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胃腸が元気になると、心のエネルギーも湧いてきた!

2018年8月9日

胃腸と漢方

胃腸が元気になると、心のエネルギーも湧いてきた!

■普通の食事がしたい

秋のこと、すらっとした若い女性がお母様と一緒にいらっしゃいました。

少し食べただけで胃がムカムカしてしまう。食べられるものといえば、あっさりした鍋。お母様は娘様のための食事は、家族のものとは別に作られているとのこと。

こうなったきっかけは、高校生の頃の人間関係トラブル。ショックから、不安感やイライラが出るようになり精神科へ通院を始めた。胃の調子が良くないのはその頃から。

普通に食べられるようになりたい、感情をコントロールできない事が苦しい。傍で見守るお母様も心配で仕方がないご様子でした。

体質は、元々少食で疲れやすい、足が冷える、手や顔に汗をかきやすい、立ちくらみ、目の疲れ、鼻水・鼻づまり・くしゃみ、つかえる感じ、ゲップでやすい、寝つき悪く夢をみる、生理1、2日目に腹痛・腰痛、経血に塊あり

■胃腸は気血生化の源

消化吸収の働きを担うのは、「脾」の臓腑。食べたものから、活動力となる「気」、体を滋養する「血」、潤いを保つ「津液」が作り出されます。これら3つは、体をつくる基本要素。全身のバランスを維持する為に、土台となる臓腑です。

 

この方の場合、元々「脾」の力が弱く、体の気血が不足しがち。血を蓄える「肝」に十分な栄養が届いていない状況で、大きなストレスがかかってしまった為、「肝」による気のコントロールが崩れ、気分の波が出てしまったのだと考えられました。さらに、「肝」の暴走が「脾」を押さえつけ、消化の機能をさらに弱らせていました。

 

そこで、体を養う「脾」を建てなおすことに主軸を置きながら、「肝」の疏泄も助ける漢方を飲んでいただきました。

■経過

1ヶ月後 胃のムカムカが少しずつなくなってきた。久しぶりにごはんをお茶碗一杯食べた。立ちくらみ、喉のつかえる感じがなくなった。

2ヶ月後 油っこい食べものも、以前より食べられる。

3ヵ月後 食事の量が増えてきた。足の冷えがなく、冬でも湯たんぽなしで寝られる。熟睡できている。

4ヶ月後 気分の波が少し落ち着いてきた感じがする。

5ヵ月後 生理前のイライラ・落ち込みをあまり感じなかった。生理痛が楽になった。

 

今ではご家族と同じ食事を食べられるようになり、食事時は家族団らんを楽しまれています。そして、体の元気と共に気分の波も落ち着き、以前より明るくなられたように感じます。何か新しい事を始めたい!と、初めてのアルバイトに励んでいらっしゃるご様子に、とても嬉しく、人はこんなに変わるものなんだととても感動しました。

 

漢方みず堂同仁堂下通り店 原田 真奈美

 

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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

お腹が鳴るのは「腹中雷鳴(ふくちゅうらいめい)」

2017年10月10日

胃腸と漢方

お腹が鳴るのは「腹中雷鳴(ふくちゅうらいめい)」

お腹が鳴ること(腹中雷鳴)に対し漢方でできること

大学を卒業したばかりの社会人1年目、スラっと背の高い男性からのご相談でした。

お腹が鳴ることに大変お悩みでした。実は、お腹がすいたときだけでなく、お腹が鳴ることを漢方では「腹中雷鳴」と言います。

お話をお伺いするとインターネットでご自分で調べられて、この漢方薬を!と目星を付けていらっしゃいました。

漢方は、症状や病名で選んだり専門知識や経験が少ない中で選んでしまうと見当違いのものになる可能性があります。

実際に腹中雷鳴に使う漢方薬も色々あり、「寒飲」と言って単に胃腸が冷えて水がたまって起こる場合と「寒熱錯雑」と言って、単に胃腸が冷えているだけでなく、気の上がり下がりがうまくいっていない場合で違ったものを使います。そういったお話をさせていただき、改めてしっかりご様子をお伺いし、お選びしたものは・・・・目星を付けていらした漢方薬と同じものでした!

こういったことも、もちろんあります。

ここからもうひとつのポイントがあり、漢方は煎じで飲むのが一番ということ。

今は 漢方専門薬局に行かなくても、ドラッグストアなどにも漢方薬が置かれています。

煎じを作るのは、30分弱火でコトコト煮出します。大変ですが、これがほんとうに良く効くのです。

男性で、自分で火にかけてできるかな?という思いもありましたが、よくなるためには、しっかりやることが大事であり、ご本人も根本から変えたいとうことをお話され一緒に頑張りましょう!と煎じをスタートすることになりました。

漢方薬と生活養生

飲んで1ヶ月、なかなか変化が見られません。そこで深呼吸のお話をさせていただきました。呼吸が乱れると空気を呑んでしまうこともあります。

2ヶ月目、まだ、あまり変化が見られません。食べるものを乳製品やバナナなど陰性のものを減らしてもらうこと、良く噛んで召し上がっていただくことをお話させていただきました。

