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膀胱炎と耳鳴りの原因は同じ?

2016年6月21日

頻尿と漢方

膀胱炎と耳鳴りの原因は同じ?

膀胱炎

70代の小柄な女性。

10年前から、月に1回のペースで、イボ痔の症状が出ると一緒に膀胱炎の症状でピリピリ痛みがある。2~3年ぐらいは、落ち着いていたが最近になって頻繁に症状が出てきた。
体質としては、疲れやすい、寒がり、冷え(足)、汗かき、肩こり、足が重い、耳鳴り(セミの鳴き声)、便秘気味。血圧のお薬も飲んでいました。

典型的な「腎陰虚」

膀胱炎はもちろん、下半身の冷え、耳鳴り、便秘、血圧、いずれも「腎」に関係する症状です。

この場合病院に行けば、膀胱炎の薬、血圧の薬、便秘の薬とそれぞれ出されます。一方、漢方の場合、どの症状も根本的な原因は「腎陰虚」です。1種類の漢方薬で全ての症状が改善していきます。まさに根本的な体質改善ができる漢方の魅力です。

腎陰虚火旺から、腎陰陽両虚の漢方薬へ

まずは、腎陰を補い、腎陰不足から起きている火を消す(炎症をとる)漢方薬を飲んでいただきました。

漢方を始めて2~3週間後、症状がやわらいでいる感じがある。
約1か月で、痛みがだいぶ楽になってきた。気になっていた耳鳴りの音も小さくなってきて、気にしなくてよくなってきた。
2~3か月後には、少しピリピリ痛むときもあるが、だいぶ良くなってきている。耳鳴りは、以前と明らかに違う。
4か月後、膀胱炎の痛みはなくなった。耳鳴りもあまり気にならなくなった。肩こりもなくなった。

炎症症状がほとんどとれたので、ここから腎の陰陽を補う漢方薬に変更しました。

最初は少し飲み忘れてしまうこともありましたが、症状が明らかに良い方向に向かっているのを実感していくと自然と以前よりもきちんと飲めるようになっていきました。
苦しんでいる方が笑顔になっていく姿は言葉では表せないほど嬉しいものです。もっともっとたくさんの方の傍で元気になるお手伝いをさせていただきたいです。

 

漢方みず堂新生堂薬局五条店 吉村 暢夫

 


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執筆者 漢方みず堂
株式会社漢方みず堂は福岡、北九州、佐賀、熊本、那覇、浜松に展開する西日本最大の漢方相談薬局です。

前立腺炎・頻尿・目の充血は肝経湿熱

2016年5月2日

頻尿と漢方

前立腺炎・頻尿・目の充血は肝経湿熱

「ウサギのおじちゃん」

65歳の男性。20年前から排尿時に違和感が出始め、病院で検査するも、問題ない。

2週間前から違和感が有り、血尿が出たが病院は異常なしとの診断。

お小水は1日10回ほど、夜間も5~6回は行く。

また、親戚に「ウサギのおじちゃん」と呼ばれるほど目が充血している。

体質としては、寝つきが悪い、神経質、冷たい飲み物が多い、過食気味、毎日晩酌をする。

肝・胆の通り道に湿熱

甘い物の食べ過ぎやお酒の飲み過ぎなどで、「湿熱」が発生します。この男性も、飲食の不摂生から、湿熱が発生し、その湿熱が「肝」の通り道に入っている状態でした。

漢方では、「経絡」と呼ばれる通り道があります。

一見、バラバラの症状のように見える、お小水の違和感と目の充血は、実は同じ「肝」の経絡の症状です。

「肝」の通り道は「足厥陰肝経(あしけっちんかんけい)」という名前で、足の親指内側~足内側~陰部~下腹部~胸膈~喉の後側~鼻・咽候部~唇の裏~目~額~頭頂を通っています。

