盛本 直也 が投稿した記事一覧

アレルギーと砂糖の深い関係

2018年4月18日

アレルギーと漢方

アレルギーと砂糖の深い関係

手放せなかった点鼻薬

50代の男性。10年前から鼻炎に悩まされ耳鼻科に通院するも改善が見られず、4年前に点鼻薬を使用したところたちどころに鼻水がピタッととまる!これはいい!一日中鼻をかんでいる生活から解放された解放感は凄い!と使い始めたのが始まり。

しかしある日、自分自身で点鼻薬の使用頻度が気になり始める。最近では常に手元にないと不安感まで出始め、家用・会社用・車・ベットサイドなど生活圏内に常に点鼻薬がある状態に。それでも鼻炎が辛いのでやめきれなかった。

刺激物や太陽にあたるとくしゃみが出て、常に鼻をかんでいる。点鼻薬がないと眠れない。冬場は特に酷く、夏は肌の痒みが出る。

体質としては寒がり・汗かき・肩・首・背中のこり・肌の乾燥(痒み) 目の疲れがありました。

甘いものとアレルギーの関係

アレルギーには甘いものは大敵というのは、漢方では常識的なことです。漢方的に、白砂糖は陰性の強い食べ物なので、体を冷やす性質があります。今回の方も男性でありながら、寒がりで冬場になると鼻炎がますます酷くなるため、体はとても冷えている状態。そこに、ご飯の代わりにコーラ・バームクーヘン・お菓子でも平気という食生活が拍車をかけていました。同じく甘いものを控えることでアレルギーが改善した例はこちら→アレルギーも肥満も水毒!同時に改善!

西洋医学的にも、砂糖とアレルギーの関係は色々と示されています。一つは副腎疲労が関係するということ。副腎というと聞きなれないかもしれませんが、アレルギー疾患でよく使われる「ステロイド」とは副腎皮質ホルモンのことです。副腎皮質ホルモンである「コルチゾール」は抗アレルギー作用がありますが、糖質の過剰摂取で血糖値が乱れると、その調整のために副腎からコルチゾールというホルモンが分泌され、それが続くとやがて副腎が疲労し、コルチゾールの分泌が減ってしまいます。

1ヶ月でぴしゃりと止まった鼻水

最も寒い時期に漢方の服用をスタートしました。早くも2日後には点鼻を1回も使わなかった!とのこと。

2週間後、寝る前に3回ほど点鼻薬を使った。しかし、これまでのことを考えると奇跡!ここから、本格的に甘いもの断ちに取り組み始めました。漢方薬も、症状を取ることがメインだったものから、体質改善メインの漢方薬に切り替えました。

1ヵ月後には鼻水はほとんど出ることもなく出たとしても点鼻ではなく漢方薬の頓服で止まるように。ご本人曰く、鼻水は本当はひどくなかったのに点鼻薬に依存して止められなかっただけかもしれない。今回このタイミングで一気に止められる。と話されていました。

ただし鼻水が出ている原因の一つに甘いものが関係しているのは明らかです。季節もちょうど春を迎え、ダイエットに最適な季節!ということで食事の改善と運動を取り入れながら体質改善を続けていただいています。

 


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執筆者 盛本 直也
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員

乗り物酔いと手の震えで「修学旅行が怖い」

2016年7月25日

自律神経失調症と漢方

乗り物酔いと手の震えで「修学旅行が怖い」

16歳女子中学生

お悩みは鼻づまり。病院に通うが改善みられず。押さえられている感じ、鼻がせまい感じがする。風邪ひいたときにひどくなる。常に眠い。

もともと歌うのが好きだったが鼻のせいでカラオケも行けない。

外出すると手が震えるようになり、安定剤が欠かせない。飲み忘れに気付いた瞬間、不安に襲われ手が震えてくる。

まだ半年以上先だが、修学旅行が控えている。実は乗り物酔いが酷く、修学旅行の話題が出るだけでブルーになる。修学旅行が怖い。

体質は、風邪ひきやすい、貧血気味、肩・首のこり、肌の乾燥、立ちくらみ、目の疲れ、冷たいものがほしくなる、便秘気味、生理周期乱れている。

まずは鼻づまりの改善からスタート

何もかもが一つの漢方で良くなれば、一番の理想ですが、時としてそうはいかないこともあります。その場合、一番気になっていることから順番に改善していくことになります。ご本人は、鼻づまりで乗り物酔いすると思っていたようですが、漢方的には乗り物酔いと手の震えが同じ原因「内風」と考えられます。まずは、ご本人が一番気になっている、鼻づまりを改善してから、内風を鎮める漢方に変更していくことにしました。

若いと改善も早い!

