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防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)でむくみがとれる

2015年7月7日

むくみと漢方

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)でむくみがとれる

一躍有名になった防風通聖散

よくテレビなど内臓脂肪型のダイエットにお腹周りが気になる方へと宣伝されていて有名な防風通聖散。

試された方も多いと思います。飲んでお腹が痛くなり下痢するので続けられず止めたとよく耳にします。

勿論、体質にあっていればとても効果的な漢方薬です。

防風通聖散の中身

18種類の生薬が含まれていて、効能も多くあります。全体としては熱を冷ますのが主体の漢方です。

石膏、連翹、山梔子(クチナシの実)、黄芩、大黄、芒硝、滑石:熱をとり、便として排泄をする

防風、荊芥、麻黄、薄荷、滑石、白朮:発汗、利水

当帰、川芎、芍薬:血を補う

白朮、甘草:胃腸を整える

「汗して表を傷らず、清下して裏を傷らず」と言われ、汗を出させたり、便通を促すことで、体の中の熱を冷まさせる一方、補うものも配合されるので体が消耗することもないという意味です。バランスが良いために応用範囲も広く体質改善として長く使えます。

確かにダイエットでよく使われますが、むくみや皮膚疾患(蕁麻疹)、喘息などに応用できます。

防風通聖散の合う体質、合わない体質

体格が良い、暑がり、美食家、便秘、喉が渇く、咳、痰(粘性)、尿が濃く少量、目の充血、むくみ、赤みをもったにきび・湿疹がある人にぴったりです。

胃腸が弱く、下痢傾向の方、冷えが強い方、華奢な人には使いません。

下剤の効果の、大黄、芒硝が入っているためで効きすぎてしまうこともあります。

エキス顆粒になったものは調節ができませんが、煎じ薬になると煎じる時間を長くして調節することで大黄の下剤としての効果を緩やかにもできます。

少し手間はかかりますが、煎じ薬をお勧めします。

 

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苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)と苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)

2015年6月5日

むくみと漢方

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)と苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)

1種類の生薬の違いで使い方が変わる

苓桂朮甘湯と苓姜朮甘湯の中身は3種類は同じ生薬ですが、苓桂朮甘湯には桂皮が、苓姜朮甘湯には乾姜が入ります。どちらも「茯苓・白朮・炙甘草」で体を温め、余計な水を外に出すというのは同じですが、桂皮(シナモン)が入れば上半身の症状に、乾姜(生姜を乾燥して蒸したもの)が入れば下半身の症状に使われます。

漢方薬は一種類の生薬が変わるだけで、こうも使い方が変わります。処方を考えた、2000年前のの人はすごい!

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

別名 茯苓桂枝白朮甘草湯とも呼ばれ胃腸を温めて調子を整えて、流れの悪くなった水をおしっこに変えて出します。

金匱要略に「痰飲を病むは、まさに温薬をもってこれを和すべし」と治療法が記載されてます。

利水剤として冷やさない性質を持つ茯苓、白朮を使っていて、炙甘草で胃腸を建て直し気を益す、温める方剤と考えられます。

桂皮が入ることで、のぼせ、動悸、めまい、立ちくらみ、頭痛などの上半身の症状によく使われます。桂皮は血管を拡張して血行をよくして、お腹や下半身を温め、フワフワと上に上がっていってしまった気を引き戻すような働きがあります。

ちょっと応用で胃腸が弱く、冷えもあるような妊婦さんのつわりに使ってよかったこともあります。

苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)

別名 茯苓乾姜白朮甘草湯、甘姜苓朮湯、腎著湯とも呼ばれ苓桂朮甘湯の桂皮乾姜と変わったことにより、身体の中心(胃腸)を温める効果が強くなります。

金匱要略に「身体重く、腰中冷え、水中に坐するがごとく~」と記載があり、”下半身が水に浸かったように冷えている”と言えばこの処方です。具体的には身体が重だるい、足が冷えて痛む、むくみ、腹痛、下痢などに使われます。

苓桂朮甘湯が上半身の症状に良く使われるのに対して、苓姜朮甘湯は下半身の症状に良く使われます。

 

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足のむくみ・痛みに牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

2015年5月9日

むくみと漢方

足のむくみ・痛みに牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

冷えによる足のむくみ、痛み、腰痛

牛車腎気丸は別名加味腎気円とも呼ばれ、腎陽虚に使います。

八味地黄丸牛膝(ごしつ)車前子(しゃぜんし)を加えたものです。

を主(つかさど)ると言われていて体内の不要な水分を尿に変えて体外へ、必要な水分は再吸収して全身に戻します。

この機能が失調することにより、水の代謝が悪くなり、むくみやすくなります。元々、水は下へと向かう性質を持っていて、冷やす性質もあります。足が冷えていて、むくんで、さらに関節痛や腰痛がある場合にはこの牛車腎気丸がぴったりです。

腎の力が衰えて、身体を温める力も弱くなっている状態が腎陽虚。腎は年齢と共に衰えることもありますが、先天的に弱い人もいらっしゃいます。

八味丸も腎陽虚で使いますが、牛膝・車前子の2種類が加わることにより、八味丸より利水性がパワーアップします。

牛膝・車前子の役割

牛膝には、袪疼止痛、活血通経、補益肝腎の3つの作用があります。下行する性質があり、上半身の血液を下半身まで下ろし頭痛や月経を整えるために使ったりします。牛膝が入ることで、血の巡りが悪く痛みがある場合には大変重宝する処方になっています。

車前子には、利水、通淋、止瀉、明目、袪痰止咳の作用があります。車前子と言うよりオオバコと言った方が馴染みがあるかもしれません。オオバコダイエットというのも一昔前に流行りましたが、余計な水分を排泄=デトックスするため水太りの人にはとてもおすすめです。このオオバコが入ることで、炎症や溜まった水分を取り除いてくれるので、むくみ・痛み・関節痛などに大変重宝する処方になっています。

 

八味丸や牛車腎気丸は温める性質を持っているために、炎症があるような膀胱炎などに伴う排尿困難や残尿感や夜間頻尿には使えません。

体が冷えている方です。体質により使い分けが必要ですので、専門家にみてもらってください。

 

※関連記事

抗がん剤の副作用①手足のしびれには牛車腎気丸だけじゃない


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