この肝経湿熱をとる漢方薬をまずは飲んでいただきました。

漢方薬と休肝日

一人暮らしということもあり少々煎じに自信がなく、できるかな~と言いながらのスタート。そういいつつも毎日楽しく煎じを作り味もおいしいのでぜんぜん大丈夫。飲み始めて二週間後あたりから腰の違和感が少し軽くなってきた感じがする、もっと驚きは夜中のトイレが5~6回から3回に減ったので夜もぐっすり眠れるようになったのは本当に嬉しい!
だんだん調子がよくなってきて安心したのかお酒の量が増え始めまた痛みが出た!病院で痛み止めを処方してもらってきた。よくなってきたから調子に乗ってしまった・・・やっぱりお酒かね~と反省・・・そこで休肝日を設ける決意!その結果違和感が減り、痛みはまったくなくなっている。
痛みも違和感もなくなってきたから今度は夜中のトイレをどうにかしたい!ということで、肝経湿熱をとりながら、肝腎陰虚を補う漢方薬も一緒に飲んでいただきました。
1ヶ月がたち夜中のトイレの回数は1~2回に減少している。そればかりか目の充血がかなり改善されてきている。いままで小さいころから親戚にはウサギと言われ最近では甥っ子に「ウサギのおじちゃん」と呼ばれていて充血は諦めていたのに、どんどん赤目が白くなっている!毎日鏡で目を見るのが楽しい!今では赤目の部分は半分以下になり充血もひどくありませんひこれでウサギのおじちゃんは卒業だ~と喜ばれています。


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執筆者 盛本 直也
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員

89歳、夜中1時間おきのトイレが劇的改善へ

2016年4月18日

頻尿と漢方

89歳、夜中1時間おきのトイレが劇的改善へ

小柄で華奢な年配のご婦人。

142cm/45kgの89歳の女性

はじめは足元がふらふらとお店に入ってこられ、大丈夫かな‥そんな印象でした。

一番のお悩みは、夜中1時間おきにトイレにおきる。寝不足からか頭がふらつく。そんな状態が1ヵ月も続いていらっしゃいました。
好きなお謡いも楽しくなくなり、行きたくないけれど、でも行かなければ、と無理に外出。その帰りに、「漢方相談」という看板が目に入り、運命を感じて飛び込んだ。後からそう話して頂きました。

他には、腰と膝が痛む、ひどい肩のこり、足先のしびれ、足が重い、などの症状がありました。

老化現象は腎の衰え

血の巡り、水の巡りが悪くなっている状態で、症状は全て下半身に集中。「先天の精」を宿すといわれる「腎」の力が落ちている状態でした。89歳という年齢を考えれば、自然な事でもあります。漢方ではこの腎の力を補い、老化現象を緩やかにすることができます。

ただし、今回はご高齢で小柄であることを考慮して、通常の半分でスタート。
正直、半分の量ですし、少し時間がかかるかもしれないけれど、頑張ってください。そんな気持ちでした。

予想以上の早い効き目

飲み始めて4日目。夜、2回しか起きなくなりました。食事もおいしく頂いています。すごくいいみたい。と喜びの声。予想以上の早い効き目に、嬉しい驚きでした。
20日目。真冬なのに、身体が温かく感じる。痛みはまだあるけれど、身体が軽くなって嬉しい。二度目にいらっしゃった時の印象が、最初と全く異なり、か細い声と思っていたのが、早口で元気に話されるという事。お会いするたびに、元気になっていらっしゃいます。

先日は、戦時中、戦後の話を聞かせて頂きました。苦労した思い出には事欠かないけれど、今では笑い話。とにっこり。
草むしりは、1日バケツ一杯と決めている。一人暮らしだから、いくらでもなまけられる。でも自分にかえってくるからね。動ける事が嬉しい。こちら様のおかげ。と毎回感謝の言葉を言っていただきます。

前向きで、感謝の気持ちを忘れない、そんなお客様だからこそ、こんなに早くに効いたのではないか、と思います。

今度のお謡いの発表会、楽しんで謡ってきてくださいね。いつまでも、お元気でいて下さい。応援しています。

 

漢方みず堂佐賀駅バスセンター店 池田 恵子


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執筆者 漢方みず堂
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