花粉症と漢方 の記事一覧

花粉・黄砂・PM2.5は“渇く”と侵入してくる

2015年4月2日

花粉症と漢方

花粉・黄砂・PM2.5は“渇く”と侵入してくる

アレルゲンが分かっている場合

今年は花粉は例年より少ないといいましたがどうでしょうか?花粉よりも、黄砂、PM2.5の方が恐いと思うのは私だけでしょうか?

アレルギーなんです。と相談に来られる方々はアレルギー検査をして杉やヒノキ、ブタクサ、犬や猫の毛、ハウスダストなどなどハッキリと分かっていても対処できていない方がほとんどだと感じています。

漢方薬で一番有名なのは、花粉症やアレルギーには『小青竜湯』ですね。それが効かなかったら他の漢方薬・・・「花粉症と小青竜湯」の項を参照して頂ければ体質に合った漢方薬が分かると思います。

西洋医学とアレルギー

私は、漢方相談と調剤薬局で花粉症やアレルギー、黄砂、PM2.5についてお話しをよく耳にしますが、調剤薬局(西洋医学)ではアレルギーに対する薬剤として今ほとんどは抗ヒスタミン(抗アレルギー)系のお薬が主流になっています。

飲めばすぐに止まる!と喜ばれる方々も多いですが、実は、「眠い」「ボーっとする」「集中できない」「喉が渇く」「便秘する」など副作用について話す方が結構いらっしゃいます。実際飲んでいてそう感じる方も多いのではないでしょうか?

おそらく多くの方は「仕方ない」と思っていると思いますし、「仕方ないですね」と医療関係の方々から聞いているかも知れません。私の経験上、「合わなかったら他の同類の薬剤に替えてもらったら?」とアドバイス。意外と自分に合う薬があるので、我慢せずに一度他の薬剤を試してみては?と思います。

症状は抑えるべきなのか!?

でも西洋薬ばかり頼るのもどうかな?と感じます。理由はこの西洋薬の働きは「生理作用を抑制する」のが主な働きです。生理作用を抑制するという事は身体の活動を抑えるという意味で、神経の働きを抑えるから眠くなったり、集中できなくなり、ボーっとします。胃腸の働きも抑えるので便秘もそうですし、口や喉が渇いてきます。

ここで一番私が気になるところは、「渇く」というところ。

口や喉は柔らかい粘膜で、ここが渇くと簡単に外部からいろんなものが侵入してきます。鼻水や痰はそれらを絡めて外に出す役目で、いわば「ボディーガード」。それらをとめてしまうという事は、非常に危険!!!

というのも、花粉は人体に無害で過剰に体が反応しているだけなので例え排除しようとする生理作用:鼻水・くしゃみを止めても、いいかもしれませんが、PM2.5の場合はどうでしょう?PM2.5は最近話題の物質で、健康上非常に危惧されだした物質。口や喉、気管支が渇いていると容易に体内への侵入を許してしまいます。もし体内に入ったら、早く解毒して、素早く排泄するべきです。でも便秘だ・・・口が渇く・・・となると・・・体の外に出すことができずに体に蓄積していくことになります。症状だけ考えるのではなく、そうするとどうなるのか?そこまで考えないと一時的に症状が改善しても、後々大変な事になるかも知れません。

治癒本能を高める漢方薬

「一部分」を止めて症状を改善するのもいいですが、「全体」をみて自己の防衛本能、治癒本能を最大限高める事の大切さ。そこが一番大切だと感じます。

漢方薬は身体全体のバランスを整える。だから症状が緩和したり改善したりする。常に健康な状態を維持しそのために必要なもの、体に良いものを摂取する。環境の変化に負けない身体作りが大切ですね。

 


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執筆者 千代樵 豊
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
漢方薬については中学生の時から縁があったように思います。
そして大学を卒業してからずっと漢方薬と共に歩んできました。
だからか、人と話をしていると自然と鑑別(漢方薬を決める作業)している
自分がいます。
調剤薬局でも勤務しているため、日々西洋と東洋の狭間で生きています。
一生勉強、一生修行のもと、頑張ってます!