3ヶ月目、睡眠のお話をさせていただきました。早寝早起きをすることです。

4ヶ月目、だんだん改善が見られて腸の動きが落ち着いていることを感じるとお話をされました。呼吸、食事、睡眠ができているかの確認も毎度欠かせません。

半年後、このころにはご本人が意識的に歩いたり、ランニングをしているというお話をされるようになりました。姿勢についても背中を丸めずピンと背筋を伸ばすように意識することをアドバイス。呼吸、食事、睡眠、運動と漢方薬と共に生活養生もしっかりと根付いてこられました。

漢方をはじめて10ヶ月、多少鳴るが、音も小さく何より以前のように気にならなくなったということ。

現在は漢方を減らしていけるまでになっています。

治るきっかけ

このように漢方を飲むことだけではなく、生活を整えることが大事です。

生活養生の基本は、「心・食・動・休・環」。何より前向きな心、食事・運動・休養、どうしようもない環境の影響もありますが、これが基本ということ。

今回のお客様は、今では自らで自らの生活に気づき 何かバランスが悪いところがあるとしっかり対処できるようになられてきています。それが何より、治るということだと思います。

なかなかお一人では気づきにくいこともありますので、私たちは一緒になって考え、解決策をご提案させて頂きます。何よりお悩みが良くなることが私たちの喜びです。

きっかけはインターネットでもどういったことでも大丈夫です。

何かお悩みがありましたら、是非ご相談ください。

 

漢方みず堂杏林堂薬局ピーワンプラザ天王店 大森 康次


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

咳・ゲップ・しゃっくり・食欲不振は全て「気逆」

2017年5月25日

胃腸と漢方

咳・ゲップ・しゃっくり・食欲不振は全て「気逆」

60代の男性

梅雨時の雨の日、どんよりした表情で、心配そうな奥様と一緒にいらっしゃいました。

3ヶ月くらい前から物が飲み込みにくくなり咳き込むように。肺の弁が上手く動いていないせいか、ときたまキュっと締め付けられて、食後には必ずしゃっくりが出てしばらく続く。

それから2ヶ月ほど経って、胃の気持ち悪さも気になるようになり、たまにすっぱいゲップが出たり、胃がモヤモヤして、口の中がまずい。

胃カメラをしても全く異常はない。

お腹は空くが、食べ物がおいしくないし、入ってもいかず、体重はどんどん減る一方。

10年くらい前に首の骨が石灰化していると言われたこともあり、もしかしてそういうことも関係しているんじゃないか!?と思っていた矢先、先生から脳の影響も稀にあると言われ、より一層心配になってきたとのこと。

体質は、疲れやすい、貧血気味、足冷え(冬)、肩・首こり、爪割れやすい、立ちくらみ、口内炎、空咳、食べられないと寝つき悪い。性格・気質としては、くよくよする、神経質、人前で話すのが苦手、ストレスがたまるという方でした。

東洋医学は目に見えないものを大切にする

西洋薬と漢方薬の違いを木と森を使った表現で、西洋薬は木を見て森を見ず、漢方薬は森を見て木のことは分からないと表されます。

検査結果に全く異常がないということは安心とも捉えることができますが、症状が続くと原因不明ということでより不安が増す方もいらっしゃいます。

そんな不安や思い悩むことで、目には見えない「気」の流れが悪くなり、本来降りるべき「気」が上がってきてしまい、喉の痞えやゲップ、咳が出ている、まさに「気逆(きぎゃく)」の状態でした。

漢方薬は、胃腸の調子を整え、「気」の流れをつけていくものを飲んでいただきました。

みるみる元気に

漢方薬を始めて半月ほどで、咳の回数も減って、食欲も出てきた!

1ヶ月後には絶好調!!!右の喉の異物感なくなった!おかわりするくらいの食欲!しっかり食べれているので、睡眠もとれている!(お腹が空きすぎて寝れないこともあった)

2ヵ月後には、夏場なのに食欲もあって元気!体重も徐々に戻ってきている!ズボンがパカパカで嫌だったけど、体重が徐々に戻ってきているおかげか、足も太くなっている気がする!

3ヶ月が経つ頃には、体重も最悪の時より+2.5kg!

マクロビオティックの考え方も取り入れ、身体を温めるようなお食事を心掛けるようになり、毎日の梅干が定番。

奥様の支えあってこそと感謝されるお姿もまた素晴らしかったです。「お腹をすかして帰ってくるので、仕事から帰ってくるとすぐに準備しないと間に合わないんですよ~」と嬉しそうにおっしゃる奥様に、本当に素敵なご夫婦だと思いました。

何とかして良くなりたい!何とかして良くなって欲しい!お2人の表情がとても明るくなられたことが何より嬉しく感じました。

 

漢方みず堂杏林堂薬局ピーワンプラザ天王店 川崎 里奈


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。
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