麻疹も、再発。病院の薬を服用すれば、一時的に落ち着くが飲み忘れるとダメ。
  • 寝つきも悪い。毎年2月は花粉症。
  • 薬がどんどん増えてきていて、この先もっと薬漬けになってしまうのではないか。いつか入院をしないといけなくなるのではないかというご不安。

というのも、90歳のほとんど動けない義母と同居し、介護の毎日。もし自分が入院したら義母を見る人がいなくなるからどうにかしないといけない。そんなご家族への深い思いに、自分としては深く感心いたしました。

本気の体質改善

まずは体重を落とす事も一緒にはじめ、1ヶ月で-4キロ。それと同時に、じんましんが出なくなって薬を飲むのを止めた。

2ヶ月目には、気持ちも軽くなってきたのか自律神経の症状も落ち着くことが増えてきた。なんとなく寝つきが良くなってきている気がする。

4ヶ月目、毎年苦しんでいた花粉症が今年は発症せず。病院の薬を今年はほとんど飲んでいない。2種類使っていた目薬も今年は1種類で大丈夫。

6ヶ月目の段階で、体重は-7kg。15年前の体重に近づいていました。

そして、迎えた血液検査。結果は、一番のお悩みだったHbA1c が、7.2⇒6.5に減少。そのほかにも、血圧とコレステロールと中性脂肪は基準内。肝脂肪も正常値に近づいてきている。

数値も数ヶ月に渡って落ち着いてきていることから、血圧の薬をはじめ、これから少しずつ薬を減らしていく方向でDrが考えられるところまで辿り着きました。

私、やればできるんですね

前向きな思いが、半年でここまでの改善に繫がったと感じています。

はじめは不安ばかり口にされていたのが、少しずつ笑顔が増え、ご自身の体に自信を持てるようになりました。そして「私、やればできるんですね」と。

自分の力を信じる思いがあれば、今の体調を変えていくことはもちろん、今後もし何かあっても絶対大丈夫、乗りこえられると確信しています。

 

漢方みず堂サンキュードラッグ桃園薬局 二宮 進太郎


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

消渇証~漢方は病名は関係ない~

2015年9月15日

糖尿病と漢方

消渇証~漢方は病名は関係ない~

20代後半の男性

「ダイエットで自分を変えたい」との事で多くは語らない男性でした。

体重がここ2年で10kg近く増えた。
父親と2人で生活しているので食事は弁当ばかりで仕事もハード。
すごく暑がりで喉が渇き、飲んでも満足しない。汗は噴き出るように出るが、ずっと下痢している。
血圧も140近くまで上がっていた。急にイライラすることも多くなった。

典型的「消渇証」

この方は当初、ダイエットがしたいということだけで、後から分かる過敏性腸症候群や糖尿病予備軍であることはおっしゃいませんでした。

しかし、漢方では病名は重要ではありません。糖尿病という病名も近代になってできたもので、古い中医学の文献では糖尿病に良く似た証として「消渇証」とでてきます。「消」は痩せるという意味で、糖尿病が進行すると多食にもかかわらず痩せてくる症状があてはまります。「渇」は口渇のことで、飲んでも飲んでも喉が渇くという糖尿病の顕著な症状です。

この方も、吹き出るような汗、飲んでも飲んでも喉が渇く、典型的「消渇証」でしたので、あとからカミングアウトされた時も納得でした。

改善してからのカミングアウト

1ヶ月服用して、暑さをあまり感じなくなったのと、下痢と湿疹が良くなってきた。
2ヶ月で体重も約8kg下がったが、食べられないのが辛いだけで、体の疲れは感じなくなった。
その後たまたまのタイミングで病院で検査したら、血圧、血糖値が正常に。
この頃「実は言ってなかったんですが・・・」と湿疹がお尻にあった事、過敏性腸症候群で下痢が続いていた事、血糖値が高く糖尿病予備軍と言われていた事を告白。この年で病気があり過ぎて劣等感から言えなかったそうです。それが全て改善し「病院の先生から、あれ?何で?と言われました」と。

一見別々のように見える病気も、体全体を良くすることで全てが良くなっていくのが漢方の素晴らしさだと思います。


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執筆者 千代樵 豊
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
漢方薬については中学生の時から縁があったように思います。
そして大学を卒業してからずっと漢方薬と共に歩んできました。
だからか、人と話をしていると自然と鑑別(漢方薬を決める作業)している
自分がいます。
調剤薬局でも勤務しているため、日々西洋と東洋の狭間で生きています。
一生勉強、一生修行のもと、頑張ってます!

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