ストイックな体質改善で花粉症・鼻炎を克服

2015年3月24日

花粉症と漢方

ストイックな体質改善で花粉症・鼻炎を克服

20年来のアレルギー性鼻炎

男性の方のお話です。20歳の頃から年中鼻水や鼻づまり。その後ひどい時は息ができなくなるほどでした。春になり花粉の時期になると体がだるくなり、ぼーっとして、それが段々とひどくなってきて、20年近くそのような状態が続いていました。

漢方生活のスタートは丁度花粉の時期で、症状も激しく出ていたので症状を抑えてくれる漢方から始めることに。

飲んで一週間後には鼻づまりで夜苦しくて眠れないこともなくなり、かなり楽になっているとのこと。体質改善の漢方も加えつつ、その後は鼻づまりがとれてきて、タラタラと出ていた鼻水も出なくなっていきます。こちらも驚くほどみるみる良くなり、翌年の春は症状がほとんど出なくなっていました。喉元過ぎれば熱さ忘れるというように、症状が取れるとついつい油断してしまうものですが、しっかり体質改善の漢方を続けることでアレルギーが出ない体質に改善することができる、ということです。

漢方と共に玄米菜食を実践

実は漢方と一緒に食生活の見直しとして玄米菜食を実践することに。元々絵を描くお仕事をされている方で、これだ!と思ったらそれに向かって突き進む職人気質。主食は無農薬の玄米、旬の野菜と自家製の味噌や漬物と・・・・・仙人?のような暮らしぶり。一見質素のようですが、自分の体を見つめながら自然の流れに身をまかせ、本来の豊かさが感じられます。お会いする度に表情がほぐれて、何というか良い力加減。「お陰様で人生も良い方向へ向かっている」という言葉が印象的でした。

 

漢方みず堂赤坂店 福田 学


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

甜茶(てんちゃ)はブレンドでさらに効果UP!

2015年3月5日

花粉症と漢方

甜茶(てんちゃ)はブレンドでさらに効果UP!

花粉症で一番人気のお茶

甜茶は20年ほど前に日本アレルギー学会にて抗アレルギー作用があると発表されてから花粉症の方に愛用されているお茶です。他にもルイボスティーや最近では「べにふうき」という緑茶も人気ですが、一番人気は甜茶ではないでしょうか?

やはりその甘い飲み口で子供でも飲みやすく、ノンカフェインというのも妊婦・授乳中の方には嬉しいポイントです。

甜茶は本当に効果があるの?

しかしこういった○○茶は多くの方が「効果があるのか?」と思われるのではないでしょうか?甜茶ポリフェノールによるヒスタミン抑制作用は多くの研究で実証されていますが、「飲んだけど効果がなかった」と言う方にはぜひ「ブレンドして飲む」ことを試して頂きたいと思います。

一般的に単品で使われることが多い○○茶に対して、漢方が大きく違うのは漢方は複数生薬のブレンドと言う点です。花粉症にもっとも有名な小青竜湯で言えば8種類の生薬がブレンドされています。その理由は?というと、ブレンドすることでお互いに毒性を弱めたり、効果を強めたりすることができるのです。さらに単品で使用するものは「耐性」というものができやすく、例えば下剤がどんどん効かなくなったりというのはよくあります。ブレンドすると不思議とこういった耐性が出ないという特徴もあります。

そこで、甜茶の場合も漢方的にはブレンドすることをおすすめします。既にブレンドしてあるものも多数見ますが、やはり自分の症状体質に合わせてブレンドできれば一番いいですね!比較的手に入りやすいものでブレンドテクニックをご紹介します。

おすすめのブレンド

・だらだら鼻水→五味子茶(五味子の酸味も◎小青竜湯にも含まれる生薬です)

・むくみ・尿量少ない→コーン茶、ハトムギ茶(利尿作用があります。漢方ではアレルギーは「水毒」のため、体の余分な水分を出してしまうことが大切です。お茶でブレンドしてもいいですし、ハトムギは粒々をご飯と一緒に炊いても◎プチプチ食感もいいですよ)

・便秘・・・ドクダミ茶(どくだみは「毒だし」とも言われ、他に肌荒れなどがある方にもおすすめです。ただし、体を冷やすので冷え性の方は控えめに)

・冷え性・・・・・・生姜・シナモン(スーパーの生姜をスライスしてできれば甜茶と一緒に煮出して。火を通した方が温める力がUPします。シナモンはシナモンスティックでかき混ぜるだけ!)

・目の充血・・・・クコ・菊花(クコと菊花は目の症状に良く使います!どちらも乾燥したものを甜茶を飲む前にパッと加えるだけ。見た目も何だか華やかです)

などなど。ブレンドすることで飽きずに続けられるというメリットもあります。


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執筆者 福田 茜
九州大学薬学部卒 薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
病院やメーカーを経て、株式会社漢方みず堂へ入社。
3児の母でもあり、妊娠・出産・子育てに関する漢方経験も多数あります。
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