漢方を飲み始めて1か月後、鼻の通りがよくなりいい感じ。味は苦手のようだが本人頑張って飲んでいますとお母さん。声が出るようになったのでお母さんとカラオケ行くのがすごく楽しい!また生理痛も改善してきている。

鼻のつまりは予想以上に早く取れたため、ここから、乗り物酔いや手の震えの改善のため、漢方薬を熄風剤へ変更。
変更して1か月後、最近では安定剤を飲み忘れる時もある。今までは絶対手放せなく飲み忘れることは絶対なかった。あると不安で不安で手が震えることがあった。近ごろでは飲まなくても平気。
2か月後には、汗をかけるようになった。今までは内側だけが暑くて全然汗がかけなくてクーラーに当たっていても涼しくならなかった。それが当たり前と思っていたら最近汗が出始めて、涼しさを感じれるようになってうれしい。恐る恐る首を振ってみたら全然ふらつきもなく超楽し~
いまでは修学旅行の計画を立てるのが楽しくてしょうがない。早く行きたいな~。
よくなっていますが油断せず、来年の修学旅行に自信をもっていけるように応援していきます。

 

※中学・高校・大学生の自律神経失調症の記事

女子大生の自律神経失調症~「元気があればなんでもできる」~

受験生の自律神経失調症には漢方がテキメン!

深刻な悩み「手足の汗」

 

※子供の鼻炎の記事

胃腸を整えると副鼻腔炎も治った!~11歳男子の体質改善~

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病院の薬激減!9歳の鼻炎・喘息・アトピー


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執筆者 盛本 直也
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員

前立腺炎・頻尿・目の充血は肝経湿熱

2016年5月2日

頻尿と漢方

前立腺炎・頻尿・目の充血は肝経湿熱

「ウサギのおじちゃん」

65歳の男性。20年前から排尿時に違和感が出始め、病院で検査するも、問題ない。

2週間前から違和感が有り、血尿が出たが病院は異常なしとの診断。

お小水は1日10回ほど、夜間も5~6回は行く。

また、親戚に「ウサギのおじちゃん」と呼ばれるほど目が充血している。

体質としては、寝つきが悪い、神経質、冷たい飲み物が多い、過食気味、毎日晩酌をする。

肝・胆の通り道に湿熱

甘い物の食べ過ぎやお酒の飲み過ぎなどで、「湿熱」が発生します。この男性も、飲食の不摂生から、湿熱が発生し、その湿熱が「肝」の通り道に入っている状態でした。

漢方では、「経絡」と呼ばれる通り道があります。

一見、バラバラの症状のように見える、お小水の違和感と目の充血は、実は同じ「肝」の経絡の症状です。

「肝」の通り道は「足厥陰肝経(あしけっちんかんけい)」という名前で、足の親指内側~足内側~陰部~下腹部~胸膈~喉の後側~鼻・咽候部~唇の裏~目~額~頭頂を通っています。

この肝経湿熱をとる漢方薬をまずは飲んでいただきました。

漢方薬と休肝日

一人暮らしということもあり少々煎じに自信がなく、できるかな~と言いながらのスタート。そういいつつも毎日楽しく煎じを作り味もおいしいのでぜんぜん大丈夫。飲み始めて二週間後あたりから腰の違和感が少し軽くなってきた感じがする、もっと驚きは夜中のトイレが5~6回から3回に減ったので夜もぐっすり眠れるようになったのは本当に嬉しい!
だんだん調子がよくなってきて安心したのかお酒の量が増え始めまた痛みが出た!病院で痛み止めを処方してもらってきた。よくなってきたから調子に乗ってしまった・・・やっぱりお酒かね~と反省・・・そこで休肝日を設ける決意!その結果違和感が減り、痛みはまったくなくなっている。
痛みも違和感もなくなってきたから今度は夜中のトイレをどうにかしたい!ということで、肝経湿熱をとりながら、肝腎陰虚を補う漢方薬も一緒に飲んでいただきました。
1ヶ月がたち夜中のトイレの回数は1~2回に減少している。そればかりか目の充血がかなり改善されてきている。いままで小さいころから親戚にはウサギと言われ最近では甥っ子に「ウサギのおじちゃん」と呼ばれていて充血は諦めていたのに、どんどん赤目が白くなっている!毎日鏡で目を見るのが楽しい!今では赤目の部分は半分以下になり充血もひどくありませんひこれでウサギのおじちゃんは卒業だ~と喜ばれています。


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執筆者 盛本 直也
薬剤師・漢方みず堂漢方専門相談員
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